Content Services(非推奨)では、リポジトリへの新しいドキュメントの追加など、コンテンツイベントに基づいてプロセスを呼び出すことにより、ビジネスイベント用の LiveCycle フレームワークを利用できます。または、ドキュメントレビューの完了など、コンテンツイベントが発生するまでプロセスを待機させることもできます。例えば、保険会社は 1 日あたり数千件の請求を受ける場合があります。請求が PDF ドキュメントに変換されると、中央リポジトリにルーティングされ、請求の郵便番号に従ってフォルダーに格納されます。次に、請求を地域ごとの処理センターにルーティングするワークフローが起動されます。この例では、コンテンツおよびコンテンツのメタデータを格納するルールを使用して、郵便番号ごとに請求のソート処理が実行されました。
Content Services(非推奨)を使用すると、ユーザーは、フォームにレポートなどのファイルを添付して送信できます。フォームを送信すると、データと添付ファイルの両方が保存され、同じフォームレイアウトで開いて表示できます。例えば、ローン担当者がクライアントの信用レポートおよび雇用レポートを受け取ったとします。ローン担当者はケースフォームを開き、フォームにレポートを添付して、資料が全部揃っていることを示すメモを書き込みます。その後、ローン担当者はフォームを送信します。フォームおよびレポートは、最終承認者が同じフォームレイアウトで表示できるようになります。
また、同じポータルで様々な種類のフォームやコンテンツにアクセスすることもできます。例えば、保険代理店は住宅保険および自動車保険の両方のフォームにアクセスできます。すべてのフォームに顧客名、自宅の住所、郵便番号などの同じ属性があるため、保険代理店はこれらのどの属性でも検索できます。また、保険代理店は、製造元およびモデルで自動車保険のフォームを検索できます。住宅の種類および部屋の数で住宅保険のフォームを検索することもできます。
Content Services(非推奨)を使用すると、プロセスとドキュメントの関連付けやプロセスとドキュメントの属性を基準として検索や参照を行うこともできます。例えば、裁判所書記官が、ケースファイルに関連する未解決の訴訟手続きをすべて検索することや、そのケースに関連したすべてのドキュメントと、同じ原告により係争中となっている他のすべてのケースを検索することなどが考えられます。
プロセスの開始
開発者は Contentspace からプロセスを呼び出し、Workspace を利用してコンテンツをレビューおよび承認することができます。
フォームのレンダリング
開発者はコンテンツまたはメタデータを使用してフォームにデータを入力できます。例えば、自動車保険の購入者は、自分のアカウントにログインし、更新フォームを開いて、請求の履歴を含む最新のレコードがフォームに入力されていることを確認できます。購入者が請求の履歴をクリックすると、以前送信した案件ごとに請求レポートファイルを確認できます。
また、開発者は Content Services(非推奨)の添付ファイルでフォームをレンダリングできます。実行時に参照された新しいバージョンのアセットでフォームを更新し、プロセスのライフサイクルの間フォームテンプレートのバージョンの一貫性を保つことができます。例えば、ローン管理者がタスクリストからケースを開き、フォームの添付ファイルを確認します。添付ファイルには、職歴および信用レポートが含まれます。ローン管理者は、マーケティングチームが、すぐに有効になる新しい会社のロゴを知らせる手紙を今朝送信したことも知っています。管理者はフォームを見つけて、新しいロゴを確認します。また、管理者はビジネスユニット管理チームから、新しいフォームレイアウトがすべての新規の申請ケースに使用できることを知らせる電子メールも受信します。
データストレージ
Content Services(非推奨)では、データベースにメタデータ、ファイルシステムにコンテンツが格納されます。データベースを使用することで、トランザクションのサポート、スケーリングおよび管理の機能などのデータベースの利点を直接取り入れることができます。コンテンツはファイルシステムに格納され、大きいコンテンツ、ランダムアクセス、ストリーミングおよび様々なストレージデバイスのオプションを使用できるようになります。
アーカイブ
管理者は、完了したプロセスのコンテンツを Content Services(非推奨)でアーカイブできます。例えば、Assembler サービスを利用してドキュメントの最終パッケージを作成したり、リポジトリに複数のドキュメントを格納したりすることができます。別のシナリオでは、住宅ローンの申し込みが承認されると、最終レコードが PDF/A 形式でアーカイブされます。レコードは所定のアーカイブポリシーでレコード管理システムに配置されます。