5.12 Connector for IBM FileNet の設定

LiveCycle が IBM FileNet をサポートしているのは、バージョン 4.0、4.5 および 5.0 のみです。ECM が適切にアップグレードされていることを確認してください。

Connector for IBM FileNet を LiveCycle の一部としてインストールした場合は、FileNet オブジェクトストアに接続するように、このサービスを設定する必要があります。

次の手順を実行して、Connector for IBM FileNet を設定します。

FileNet 4.x または FileNet 5.0 および CEWS トランスポートを使用して Connector for IBM FileNet を設定するには:

  1. WebSphere Administrative Console にログインして、Servers/Server Types/WebSphere application servers をクリックし、設定するサーバーインスタンスの名前(例えば server1)をクリックします。

  2. 「Server Infrastructure」で、Java and Process ManagementProcess Definition をクリックします。

  3. 「Additional Properties」で、「Java Virtual Machine」をクリックします。

  4. FileNet 4.x の場合のみ)「Ge eric JVM arguments」で、FileNet 設定ファイルの場所を、アプリケーションサーバーの start コマンドに Java オプションとして追加します。

  5. -Dwasp.location= <configuration files location>

    例えば、デフォルトの FileNet Application Engine インストールを Windows オペレーティングシステムで使用する場合、次の Java オプションを追加します。

    -Dwasp.location=C:/Progra~1/FileNet/AE/CE_API/wsi
  6. 「Apply」をクリックして、「Save to Master Configuration」をクリックします。

  7. [appserver root]/profiles/[profile name] フォルダーにある adobe-component-ext.properties ファイルを開きます(ファイルが存在しない場合は、ファイルを作成します)。

  8. 次の FileNet Application Engine JAR ファイルの場所を指定する、新しいシステムプロパティを追加します。

    FileNet 4.x の場合、次の JAR ファイルを追加します。

    • javaapi.jar

    • log4j-1.2.13.jar

    • soap.jar

    • wasp.jar

    • builtin_serialization.jar(FileNet 4.0 のみ)

    • wsdl_api.jar

    • jaxm.jar

    • jaxrpc.jar

    • saaj.jar

    • jetty.jar

    • runner.jar

    • p8cjares.jar

    • Jace.jar

    • (オプション)pe.jar

    FileNet 5.0 の場合、次の JAR ファイルを追加します

    • Jace.jar

    • javaapi.jar

    • log4j.jar

    • pe.jar

    • stax-api.jar

    • xlxpScanner.jar

    • xlxpScannerUtils.jar

    注意: pe.jar ファイルは、デプロイメントで IBMFileNetProcessEngineConnector サービスを使用する場合にのみ追加します。新しいシステムプロパティには、次の構造を反映させる必要があります。
    [component id].ext=[JAR files and/or folders]

    例えば、デフォルトの FileNet Application Engine インストールを Windows オペレーティングシステムで使用する場合、次のシステムプロパティをファイルに追加します。その際、システムプロパティは新しい行に記述し、行中に改行を入れず、末尾で改行してください。

    注意: 次のテキストには、改行が含まれています。このテキストを、このドキュメント以外の場所にコピーする場合は、新しい場所に貼り付けるときに改行を削除してください。
    com.adobe.livecycle.ConnectorforIBMFileNet.ext= 
    C:/Program Files/FileNet/AE/CE_API/lib2/javaapi.jar, 
    C:/Program Files/FileNet/AE/CE_API/lib2/log4j-1.2.13.jar
  9. (FileNet Process Engine Connector のみ)次の手順で、プロセスエンジンの接続プロパティを設定します。

    • テキストエディターを使用してファイルを作成し、次のコンテンツを 1 行で入力します。末尾で改行してください。

      RemoteServerUrl = cemp:http://[contentserver_IP]:[contentengine_port]/ wsi/FNCEWS40DIME/
    • このファイルを WcmApiConfig.properties という名前で別のフォルダーに保存して、そのフォルダーの場所を adobe-component-ext.properties ファイルに追加します。

      例えば、このファイルを c:¥pe_config¥WcmApiConfig.properties として保存して、パス c:¥pe_config を adobe-component-ext.properties ファイルに追加します。

      注意: ファイル名では大文字と小文字が区別されます。
  10. ファイル wsjaas.conf を開いて、次の行を追加します。

    FileNetP8 {com.filenet.api.util.WSILoginModule required;}; 
    FileNetP8WSI {com.filenet.api.util.WSILoginModule required;}; 
    FileNetP8Engine 
        {com.ibm.ws.security.common.auth.module.proxy.WSLoginModuleProxy 
        required delegate=com.ibm.ws.security.common.auth.module. 
        WSLoginModuleImpl;}; 
    FileNetP8Server 
        {com.ibm.ws.security.common.auth.module.proxy.WSLoginModuleProxy 
        required delegate=com.ibm.ws.security.common.auth.module. 
        WSLoginModuleImpl;}; 
    FileNetP8KerberosService 
        {com.ibm.ws.security.common.auth.module.proxy.WSLoginModuleProxy 
        required delegate=com.filenet.engine.authentication.kerberos.login. 
        KrbServiceLoginModule; 
        com.ibm.ws.security.common.auth.module.proxy.WSLoginModuleProxy required 
        delegate=com.ibm.ws.security.server.lm.ltpaLoginModule; 
        com.ibm.ws.security.common.auth.module.proxy.WSLoginModuleProxy required  
        delegate=com.ibm.ws.security.server.lm. 
        wsMapDefaultInboundLoginModule;}; 
    注意: wsjaas.conf ファイルはデフォルトで [appserver root]/profiles/[profile name]/properties/ フォルダーにあります。
  11. アプリケーションサーバーが現在実行されていない場合は、サーバーを起動します。実行されている場合は、サーバーを停止し、再起動します。

  12. IBM FileNet と LiveCycle が同じ WebSphere アプリケーションサーバーにインストールされている場合にのみ該当)次の操作を実行し、これらの設定が WebSphere Administrative Console に正しく実装されていることを確認します。

    • WebSphere Administrative Console のナビゲーションツリーで、Security/Global security をクリックします。

    • 「Authentication」で、Java Authentication and Authorization Service/Application logins をクリックします。

    • 「FileNetP8」をクリックし、「JAAS login modules」をクリックします。

      このページの値が次の値と一致しない場合は修正します。

      Module class name:"com.filenet.api.util.WSILoginModule"

      Authentication Strategy:REQUIRED

      Module Order:1

      「OK」または「Apply」をクリックし、「Save directly to master configuration」をクリックします。

  13. Web ブラウザーを開き、次の URL を入力します。

    http://[host]:[port]/adminui

  14. 次のデフォルトのユーザー名とパスワードを使用してログインします。

    ユーザー名:administrator

    パスワード:password

  15. サービスLiveCycle ES3 Connector for IBM FileNet をクリックします。

  16. 必要なすべての FileNet リポジトリ情報を入力し、「リポジトリサービスプロバイダー」の下で「IBM FileNet リポジトリプロバイダー」を選択します。

    オプションのプロセスエンジンサービスをデプロイメントで使用する場合、「プロセスエンジン設定」領域で「プロセスエンジンコネクタサービスを使用」を選択し、プロセスエンジンの各設定を指定します。詳しくは、ページの右上隅にある「ヘルプ」リンクをクリックします。

    注意: この手順で指定する資格情報は、IBM FileNet リポジトリサービスを後で起動するときに検証されます。資格情報が無効な場合はエラーが発生し、サービスは起動されません。
  17. 保存」をクリックし、サービスアプリケーションおよびサービスサービスの管理に移動します。

  18. 次の各サービスの横にあるチェックボックスを選択して「開始」をクリックします。

    • IBMFileNetAuthProviderService

    • IBMFileNetContentRepositoryConnector

    • IBMFileNetRepositoryProvider

    • IBMFileNetProcessEngineConnector(設定されている場合)

    サービスのいずれかが正常に開始されない場合は、Process Engine 設定を確認します。

  19. 次のいずれかの操作を行います。

    • FileNet Authorization サービス(IBMFileNetAuthProviderService)を使用して Workbench の Resources ビューで FileNet オブジェクトストアからコンテンツを表示するには、この手順を続行します。FileNet Authorization サービスを使用すると、デフォルトの LiveCycle 認証が上書きされるので、FileNet の資格情報を使用して Workbench にログインするように設定する必要があります。

    • LiveCycle リポジトリを使用するには、LiveCycle の上級管理者の資格情報(デフォルトは administratorpassword)を使用して Workbench にログインします。この場合、手順 16 で指定した資格情報は、デフォルトリポジトリにアクセスするためにデフォルトの LiveCycle 認証サービスを使用します。

  20. アプリケーションサーバーを再起動します。

  21. Administration Console にログインし、設定User Managementドメインの管理をクリックします。

  22. 新規エンタープライズドメイン」をクリックして、ドメイン ID と名前を入力します。ドメイン ID は、ドメインの一意の識別子です。名前は、ドメインの識別名です。

    LiveCycle データベースとして DB2 を使用している場合、ID の許容される最大長は、1 バイト(ASCII)文字で 100、2 バイト文字で 50、4 バイト文字で 25 文字です(管理ヘルプの「エンタープライズドメインの追加」を参照)。

  23. カスタム認証プロバイダーを追加します。

    • 認証を追加」をクリックします。

    • 認証プロバイダー」リストで「カスタム」を選択します。

    • IBMFileNetAuthProviderService」を選択し、「OK」をクリックします。

  24. LDAP 認証プロバイダーを追加します。

    • 認証を追加」をクリックします。

    • 認証プロバイダー」リストで「LDAP」を選択し、「OK」をクリックします。

  25. LDAP ディレクトリを追加します。

    • ディレクトリを追加」をクリックし、「プロファイル名」ボックスに一意の名前を入力して、「次へ」をクリックします。

    • サーバー」、「ポート」、「SSL」、「バインド」および「ページに次の情報を入力」オプションの値を指定します。「バインド」オプションで「ユーザー」を選択する場合は、「名前」と「パスワード」フィールドにも値を指定する必要があります。

    • (オプション)必要に応じてベースドメイン名を取得するには、「BaseDN を取得」を選択します。完了したら、「次へ」をクリックします。

    • ユーザー設定を指定し、「次へ」をクリックし、必要に応じてグループ設定を指定して「次へ」をクリックします。

      設定について詳しくは、ページの右上隅にある「ヘルプ」リンクをクリックしてください。

  26. 「OK」をクリックして「ディレクトリを追加」ページを閉じ、もう一度「OK」をクリックします。

  27. 新しいエンタープライズドメインを選択し、「今すぐ同期」をクリックします。LDAP ネットワークのユーザーとグループ数および接続の速度によって、同期処理には数分かかる場合があります。

    (オプション)同期のステータスを確認するには、「更新」をクリックし、「現在の同期の状態」列にステータスを表示します。

  28. 設定User Managementユーザーとグループをクリックします。

  29. LDAP から同期されたユーザーを検索し、以下のタスクを実行します。

    • 1 つ以上のユーザーを選択し、「ロールをアサイン」をクリックします。

    • 1 つ以上の LiveCycle のロールを選択し、「OK」をクリックします。

    • OK」をもう一度クリックして、ロールアサインを確認します。

    ロールをアサインするすべてのユーザーについて、この手順を繰り返します。詳しくは、ページの右上隅にある「ヘルプ」リンクをクリックします。

  30. Workbench を起動して、IBM FileNet リポジトリ用の次の資格情報を使用してログインします。

    ユーザー名:[username]@[repository_name]

    パスワード:[password]

    これで、FileNet オブジェクトストアが Workbench の Resources ビューに表示されます。username@repository name を使用してログインしない場合、Workbench では、手順 16 で指定したデフォルトリポジトリへのログインが試行されます。

  31. (オプション)Connector for IBM FileNet の LiveCycle サンプルをインストールする場合、Samples という名前の FileNet オブジェクトストアを作成してその中にインストールします。

    Connector for IBM FileNet を設定したら、FileNet リポジトリを使用した Workbench の機能の設定について、LiveCycle 管理ヘルプを参照することをお勧めします。