暗号化

XML 暗号化は、http://www.w3.org/2001/04/xmlenc namespace から <EncryptedData> タグを生成する処理です。入力は XML データであることが必要です。XML を暗号化する操作に必要な入力は次のとおりです。
  • XML。暗号化する XML は整形式であることが必要です。対象となる XML スニペットには、ただ 1 つのルートノードと、完全な XML 宣言が含まれている必要があります。単一のタグのみを暗号化する場合は、暗号化する前にそのスニペットを整形式の XML としてラッピングします。

  • 受信者証明書。XML 暗号化の対象とするすべての受信者証明書のリスト(コレクション)です。この受信者証明書では、com.adobe.idp.Document オブジェクト、LiveCycle Trust Store エイリアス、 LDAP URL を証明書の場所として示すことができます。

  • XPath 式。暗号化の対象とするセクションを正確に示す XPath 式です。

    注意: 属性、値、コメントを示す XPath 式を指定することはできません。また、1 つの要素のみを示す XPath 式であることが必要です。
  • ID 属性。結果の <EncryptedData> タグを一意に示す識別子です。すべての XPath 式はそれぞれ ID 属性に関連付けられている必要があります。受信者、XPath リスト、ID の間の関連付けは、コンテナオブジェクトを介して行われます。ID が指定されていない場合や、入力ドキュメント内にその ID が存在する場合は、例外が発生します。

  • 列挙値。呼び出し元アプリケーションは、XML の暗号化で使用する対称鍵アルゴリズムの種類をこの値によって指定できます。値は AES128AES192AES256TRIPLEDES のいずれかです。

  • isXFA プロパティ。コンテンツが XFA であるかどうかを示す Boolean 値です。デフォルト値は false です。このプロパティの設定値を true にすると、XFA に特有の EncryptionProperty プロパティが XML に追加されます。