アプリケーションサーバーのトラブルシューティング

ここでは、アプリケーションサーバーに関して発生する可能性のある問題について説明し、ログファイルを使用してそれらの問題のトラブルシューティングを行う方法を紹介します。

アプリケーションサーバーが起動しない

サーバーが起動しない場合は、以下を確認します。

  • アプリケーションサーバーのログファイルを確認します。

  • サーバーが既に実行されているかどうかを確認します。実行されている場合、そのまま実行されますが、初期化は失敗します。アプリケーションサーバーを停止して再起動します。

  • LiveCycle サーバー用に設定されたポートのうち別のプロセスが使用しているものがあるかどうかを確認します。

  • 製造元のマニュアルを参照してください。

JBoss Application Server に関する問題

JBoss サーバーの再起動後 Content Services のデプロイメントに失敗する

JBoss Application Server の再起動後に Content Services のデプロイメントが失敗する場合は、Java プロセスおよび mysqld-max-nt.exe を、ウイルス対策ソフトウェアの安全なプロセスのリストに追加します。

ログに出力されるエラーコード 13 は権限拒否エラーです。

WebLogic Server に関する問題

EAR ファイルの再デプロイ時に Configuration Manager がハングする

LiveCycle EAR ファイルを再デプロイする際、LiveCycle Configuration Manager がステージの途中でハングし、新しい EAR ファイルのデプロイに失敗する場合があります。

現在デプロイされている EAR ファイルが WebLogic Server により解放されていないときに、この問題が発生することがあります。この問題を解決するには、次の手順を実行します。

  1. Configuration Manager を停止します。

  2. 更新する LiveCycle EAR ファイルの既存のバージョンを手動で削除します。

  3. 管理用および管理対象の WebLogic Server を停止し、再起動します。

  4. Configuration Manager を実行し、新しい EAR ファイルをデプロイします。

WebSphere Application Server に関する問題

WebSphere でディレクトリツリーを削除する場合の問題

WebSphere のディレクトリツリーを削除できない場合は、パスが長すぎるので削除できない可能性があります。例えば、Adobe® LiveCycle® Rights Management で使用される次のファイルを削除できない場合があります。

C:\Program Files\IBM\WebSphere\AppServer\profiles\AppSrv01\installedApps\[machine name]Node01Cell\LiveCycleES3.ear\rest-webservice.war\WEB-INF\classes\com\adobe\rightsmanagement\webservices\rest\serialization\objects\RestPolicyInfoSerializer$PolicyInfoStruct.class

この問題を解決するには、ファイルの削除元である場所(この例では、C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥AppServer¥profiles¥AppSrv01¥installedApps)にドライブをマップし、マップされたそのドライブからファイルを削除します。

コマンドラインからドライブの場所をマップしてファイルを削除するには:

  1. 削除元である場所にドライブをマップします。次に例を示します。

    net use L: ¥¥<hostname>¥C$¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥AppServer¥profiles¥AppSrv01¥installedApps

  2. コマンドラインで、マップされたドライブに移動します。次に例を示します。

    L:

  3. ファイルを削除します。次に例を示します。

    del /s /q *

  4. コマンドラインで、元のドライブに戻ります。次に例を示します。

    C:

  5. ドライブのマッピングを削除します。次に例を示します。

    net use L: /delete

また、パスのディレクトリ名を 1 文字の名前に変更してパスを短くしてから、ファイルを削除することもできます。

OutOfMemory PermGen space エラー(Solaris 上の WebSphere)

Solaris で WebSphere Application Server を使用している場合は、LiveCycle コンポーネントのデプロイメント中に OutOfMemory PermGen space エラーが発生して Configuration Manager の実行に失敗する可能性があります。

このエラーを回避するには、アプリケーションサーバーの「Generic JVM Arguments」セクションに次のパラメータを追加します。

-XX:MaxPermSize=512m

アプリケーションサーバーを再起動し、通常どおりに作業を続行します。詳しくは、『LiveCycle のインストールの準備(シングルサーバー)』ドキュメントを参照してください。

アプリケーションサーバーが応答停止になる(AIX 上の WebSphere および DB2)

AIX 上の WebSphere および DB2 の設定で、複数のユーザーが Workbench を同時に使用する場合は、ユーザーがアプリケーションをデプロイしようとすると LiveCycle サーバーが応答停止になることがあります。

このエラーを回避するには、次の手順を実行します。

  1. テキストエディターで、[Workbench_HOME]¥workbench.ini ファイルを開きます。

  2. 次の行を見つけ、値を 1 に変更します。

    -Dcom.adobe.workbench.unsupported.service.cache.batch.threads=5

  3. ファイルを保存して閉じます。

Contentspace(非推奨)へのアクセス中に NullPointerException が発生する

Adobe LiveCycle Contentspace 9(非推奨)へのアクセス中に NullPointerException が発生した場合は、アプリケーションサーバーを再起動して Contentspace に再度アクセスしてください。

この問題は WebSphere のみで発生します。