復号化

復号化処理を実行すると、XML ファイル内の <EncryptedData> タグが元の XML セクションで置き換えられます。XML コンテンツの復号化操作には、暗号化の際に対象となった受信者の秘密鍵が必要です。LiveCycle では秘密鍵はすべて Trust Store に格納されるので、復号化操作を実行するには、正しい秘密鍵を取得するための秘密鍵証明書エイリアスが必要となります。XML を暗号化する操作に必要な入力は次のとおりです。

  • 暗号化済み XML。既に暗号化されている XML コンテンツを、com.adobe.idp.Document オブジェクトの形で指定します。

  • 秘密鍵証明書エイリアス。XML の復号化に使用する秘密鍵証明書エイリアスのコレクションです。個々の秘密鍵証明書エイリアスが、XML(またはその一部)の復号化に使用する適切な秘密鍵を示す秘密鍵識別子として機能します。

あるユーザーの秘密鍵証明書エイリアスを指定した場合、それに対応する秘密鍵が Trust Store から検索され、この秘密鍵によって、該当するユーザーのために暗号化された部分の XML が復号化されます。ただし、秘密鍵証明書エイリアスではなく null を指定した場合は、XML 内の暗号化されている部分がすべて検索され、Trust Store 内に該当する秘密鍵が見つかったすべての部分が復号化されます。