Workspace

Workspace は、エンドユーザーが Web ブラウザーを使用してフォームベースのビジネスプロセスを開始したり、そのプロセスに参加したりできる直感的な Flex ベースのアプリケーションです。

Workspace を使用して、ユーザーは次のタスクを実行できます。

  • ビジネスプロセスを開始するフォームに入力する。

  • 新しいタスクで受け取る電子メール通知に応答することによって、タスクを完了します。開発者は、電子メールメッセージにリンクの形式でユーザーアクションを含めることができます。ユーザーは電子メールメッセージのアクションをクリックするか、返信メッセージの最初の行にアクションを指定して返信します。

  • レビュー、承認または詳細情報を提供するためにユーザーまたはグループキューにルーティングされたフォームを表示します。

  • ユーザーがタスクを開くと、タスクにコメントを追加したり、他のレビュー担当者が追加したコメントを表示したりすることができます。また、他のユーザーがタスクを送信するときに選択したアクションを表示することもできます。

  • タスクに添付ファイルおよび注釈を追加し、アクセスを制限します。

  • ユーザーが開始または参加した完了済みのビジネスプロセスまたはアクティブなプロセスに含まれるフォームを検索します。

  • プロセス変数に基づくカスタム検索およびフィルタリングを行います。

  • プロセスカテゴリとタスクの一覧を表示します。

  • プロセスを選択し、簡単にアクセスできるようにお気に入りフォルダーに配置します。

  • 他のユーザーとのタスクの共有および他のユーザーへの問い合わせを行います。

  • プロセスを追跡し、監査記録を確認します。

  • 以前にアーカイブしたフォームから新しいプロセスを開始します。

  • タスクの完了時に情報の有効性を確認して、Workspace 電子署名の要求を受け取ります。ユーザーが有効性を確認したかどうかを調べるために必要な情報はすべて、プロセスデータとして保存されます。

    Windows のシングルサインオン(SSO)機能を使用して、認証なしで Workspace に移動できます。また米国リハビリテーション法 508 条に準拠しており、障害のあるユーザーが JAWS などのスクリーンリーダーで Workspace を使用できます。

    Workspace は、Safari ブラウザーを使用して表示したり、SharePoint ポータル内のポートレットとして統合することもできます。

    開発環境では、開発者は Flash Builder を使用して、エンドユーザーが参照する Workspace Web インターフェイスをカスタマイズできます。これによって、組織は Workspace のユーザーインターフェイスを適切に分類し、ビジネス要件を満たすようにカスタマイズすることができます。

LiveCycle Mobile

モバイル対応のフォーム、コンテンツ、およびタスクに簡単にアクセスできます。Mobile ではモバイルデバイスからタスクの実行とデータの取得ができるので、ビジネスワークフローを止めずに進めることができます。出張費やドキュメントのドラフトなど、ノートパソコンを起動している時間がないプロセスの承認や拒否も、これでできるようになります。データ取得エクスペリエンスにより、ユーザーはテキストを入力するだけでなく、画像のスナップやその他のコンテンツの追加ができるようになります。また、モバイルユーザーはつねに接続が可能な場所にいるとは限らないため、タスクの承認やデータの取得はユーザーがオフラインの状態でもできるようになっており、これらの情報は蓄積され、接続が可能な状態になるとサーバーに登録されます。また、Apple® iOS® デバイスで、Web-Dav が有効になっている社内のコンテンツ管理リポジトリに保存されているファイルを参照したり、開いたり、電子メールで送信することができます。

ユーザーは Android™、Blackberry、iOS デバイス用のアプリケーションをダウンロードしてインストールすることにより、タスクの表示や実行、データの取得、コンテンツの表示を移動中でも行うことができます。

モバイル環境用のフォームは Workbench の Guide Builder で作成します。

完了ポリシー

生成されたタスクの一部が完了していなくても、Assign Multiple Tasks 操作を完了することができます。この機能は、ある案件について、必ずしもすべての関係者からの返答がなくても、決定を下すときに便利です。例えば、ある提案の承認が、委員会メンバーの多数決で決まるとします。Approve アクションを選択すると、50% 以上のタスクが完了した時点で、Assign Multiple Tasks 操作を完了できます。

コレクションデータおよび XPath 機能

Assign Multiple Tasks 操作のタスクごとに送信される情報は、Task Result Collection という名前のコレクション変数に保存されます。XPath 機能を使用して、この結果を評価することができます。例えば、特定のアクションを選択したユーザーの人数やアクションを送信したユーザーのパーセンテージを調べることができます。これらの機能は、連続して行われるドキュメントレビューの結果を評価するときに便利です。

複数のユーザータスク

User サービスは、複数のユーザーに同時にタスクを割り当てるための新しい Assign Multiple Tasks 操作を提供します。プロセス開発者がユーザーまたはグループのリストに基づいて並行タスク割り当てを構築できます。

Assign Multiple Tasks 操作は、複数のユーザーが類似の情報を提供する必要があるときに便利です。例えば、各会計四半期末に、プロセスにより組織の各地域の営業グループの副社長にタスクが割り当てられるとします。タスクを完了するには、各副社長が四半期ごとの営業報告書を添付して、タスクを送信します。プロセスにより、タスク結果のコレクションから各添付ファイルが取得され、営業の上級副社長に送信されます。

この操作は、複数のユーザーが同じ情報をレビューして承認する必要があるとき(ドキュメントのレビューと承認プロセス)にも便利です。