Content Services(非推奨)

注意: アドビでは、Adobe® LiveCycle® Content Services ES のお客様に、コンテンツリポジトリへの移行をお願いしています。コンテンツリポジトリはモジュール化された最新の CRX アーキテクチャ上に構築されており、この CRX アーキテクチャは、アドビによる Day Software の吸収合併により利用可能になりました。コンテンツリポジトリ は LiveCycle Foundation に付属し、LiveCycle ES3 リリース以降で利用できます。CRX Content Repository に関する詳細は、CRX Content Repository を参照してください。

Adobe LiveCycle Content Services(非推奨)は、人間中心のプロセスを設計、管理、監視および最適化できるコンテンツ管理サービスを提供するモジュールです。

Content Services(非推奨)では、組織のニーズに対応するために、次のサービスが提供されています。

  • ドキュメントのチェックインおよびチェックアウト、バージョン管理、監査、およびドキュメントのクロスリンクのためのライブラリサービス。

  • 高度な分散検索のための検索サービス。メタデータコンテンツ、場所、オブジェクトタイプおよび複数カテゴリを組み合わせてコンテンツの分類を検索します。

  • 自動的なメタデータ抽出および分類。

  • コンテンツの形式を Word から PDF などに変換するための変換サービス。

  • 保持およびアーカイブのポリシー用のレコード管理。既存の計画や標準化された構造に基づいてレコードを自動的に分類およびスケジュールするファイル計画、および既存の計画に基づいてレコードを自動的に分類およびスケジュールするタイプベースの計画。

  • 自動化されたライフサイクル管理用のレコード管理。簡単なルールに基づいたスケジュール、コンテンツおよびメタデータの変更のアクティベート。

  • ドキュメントの自動番号付け。米国国防総省のレコード、またメタデータ定義、ファイル計画および機能のファイリング要件に対応する、電子記録を管理するための設計基準。

    Content Services(非推奨)は、エンドユーザーがリポジトリをインタラクティブに操作できるように、複数のインターフェイスを備えています。

  • Adobe LiveCycle Contentspace(非推奨)。共有のコンテンツスペース、ディスカッショングループおよび検索のための Web インターフェイスを提供します。Contentspace を使用すると、PDF ドキュメントを他のユーザーがレビューできるようになり、多くの種類のコンテンツのレビューを実行することができます。レビュー担当者は、コメントツールおよびマークアップツールを使用して、PDF ドキュメントにコメントを追加します。次に自分のコメントを共有スペースに公開することができます。このスペースで他のレビュー担当者からのコメントを表示して、それらに返信することができます。

  • オンデマンドレビューと構造化レビューの 2 種類のレビューを実行できます。

  • Microsoft Office 内からコンテンツに簡単にアクセスできる Office プラグイン。Office プラグインを使用すると、Contentspace に格納されているドキュメントを Word、Excel および PowerPoint から開くことができるほか、保存および編集できます。コンテンツスペースおよびドキュメントの参照、ドキュメントの詳細の表示、ワークフローの開始、タスクの表示、ドキュメントの検索やチェックアウトなどを行うことができます。このプラグインは、Contentspace 社のホーム/ クライアントプラグイン/Content Services プラグインからダウンロードできます。

  • コンテンツを簡単にドラッグアンドドロップするための共有フォルダー。

    顧客のアプリケーション開発に役立つように、Content Services(非推奨)にはサンプルが収録されています。これにより、顧客は簡単にコンポーネントの内容を理解して、エンゲージメントアプリケーションを開発することができます。サンプルでは、クライアント Web アプリケーションである Contentspace を通じて、フォームのアクセス、レンダリングおよび送信を行う方法が示されます。その他のサンプルでは、コンテンツを保護して汎用プロセスを呼び出す方法が示されます。

主な機能

Content Services(非推奨)では、組織のニーズに対応するために、次の機能が提供されています。

  • プロセスの自動化

  • 情報の保護

  • ドキュメント出力

プロセスの自動化

Content Services(非推奨)では、リポジトリへの新しいドキュメントの追加など、コンテンツイベントに基づいてプロセスを呼び出すことにより、ビジネスイベント用の LiveCycle フレームワークを利用できます。または、ドキュメントレビューの完了など、コンテンツイベントが発生するまでプロセスを待機させることもできます。例えば、保険会社は 1 日あたり数千件の請求を受ける場合があります。請求が PDF ドキュメントに変換されると、中央リポジトリにルーティングされ、請求の郵便番号に従ってフォルダーに格納されます。次に、請求を地域ごとの処理センターにルーティングするワークフローが起動されます。この例では、コンテンツおよびコンテンツのメタデータを格納するルールを使用して、郵便番号ごとに請求のソート処理が実行されました。

Content Services(非推奨)を使用すると、ユーザーは、フォームにレポートなどのファイルを添付して送信できます。フォームを送信すると、データと添付ファイルの両方が保存され、同じフォームレイアウトで開いて表示できます。例えば、ローン担当者がクライアントの信用レポートおよび雇用レポートを受け取ったとします。ローン担当者はケースフォームを開き、フォームにレポートを添付して、資料が全部揃っていることを示すメモを書き込みます。その後、ローン担当者はフォームを送信します。フォームおよびレポートは、最終承認者が同じフォームレイアウトで表示できるようになります。

また、同じポータルで様々な種類のフォームやコンテンツにアクセスすることもできます。例えば、保険代理店は住宅保険および自動車保険の両方のフォームにアクセスできます。すべてのフォームに顧客名、自宅の住所、郵便番号などの同じ属性があるため、保険代理店はこれらのどの属性でも検索できます。また、保険代理店は、製造元およびモデルで自動車保険のフォームを検索できます。住宅の種類および部屋の数で住宅保険のフォームを検索することもできます。

Content Services(非推奨)を使用すると、プロセスとドキュメントの関連付けやプロセスとドキュメントの属性を基準として検索や参照を行うこともできます。例えば、裁判所書記官が、ケースファイルに関連する未解決の訴訟手続きをすべて検索することや、そのケースに関連したすべてのドキュメントと、同じ原告により係争中となっている他のすべてのケースを検索することなどが考えられます。

プロセスの開始

開発者は Contentspace からプロセスを呼び出し、Workspace を利用してコンテンツをレビューおよび承認することができます。

フォームのレンダリング

開発者はコンテンツまたはメタデータを使用してフォームにデータを入力できます。例えば、自動車保険の購入者は、自分のアカウントにログインし、更新フォームを開いて、請求の履歴を含む最新のレコードがフォームに入力されていることを確認できます。購入者が請求の履歴をクリックすると、以前送信した案件ごとに請求レポートファイルを確認できます。

また、開発者は Content Services(非推奨)の添付ファイルでフォームをレンダリングできます。実行時に参照された新しいバージョンのアセットでフォームを更新し、プロセスのライフサイクルの間フォームテンプレートのバージョンの一貫性を保つことができます。例えば、ローン管理者がタスクリストからケースを開き、フォームの添付ファイルを確認します。添付ファイルには、職歴および信用レポートが含まれます。ローン管理者は、マーケティングチームが、すぐに有効になる新しい会社のロゴを知らせる手紙を今朝送信したことも知っています。管理者はフォームを見つけて、新しいロゴを確認します。また、管理者はビジネスユニット管理チームから、新しいフォームレイアウトがすべての新規の申請ケースに使用できることを知らせる電子メールも受信します。

データストレージ

Content Services(非推奨)では、データベースにメタデータ、ファイルシステムにコンテンツが格納されます。データベースを使用することで、トランザクションのサポート、スケーリングおよび管理の機能などのデータベースの利点を直接取り入れることができます。コンテンツはファイルシステムに格納され、大きいコンテンツ、ランダムアクセス、ストリーミングおよび様々なストレージデバイスのオプションを使用できるようになります。

アーカイブ

管理者は、完了したプロセスのコンテンツを Content Services(非推奨)でアーカイブできます。例えば、Assembler サービスを利用してドキュメントの最終パッケージを作成したり、リポジトリに複数のドキュメントを格納したりすることができます。別のシナリオでは、住宅ローンの申し込みが承認されると、最終レコードが PDF/A 形式でアーカイブされます。レコードは所定のアーカイブポリシーでレコード管理システムに配置されます。

情報の保護

Content Services(非推奨)では、Rights Management を利用して、リポジトリに格納されているコンテンツに対してポリシーを自動的に適用できます。Rights Management を使用すると、PDF ドキュメントを保護できます。ポリシーは、以下の場合にコンテンツに透過的に適用されます。

  • コンテンツをリポジトリから取得してローカルファイルシステムで保存したとき

  • コンテンツを組織外のユーザーに電子メールで送信したとき

  • コンテンツを USB キーなどのデバイスに配置したとき

ドキュメント出力

Content Services(非推奨)には、開発者がドキュメントを他の形式に自動的に変換できる(例えば Word から PDF に変換できる)ようにするためのアクションが組み込まれています。

さらに、開発者はアクションを設定して、短時間のみ有効なプロセスを以下の目的で開始できます。

  • 共有スペース内の一連のドキュメントをパッケージに集めます。

  • 3D コンテンツから PDF ファイルを生成します。

  • コンテンツを PDF/A 形式に変換してアーカイブを行います。

Content Services のコンテンツ取得方法

Content Services(非推奨)を使用する一般的なプロセスでは、開発者は、他のユーザーによるレビュー用にユーザーがデータを入力してリポジトリに送信できるように LiveCycle アプリケーションを作成します。

Content Services のコンテンツ保護方法

ユーザーがダウンロードしたドキュメントを開くと、秘密鍵証明書を提示するように要求されます。Rights Management サーバーでは、ドキュメントおよびユーザーに関連付けられた最新のポリシーが適用されます。例えば、自動車メーカーは供給業者に対して、オフラインで参照している場合でもすべての技術仕様を保護する必要があります。管理者は製造元のシステムにログインして、仕様に対して権限を適用できます。供給業者がドキュメントの作成、更新、削除、コピーまたは印刷を行うことができるかどうかは、権限によって決まります。供給業者がドキュメントを開いた場合、システムの内部であっても外部であっても、またはオンラインでもオフラインでも、権限が適用されます。

Content Services に含まれているサービス

Content Services(非推奨)には、以下のサービスが含まれています。

  • Document Management

  • メタデータ管理用のノードサービス

  • クエリー実行用の検索サービス

    このソリューションに含まれるサービスについて詳しくは、次を参照してください。LiveCycle サービスリファレンス