アドビにより事前設定された JBoss ソフトウェアは、LiveCycle メディアの一部として提供されます。これは、JBoss をインストールする最も単純な方法です。JBoss の詳しい知識は必要ありません。
JBoss のサポート対象バージョンをインターネットからダウンロードする場合は、9 付録 - JBoss の手動設定の設定手順を実行する必要があります。
アドビが JBoss のアーカイブを Red Hat のウェブサイトからダウンロードし、スタンドアロン設定で LiveCycle を実行するために必要なオプションでそれを設定します。これらの設定については、次の節で確認できます。
注意: JBoss のデプロイメントによって、[appserver root]/server/ フォルダー以下に、各データベースタイプのデータソースのディレクトリが個別に作成されます。各データベースの先頭には「lc_」が付きます。これにより、MySQL、Oracle および MS SQL データベースのデータソースファイルは、それぞれ lc_mysql、lc_oracle および lc_sqlserver の各ディレクトリに保存されます。以降の節では、これらの個別ディレクトリを示す際に lc_<db-name> を使用します。
Electronic Software Distribution(ESD)をアドビの Web サイトからダウンロードした場合は、lces_server_11_0_0_jboss_all_win.zip(Windows)または lces_server_11_0_0_jboss_all_unix.tar.gz(Linux または Solaris)ファイルを、ファイルシステムに展開します。メインのアーカイブファイルを展開したら、ディレクトリ merge-modules、server および third_party を抽出します。
注意: 元の ESD ファイルのディレクトリ階層は変更しないでください。
事前設定された JBoss ソフトウェアは、インストールメディアまたは Electronic Software Distribution(ESD)の /third_party ディレクトリにあります。jboss.zip ファイルにはアドビ事前設定 JBoss が含まれています。
インストール要件に応じて、JBoss のディレクトリおよびその内容を、JBoss のインストール先にコピーします。JBoss をインストールするとすべての設定手順が完了しますが、5.4 アドビの事前設定 JBoss のデータベース接続の設定で説明している手順は除きます。MySQL を使用する場合は、この節の手順を完了する必要があります。MySQL データベースを使用しない場合は、データベースの適切な設定手順を完了する必要があります。設定手順の詳細は、この章で後述します。
注意: 事前設定された JBoss には多数の JSafe JAR ファイルが含まれています。これらのファイルによって、暗号化および公開鍵基盤(PKI)に関連した FIPS 認定の実装が LiveCycle 内に提供されます。製品ファイルをインストールすると、JSafe JAR ファイルは、[appserver root]/server/lc_<db-name>/lib ディレクトリにデプロイされます。お使いのアプリケーションに独自のバージョンの JSafe JAR ファイルが存在する場合でも、読み込むクラスに応じて、デプロイされた JSafe JAR ファイルが使用されます。