Designer では、Designer.xdc という単一の XDC ファイルを使用して、選択可能な用紙の種類(メディア)およびフォントを決定します。このファイルは、デフォルトでインストールされている XDC ファイルに指定された用紙サイズおよびフォントのスーパーセットです。状況によっては、プリンターで使用される XDC ファイルの設定と一致するように Designer.xdc ファイルの設定を変更する必要があります。
Designer では、フォームのテストコピーを印刷する場合にも、プリンター固有の XDC ファイルを使用します。
詳しくは、Designer インストールへの XDC ファイルの デプロイを参照してください。
マスターページの用紙の種類の選択メディアの種類(用紙の種類)は、Designer の「用紙の種類」フィールドから選択できます。このフィールドの選択肢は Designer.xdc ファイルから取得されます。
Designer で、フォーム(XDP ファイル)を開きます。
ウィンドウ/階層を選択して、階層パネルを表示します。
ウィンドウ/オブジェクトを選択して、オブジェクトパネルを表示します。
オブジェクトパネルで、「マスターページ」タブをクリックします。
「用紙の種類」リストから、必要なメディアの種類を選択します。「用紙の種類」フィールドで選択できる個々の値は Designer.xdc ファイルから取得されます。
テキストに適用するフォントの選択フォントは、Designer のフォントメニューから選択できます。このメニューの選択肢は Designer.xdc ファイルから取得されます。
Designer で、フォーム(XDP ファイル)を開きます。
フォーム上のテキストを選択します。
ウィンドウ/フォントを選択して、フォントパレットを表示します。
「フォント」リストから、必要なフォントの名前、サイズ、スタイルを選択します。このリストには、Designer.xdc ファイルで指定されているフォントリストの内容が設定されます。
Designer.xdc ファイルの変更が必要かどうかの判断Designer が使用する XDC ファイル(Designer.xdc)には、多くの場合に使用される一連の用紙の種類が定義されています。次のいずれかの状況が発生した場合は、Designer.xdc ファイルを変更し、その他の用紙の種類を追加する必要があります。また、追加した用紙の種類を給紙トレイに対応付ける場合にも、ターゲットプリンターの XDC ファイルを変更します。
標準的な用紙サイズ(Letter、A4、B4 JIS)のいずれか 1 つにつき 5 つ以上の種類を使用する場合
Designer.xdc ファイルに定義された他の用紙サイズのいずれか 1 つにつき 3 つ以上の種類を使用する場合
Designer.xdc ファイルに定義されていない用紙サイズを使用する場合
以上の状況に該当しない場合は、プリンターの XDC ファイルの定義に従って、用紙の種類に対応付けられた給紙トレイに正しい用紙の種類をセットする必要があります。
フォーム作成者によって選択される用紙の名前をカスタマイズする場合は、Designer.xdc ファイルとターゲットプリンターの XDC ファイルを変更します。一貫性のある命名規則が組織で使用されている場合には、このような名前の変更が適していることがあります。
インストール済み XDC ファイルを使用してフォームを印刷する場合の考慮事項および Designer.xdc ファイルへの新しい用紙の種類の追加を参照してください。
インストール済み XDC ファイルを使用してフォームを印刷する場合の考慮事項インストールされた XDC ファイルを使用することで、プリンターでは、基本的な用紙の種類(Letter、Legal など)を送り出すプリンター給紙トレイを選択できます。
- 1 つの用紙サイズに対して 1 つの用紙の種類を使用する場合
- プリンターに通常の Letter サイズ用紙のトレイが 1 基あり、フォームのマスターページで Letter サイズの用紙を使用する場合は、自動的にその Letter サイズ用紙で印刷が実行されます。これは、プリンターにセットされている用紙が Legal やその他のサイズであっても同様です。
- 1 つの用紙サイズに対して 4 つ以下の用紙の種類を使用する場合
- Designer.xdc ファイルには、よく使用される特殊な用紙の種類が定義されているので、多くの場合は用紙の種類を追加する必要はありません。Letter サイズについては、次の用紙の種類が定義されています。
Letter Plain
Letter Letterhead
Letter Color
Letter Special
A4 および B4 JIS 用紙サイズについても、これらと同等の用紙の種類が定義されています。
例えば、アプリケーションで 4 基以下の給紙トレイ(普通紙、レターヘッド印刷済み用紙、ピンク色紙など)から Letter サイズの用紙を使用する場合は、Designer.xdc ファイルに変更を加える必要はありません。ただし、プリンターの XDC ファイルの定義に従って、各用紙の種類に対応付けられた給紙トレイに正しい種類の用紙がセットされていることが前提です。
複雑なジョブでも、インストール時に提供された XDC ファイルに変更を加えることなく印刷を実行できる場合があります。例えば、保険に関するドキュメントのパッケージで、Letter サイズの用紙を次の 4 種類使用するとします。
先頭のページ:レターヘッド用紙
2 ページ目~末尾から 3 番目のページ:白無地の用紙
末尾から 2 番目のページ:注記や情報が表示された青色の用紙
末尾のページ:用紙の下部に保険カードが印刷されており、切れ目があらかじめ設定された用紙
この場合も同じく、プリンターの XDC ファイルの定義に従って、各用紙の種類に対応付けられた給紙トレイに正しい種類の用紙がセットされていることが前提となります。
Designer.xdc ファイルへの新しい用紙の種類の追加Designer.xdc ファイルに用紙の種類を追加するには、テキストエディターや XML 用エディターを使用してファイルの内容を直接変更します。つまり、このタスクに XDC Editor を使用することはできません。
注意: Designer.xdc ファイルに用紙の種類を追加するには、XML 構文の知識が必要です。ファイル内で事前に定義されている設定には変更を加えないでください。
Designer と一緒にインストールされた Designer.xdc ファイルを見つけます。
Designer を Workbench とは別にインストールした場合の Designer.xdc ファイルの場所:[installation folder]¥Designer¥
Designer を Workbench と一緒にインストールした場合の Designer.xdc ファイルの場所:[installation folder]¥Workbench¥Designer¥
Designer.xdc ファイルのバックアップを保存しておきます(推奨)。
テキストエディターまたは XML 用エディターを使用して Designer.xdc を開きます。
Medium ヘッダーの下にある deviceInfo 要素内に、追加するメディア(用紙の種類)ごとに medium 要素を作成します。
元のファイルと同じ場所に、Designer.xdc の名前でファイルを保存します。
Designer.xdc ファイルに追加した設定を検証するには、Designer を再起動し、新しい用紙の種類(メディアの種類)をフォームのマスターページに適用します。
XDC Editor で、ターゲットプリンターの XDC ファイルに用紙の種類を追加して、用紙の種類を給紙トレイに対応付けます(メディアおよびトレイの指定を参照してください)。
注意: Designer を再インストールまたはアップグレードすると、変更を加えた Designer.xdc ファイルは元の内容で上書きされます。変更を加えたファイルのバックアップを、Designer のインストールとは別の場所に保管しておいてください。
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