Result パネルから設定できる PDF 結果プロパティResult パネルでは、「PDF result」アイコンが示しているドキュメント(「結果のドキュメント」と呼ばれる)に適用されるプロパティを設定できます。これらのプロパティは、「Result」タブ、「ファイルオプション」タブおよび「セキュリティ」タブから選択します。
Result「Result」タブで設定できるプロパティは、次のとおりです。
- Result:
- 結果のドキュメントの名前です。この名前は、DDX ドキュメント内のすべての「PDF result」アイコンにわたって一意である必要があります。このパラメーターは、PDF 結果要素の result 属性として指定された DDX プロパティに対応します。
結果のドキュメントがクライアントに返されると、プロセス内の他の操作で、指定した名前を使用してストリームを参照できます。 - Return data to the client:
- このチェックボックスを選択すると、結果のドキュメントがストリームとしてクライアントに返されます。選択しない場合、結果のドキュメントは一時データとして利用可能になり、後続の「PDF result」アイコン内からソースとして参照できます。このパラメーターは、PDF 結果要素の return 属性として指定された DDX プロパティに対応します。
- Merge document layers:
- このチェックボックスを選択すると、異なるソースドキュメントからの各レイヤーは、アセンブリされたドキュメント内でも固有性を保ちます。PDF ソースのアイコンで Layer Label プロパティも選択した場合、名前がラベルによって変更されます。それ以外の場合、レイヤーの名前は変更されません。このパラメーターは、PDF 結果要素の mergeLayers 属性として指定された DDX プロパティに対応します。
レイヤーは、ドキュメントの作成者やコンシューマーが表示または非表示を選択できる PDF ドキュメント内のコンテンツのセクションです。この機能は、CAD 図面、レイヤー化されたアートワーク、マップ、多言語ドキュメントなどのアイテムで役立ちます。
- Set Result’s Initial view:
- 初期表示プロファイルの名前とプロファイルのプロパティです。別の結果ドキュメント内にプロファイルを定義した場合は、初期表示プロファイルではなく、そのプロファイルの名前を指定してください。このパラメーターは、PDF 結果要素の InitialViewProfile 要素および initialView 属性として指定された DDX プロパティに対応します。
ファイルオプション- Result Document Type:
- この設定によって、結果のドキュメントを PDF または XDP のどちらとして返すかを決定します。「PDF」を選択すると、結果が PDF ドキュメントとして返されます。「XDP」を選択すると、結果が XML Data Packaging(XDP)ドキュメントとして返されます。「XDP」の値を使用できるのは、ベースドキュメントが XFA ベースの PDF ドキュメントである場合のみです。このパラメーターは、PDF 結果要素の format 属性として指定された DDX プロパティに対応します。
- File Save Option:
- ユーザーはフィールドに入力した場合や、結果のドキュメントを変更した場合、変更済みのファイルを保存するように Acrobat に指示します。このプロパティでは、Acrobat で結果のドキュメントの変更内容が保存される方法を指定します。
- Incremental:
- Acrobat によって、ドキュメントに対する変更内容がファイルの最後に挿入されます。元のファイルに対応するバイトは変更されません。1 つ以上の署名フィールドを含む PDF ファイルを作成する場合は、この設定を使用します。
- Full:
- Acrobat によって既存の増分保存が上書きされます。このオプションを使用した場合、Web 表示を高速にするための最適化は行われません。
- FastWebView:
- Acrobat によって、ページを一度に 1 つずつダウンロードできるように PDF ドキュメントが最適化および再構成されます。この保存では、既存の増分保存が削除されます。
この属性を指定しない場合、保存特性は PDF レベルによって決まります。PDF 1.4 以降では、DDX プロセッサーによってベースドキュメントに対する増分保存が実行されます。PDF 1.3 以前では、Assembler サービスによって完全保存が実行されます。このパラメーターは、PDF 結果要素の save 属性として指定された DDX プロパティに対応します。
既存の増分保存が削除されると、ベースドキュメントの署名、証明書および Reader 対応セットが無効になります。例えば、ファイル保存オプションが「Full」に設定された PDF ドキュメントをユーザーが認証した場合、ユーザーがドキュメントを保存すると証明書が無効になります。
- PDF/A Profile Name:
- 結果を準拠させる PDF アーカイブのタイプを指定する PDFAProfile の名前です。「Default」の値を指定すると、すべての PDFAProfile デフォルトが使用されます。このパラメーターは、PDF 結果要素の PDFAProfile 要素および pdfa 属性として指定された DDX プロパティに対応します。
セキュリティ- Remove all certifying signatures:
- 結果のドキュメント内の認証用署名を削除します。このプロパティを選択し、かつ結果のドキュメントからフォームが削除されていない場合は、ベースのソースドキュメントからの認証用署名のみが使用されます。フォームを削除するには、結果のドキュメントに NoForms または NoXFA プロパティを挿入します。これらのプロパティは、Page Content パネルで使用可能です。Remove All Certifying Signatures プロパティは、PDF 結果要素の certification 属性に対応します。
結果のドキュメントからフォームを削除する DDX ドキュメントを使用するには、LiveCycle サーバーに Output サービスがインストールされている必要があります。 - Remove all reader rights:
- Adobe Reader の使用権限(Adobe Reader を使用して PDF ドキュメントの署名、印刷、またオンライン送信を行う権利)を削除します。このパラメーターは、PDF 結果要素の readerUsageRights 属性として指定された DDX プロパティに対応します。
- Modify encryption for result:
- 結果のドキュメントの暗号化を追加または削除します。暗号化を追加する場合は、暗号化プロファイルの名前およびプロファイルのプロパティを指定します。DDX 内の別の結果ドキュメント内にプロファイルを定義した場合は、暗号化プロパティではなく、そのプロファイルの名前を指定してください。このパラメーターは、PDF 結果要素の PasswordEncryptionProfile 要素および encryption 属性として指定された DDX プロパティに対応します。
PDF Source パネルから設定できる PDF ソースプロパティPDF Source パネルで、「ソース」、「基本」、「目次」および「その他」タブからプロパティを設定できます。例えば、結果の名前、PDF/A プロファイル、セキュリティなどのプロパティがあります。
ソース- Source:
- 1 つの入力データストリーム、順番に並べられたデータストリームのリスト、または外部データ URL の名前です。各ストリームまたは URL は、PDF ドキュメントか、または LiveCycle サーバーインストールによって PDF に変換できるドキュメントに解決する必要があります。インストールに Generate PDF サービスが含まれている場合、ドキュメントは、このサービスにより変換できる任意のファイルタイプにすることができます(インストールおよび設定のオプションによって異なります)。このパラメーターは、PDF ソース要素の source 属性として指定された DDX プロパティに対応します。
このパラメーターを指定する代わりに、 Doc match reg expression パラメーターを指定できます。 - Password to open file(s):
- 「PDF source」アイコンで識別されるファイルのパスワードです。パスワードは、ファイルが暗号化されている場合にのみ使用されます。ドキュメントが結果のドキュメントに追加される前に変更された場合、マスターパスワードを指定します(『Assembler Service and DDX Reference』の「Working with Secured Documents」を参照)。
- Doc match reg expression:
- 入力マップからソース名およびそれに関連するデータストリームを選択します。Match Mode プロパティに応じて、一致したドキュメントはアセンブリ済みのドキュメントに含められるか、または除外されます。複数の名前が一致した場合は、Sort Order および Sort Locale プロパティの指定内容に従って名前がソートされます。Assembler サービスでは、Java 正規表現をサポートしています(Java チュートリアルの「Lesson: Regular Expressions」を参照)。
このパラメーターを指定する代わりに、 Source パラメーターを指定できます。同時に Source パラメーターも指定した場合、ドキュメントは、一致モードに関して正規表現に一致した場合にのみ含められます。 - Match Mode:
- 一致結果をドキュメントアセンブリに含めるか、除外するかを指定します。一致したデータストリームを含める場合は、「Include」を選択します。一致したデータストリームを除外する場合は、「Exclude」を選択します。このパラメーターは、同時に Doc match expression パラメーターも指定した場合にのみ適用されます。
- Sort Order:
- Doc match expression パラメーターで指定されている正規表現が複数のドキュメントに一致する場合は、ドキュメントが順番に並べられたリストを作成するために、この属性で、これらのドキュメントがソートされる順序を指定します。この属性は、source 属性が指定されており、それが入力マップ内のエントリと一致する場合には使用されません。一致したドキュメントを A-Z の昇順でソートする場合は、「Ascending」を選択します。一致したドキュメントを Z-A の降順でソートする場合は、「Descending」を選択します。このパラメーターは、PDF 要素の sortOrder 属性として指定された DDX プロパティに対応します。
- Sort Locale:
- Match Mode プロパティにより一致した名前をソートするためのロケールです。このプロパティの値を指定する場合、値に 2 文字の ISO 言語コードを含める必要があります(ISO 639 を参照)。このパラメーターを指定しない場合、DDX の TargetLocale 要素からソートロケールが取得されます。Document Builder には、TargetLocale 要素を設定するためのインターフェイスは備えられていません。ただし、「Source」モードを使用して DDX ドキュメントを直接編集すると、この要素を指定できます。このパラメーターは、PDF ソース要素の sortLocale 属性、および PDF ソース要素の sortLocale 属性として指定された DDX プロパティに対応します。
- Include subfolders:
- true の場合、フォルダーおよびサブフォルダー内のすべてのファイルが含められます。結果として、元のフォルダー構造を維持する PDF ソースのドキュメントリストが生成されます。false の場合、指定したフォルダー内のファイルのみが含められます。このパラメーターは、Doc match expression パラメーターでサブフォルダーが指定されている場合に使用されます。このパラメーターは、PDF ソース要素の includeSubFolders 属性として指定された DDX プロパティに対応します。
- Include all docs:
- フォルダーおよびサブフォルダーにファイルを含める場合は、このフィールドを選択します。結果として、元のフォルダー構造を維持する PDF ソース要素のドキュメントリストが生成されます。指定したフォルダーにのみファイルを含める場合は、このフィールドを選択解除します。このパラメーターは、Doc match expression パラメーターでフォルダーが指定されている場合に使用されます。このパラメーターは、PDF ソース要素の select 属性として指定された DDX プロパティに対応します。
- Just include these docs:
- Source パラメーターで指定されているか、または Doc match expression プロパティを適用して取得した、順番に並べられたリストから、どの範囲のドキュメントを含めるかを指定します。すべてのドキュメントを含める場合は、このフィールドを空白のままにします。ドキュメント範囲の例を次に示します。
1,3,5 順番に並べられたドキュメントのリストから、1 番目、3 番目および 5 番目のドキュメントを含めます。
1-5,8-10 順番に並べられたドキュメントのリストから、1 番目から 5 番目まで、および 8 番目から 10 番目までのドキュメントを含めます。
8-last 順番に並べられたドキュメントのリストから、8 番目から最後までのドキュメントを含めます。
このパラメーターは、Doc match expression パラメーターでフォルダーとサブフォルダーが指定されている場合に使用されます。『Assembler Service and DDX Reference』の「Page and document ranges」を参照してください。このパラメーターは、PDF ソース要素の select 属性として指定された DDX プロパティに対応します。
このパラメーターは、PDF ソース要素の select 属性として指定された DDX プロパティに対応します。
基本- This is the Base Document:
- PDF ソースをベースドキュメントにする場合は、このチェックボックスを選択します。ベースドキュメントは、Assembler サービスが結果のドキュメントの特定のドキュメントレベルプロパティを設定するために使用する初期構造を提供します。これらのプロパティには、ドキュメントプロパティ、フォームデータ、ドキュメントレベルの JavaScript コード、およびビューア環境設定が含まれます。結果のドキュメントには、ベースドキュメントとして指定された 1 つのソースのみが含まれます。ベースドキュメント以外のドキュメントは、ページ、ドキュメントコンポーネント(ブックマーク、リンク、添付ファイルなど)、ページラベル、ページコンテンツおよびページプロパティのみに使用されます。このパラメーターは、PDF ソース要素の baseDocument 属性として指定された DDX プロパティに対応します。
- There must be at least one valid source:
- PDF ソースに少なくとも 1 つの有効な PDF ドキュメントを含める必要がある場合は、このチェックボックスを選択します。このパラメーターは、PDF ソース要素の required 属性として指定された DDX プロパティに対応します。
- Page Range:
- ソースドキュメントから含めるページの範囲です。すべてのドキュメントを含める場合は、このフィールドを空白のままにします。このパラメーターは、PDF ソース要素の pages 属性として指定された DDX プロパティに対応します。『Assembler Service and DDX Reference』の「Page and document ranges」を参照してください。
目次- Include this document’s bookmarks in the Table of Contents:
- ソースドキュメントのブックマークを結果のドキュメントの目次に含める場合は、このチェックボックスを選択します。このパラメーターは、PDF ソース要素の includeInTOC 属性として指定された DDX プロパティに対応します。
- Create a top-level Bookmark for this source:
- ブックマークタイトルを指定する場合は、このチェックボックスを選択します。
- Bookmark Title:
- ソースドキュメントのブックマークを識別するブックマークタイトルです。文字列値は、文字列に解決される外部データ URL で指定できます。このパラメーターは、PDF ソース要素の bookmarkTitle 属性として指定された DDX プロパティに対応します。
その他- Layer Label:
- 最上位のラベルです。ソースドキュメントのすべてのレイヤーはこの下にグループ化されます。このラベルによって結果のドキュメントが作成されます。これにより、ユーザーは様々なソースドキュメントからのレイヤーを区別できます。このラベルにより、結果のドキュメント内の名前競合を回避できます。このパラメーターは、PDF ソース要素の layerLabel 属性として指定された DDX プロパティに対応します。
- Link Aliases:
- リンク宛先として使用する親ドキュメントの代替名です。PDF ソースのリンクエイリアスごとに、「Link Aliases」フィールドに名前を入力し、「Add」をクリックします。このパラメーターは、LinkAlias 要素として指定された DDX プロパティに対応します。
詳しくは、『Assembler Service and DDX Reference』を参照してください。
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