3.9 CIFS を有効にするためのサーバー設定

LiveCycle の Windows クライアント用に、ネットワークフォルダーとして Content Services へのファイルアクセスを有効にするには、Content Services で Common Internet File System(CIFS)を有効にする必要があります。

注意: IPv6 環境で CIFS を有効にする場合は、Configuration Manager を使用して LiveCycle インストールを設定した後に、IPv6 設定を明示的に有効にする必要があります。使用しているアプリケーションサーバー版ガイドの「IPv6 モードでの CIFS の有効化」を参照してください。

3.9.1 仮想インターフェイスの作成(AIX、Linux および Solaris のみ)

AIX、Linux または Solaris プラットフォームにデプロイされている LiveCycle で CIFS を有効にする場合は、仮想インターフェイスを作成して、LiveCycle を実行しているサーバー上の IP アドレスを割り当てる必要があります。これが必要なのは、CIFS プロトコルでは、AIX、Linux または Solaris コンピューター上の Samba サービスで使用されているものと同じポートを使用するからです。この仮想 IP アドレスは、Configuration Manager を使用して CIFS を有効にするときに、代替 IP アドレスとして指定します。

IPv6 上で LiveCycle を使用する場合、CIFS サーバー上で仮想 IPv6 インターフェイスを作成する必要があります。作成するインターフェイスは、CIFS クライアントと同じネットワーク内に存在する必要があります。詳しくは、オペレーティングシステムに関連するドキュメントを参照してください。

注意: 再起動後も保持されるようにするには、作成した仮想インターフェイスを /etc/hosts ファイルに追加する必要があります。

3.9.2 CIFS 用の Windows Server の設定

LiveCycle をホストする Windows Server 2003 および 2008 コンピューターで CIFS を有効にするには、手動で設定する必要があります。CIFS が有効になると、ユーザーはネットワークフォルダーとして Content Services リポジトリにアクセスし、ローカルファイルシステムで様々なファイル操作を実行できます。Content Services では、ディレクトリプロバイダーとして ActiveDirectory を使用するエンタープライズドメインユーザーについて CIFS がサポートされます。

注意: Java ベースの CIFS 実装の場合は、CIFS サーバーに静的 IP アドレスがあることを確認してください。Windows ネイティブ実装の場合は、静的 IP アドレスは必要ありません。
注意: パスワードを保存する」を有効にしたユーザーは、Contentspace のロールが失効した後でも、リポジトリにログインできます。

3.9.2.1 NetBIOS over TCP/IP の有効化

LiveCycle サーバーに接続するクライアントの要求がサーバーホスト名で解決されるように、NetBIOS over TCP/IP を有効にする必要があります。

  1. ローカルエリアの接続プロパティダイアログボックスの「全般」タブで、「インターネットプロトコル」を選択して、「プロパティ」をクリックします。

  2. インターネットプロトコル(TCP/IP)のプロパティダイアログボックスの「全般」タブで、サーバーに静的 IP アドレスがあることを確認します。「詳細設定」をクリックします。

  3. TCP/IP 詳細設定ダイアログボックスで、「WINS」タブを選択して「NetBIOS over TCP/IP を有効にする」を選択します。

3.9.2.2 IP アドレスの追加

注意: この手順は、Java ベースの CIFS 実装のみに必要です。
  1. ローカルエリアの接続プロパティダイアログボックスの「全般」タブで、「インターネットプロトコル」を選択して、「プロパティ」をクリックします。

  2. インターネットプロトコル(TCP/IP)のプロパティダイアログボックスの「全般」タブで、サーバーに静的 IP アドレスがあることを確認します。「詳細設定」をクリックします。

  3. TCP/IP 詳細設定ダイアログボックスで、「IP 設定」タブを選択して「追加」をクリックします。

  4. 静的 IP アドレスを指定して「追加」をクリックします。

3.9.2.3 SMB over NetBIOS レジストリの無効化(Windows 2003 のみ)

Windows レジストリを編集することによって、SMB over NetBIOS を無効にする必要があります。

  1. Windows レジストリエディターで、HKEY_LOCAL_MACHINESYSTEMCurrentControlSetServicesNetBTParameters に移動します。

  2. DWORD の SMBDeviceEnabledを 0 に設定します。この値が存在しない場合は、SMBDeviceEnabled という名前で新しい DWORD 値を追加して 0 に設定します。

3.9.2.4 ファイルとプリンターの共有の無効化(Windows Server 2008 のみ)

重要: この手順でファイルとプリンターの共有を無効にすると、Windows ファイル共有プロトコルを使用してサーバーに直接アクセスすることができなくなります。このコンピューターは、Windows ネットワーク表示に表示されません。
  • 「ネットワークの設定」に移動し、「Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンター共有」の選択を解除して、「適用」をクリックします。

Windows Server 2008 で CIFS を有効にするためのその他の設定については、この記事を参照してください。