シナリオ:通信のプレビューおよび再読み込み

通信の作成時に、最終処理前の暫定的な状態で通信を送信できます。次のシナリオでは、非アクティブバージョンのアセットをプレビューする方法、または通信を作成ユーザーインターフェイスを使用して送信済み通信の状態を再構成する方法について説明します。

実装の概要

通信を作成ユーザーインターフェイスを使用して通信を作成または変更する手順については、「ソリューションテンプレートの使用」を参照してください。

最初に、Adobe LiveCycle Workbench を使用して後処理をデザインします。これには、通信を作成ユーザーインターフェイスを使用して送信された XML データが保存されます。この処理は、通信を作成ユーザーインターフェイスを使用して通信が送信されるたびに呼び出されます。通信を作成ユーザーインターフェイスに用意されているのは、送信ボタンを使用した送信操作機能のみです。保存操作機能はありません。そのため、処理のための送信(最終的な送信)と保存のための送信(再読み込みが可能)を区別するカスタム後処理が必要です。

cmData および cmDataUrl

通信を再読み込みするには、cmData または cmDataUrl パラメーターを使用して Correspondence Management アプリケーションを読み込み、前の送信から XML データをフィードします。cmData パラメーターを使用する場合、XML データは URL のインラインで指定します。次に例を示します。

http://[server]:[port]/cmsa/dc?cmData=<XML data>
XML データのサイズによっては、cmDataUrl パラメーターを使用し、ftp、http、file などの基本的なプロトコルを使用して、ソースファイルから XML を提供できます。次に例を示します。
http://[server]:[port]/cmsa/dc?cmDataUrl=file:///C:/temp/data.xml
重要: cmDataUrl パラメーターにファイルまたは http パスを指定する場合は、パスを URL エンコードする必要があります。例えば、http://<server>:<port>/cmsa/CustomDataUrl?ssn=1234 から http%3a%2f%2f<server>%3a<port>%2fcmsa%2fCustomDataUrl%3fssn%3d1234 へのhttp パス をURL エンコードする必要があります。
注意: 通信を再読み込みするときに、cmLetterId または cmLetterName/State/Version を指定する必要はありません。送信されたデータには、再読み込みされた通信の ID が含まれるからです。cmLetterId または cmLetterName/State/Version を指定する場合、読み込まれた通信オブジェクトの ID は、その XML データに指定された ID と一致する必要があります。

トラブルシューティング

再読み込み中にエラーが発生した場合、Flash ログ(flashlog.txt)が有効になります(Flash デバッガーが Flash ログデータを出力するように設定されている必要があります)。デバッグログウィンドウ(Ctrl + Alt + D キーを押してアクセスできます)には、詳細情報が表示されます。エラーは、ICC Control Data の構文の修正が必要な構文エラーと、ICC Control Data のコンテンツの修正が必要な論理エラーがあります。この ICC Control Data は、送信されたレターデータ内に含まれる <icc:icc> 要素です。サーバーログ(server.log)とソリューションログ(correspondencemanagement.log)で、通信の再読み込みまたはレンダリング中にサーバー側エラーが発生したかどうかを確認します。