タスクの割り当ておよび管理

Process Management では、ビジネスアナリストと開発者が Workbench で使用する、タスクの割り当ておよびタスク管理の各サービスが提供されます。

ビジネスアナリストと開発者は、Workbench の User サービスを使用して、長期間有効なプロセスでタスクの割り当てを定義できます。それぞれのタスクの割り当てでは、初期ユーザー、ユーザーにルーティングされるフォームの種類、タスクの手順を定義すると共に、リマインダー、エスカレーションおよびデッドラインについてのルールも定義します。Process Management では、PDF、HTML およびガイド(非推奨)としてレンダリングされる Acrobat フォームや XDP フォームなど、いくつかのフォームの種類をサポートしています。また、開発者は、User サービスをデータマッピング機能によって強化できます。

User 2.0 サービスは、割り当てられたキューを通してタスクをエンドユーザーにルーティングします。また、Workspace を介して送信されたタスクを調整します。User 2.0 サービスでは、Flash Builder と Data Services を使用して作成された Flex アプリケーションをルーティングすることもできます。

Process Management では、次の機能が強化されています。

  • 以前アーカイブしたフォームからの新しいプロセスの開始

  • 新しいプラットフォーム証明書

業務カレンダー

業務カレンダーを作成して、定義に基づいてプロセスをエスカレーションできます。ビジネスプロセス内のタスクは一般的に、完了、リマインダおよびエスカレーションルールについてあらかじめ定義された時間に作成されます。例えば、5 稼働日以内に完了する必要のあるタスクが、管理者にエスカレーションされた場合、その管理者は 2 稼働日以内にそのタスクを完了する必要があるとします。管理者は業務カレンダーを作成して非稼働日を設定し、そのカレンダーを場所や部署などに基づいて特定の担当者にマッピングすることができます。タスクがスケジュールされる際、このような非稼働日が考慮されます。組織のニーズに合うように、複数の業務カレンダーを設定できます。例えば、組織の拠点のある地域ごとに設定したり、カスタマーサポートのような組織上の部署に基づいて設定できます。

電子メール通知

電子メール通知は、ユーザーにタスクが割り当てられたこと、エスカレーションされたこと、完了する必要があるタスクが存在することを知らせる、一般的なメカニズムです。LiveCycle では、電子メール通知をタスクごとに変更できるので、状況に合わせて柔軟に通知することができます。また、タスクごとに電子メールテンプレートを作成することもできます。

不在設定

出張や休暇のためにオフィスに不在の担当者にタスクが割り当てられた場合、通常何らかの問題が発生します。LiveCycle では、Workspace を活用して、担当者が不在になる期間を設定できます。その間のタスクを別の担当者に委任するか、タスクリストにそのまま残しておくかを指定できます。