この例は、オブジェクト(ここではテキストフィールド)の視覚プロパティを操作する方法を示しています。例えば、「フィールドの幅を拡大」チェックボックスを選択すると、テキストフィールドの入力可能な領域が 4 インチ拡張されます。
注意: クライアントでオブジェクトの視覚プロパティを変更するには、Acrobat ダイナミック PDF フォームファイルとしてフォームを保存する必要があります。
この例では、チェックボックスに一意のオブジェクト名が付けられていません。したがって、Designer では、オブジェクトを参照するためにインスタンス値を割り当てます。チェックボックスのスクリプトでは、if-else ステートメントを使用して、選択および選択解除の効果を指定します。
このスクリプティング例とその他の情報については、LiveCycle デベロッパーセンターを参照してください。
「フィールドを移動」チェックボックスのスクリプティング
このチェックボックスを選択すると、x と y の設定に従ってフィールドが移動されます。このチェックボックスの選択を解除すると、フィールドの位置が元に戻ります。
if (CheckBox1.rawValue == true) {
TextField.x = "3.0in";
TextField.y = "3.5in";
}
else {
TextField.x = "1in";
TextField.y = "3in";
}
「フィールドの幅を拡張」チェックボックスのスクリプティング
このチェックボックスを選択すると、フィールドの幅が 4 インチに変更されます。このチェックボックスの選択を解除すると、フィールドの幅が 2.5 インチに変更されます。
if (CheckBox2.rawValue == true)
TextField.w = "4in";
else
TextField.w = "2.5in";
「フィールドの高さを拡張」チェックボックスのスクリプティング
このチェックボックスを選択すると、フィールドの高さが 1.5 インチに変更されます。このチェックボックスの選択を解除すると、フィールドの高さが 0.5 インチに変更されます。
if (CheckBox3.rawValue == true)
TextField.h = "1.5in";
else
TextField.h = "0.5in";
「オブジェクトの境界線の色を変更」チェックボックスのスクリプティング
このチェックボックスを選択すると、フィールドの境界線の色が赤に変更されます。このチェックボックスの選択を解除すると、フィールドの境界線の色が白に変更されます。
if (CheckBox4.rawValue == true)
TextField.border.edge.color.value = "255,0,0";
else
TextField.border.edge.color.value = "255,255,255";
「入力可能な領域の色を変更」チェックボックスのスクリプティング
このチェックボックスを選択すると、テキストフィールドの入力可能な領域の色が緑に変更されます。このチェックボックスの選択を解除すると、テキストフィールドの入力可能な領域の色が白に変更されます。
if (CheckBox5.rawValue == true) {
xfa.resolveNode("TextField.ui.#textEdit.border.fill.color").value = "0,255,0";
}
else {
xfa.resolveNode("TextField.ui.#textEdit.border.fill.color").value = "255,255,255";
}
「値の幅に合わせて拡張」チェックボックスのスクリプティング
このチェックボックスを選択すると、テキストフィールドの入力可能な領域が値に合わせて調整されます。このチェックボックスの選択を解除すると、テキストフィールドの入力可能な領域は調整されません。
if (CheckBox6.rawValue == true)
TextField.minW = "0.25in";
else
TextField.maxW = "2.5in";
「フィールドを非表示」チェックボックスのスクリプティング
このチェックボックスを選択すると、フィールドが非表示になります。このチェックボックスの選択を解除すると、フィールドが表示されます。
if (CheckBox7.rawValue == true)
TextField.presence = "hidden";
else
TextField.presence = "visible";
「値のフォントを変更」チェックボックスのスクリプティング
このチェックボックスを選択すると、値のフォントが Courier New に変更されます。このチェックボックスの選択を解除すると、値のフォントが Myriad Pro に変更されます。
if (CheckBox8.rawValue == true)
TextField.font.typeface = "Courier New";
else
TextField.font.typeface = "Myriad Pro";
「フォントのサイズを変更」チェックボックスのスクリプティング
このチェックボックスを選択すると、フォントサイズが 14 pt に変更されます。このチェックボックスの選択を解除すると、フォントサイズが 10 pt に変更されます。
if (CheckBox9.rawValue == true)
TextField.font.size = "14pt";
else
TextField.font.size = "10pt";
「テキストフィールドの値の垂直方向配置」チェックボックスのスクリプティング
このチェックボックスを選択すると、テキストフィールドの値が上揃えになります。このチェックボックスの選択を解除すると、テキストフィールドの値が中央揃えになります。
if (CheckBox10.rawValue == true)
TextField.para.vAlign = "top";
else
TextField.para.vAlign = "middle";
「テキストフィールドの値の水平方向配置」チェックボックスのスクリプティング
このチェックボックスを選択すると、テキストフィールドの値が中央揃えになります。このチェックボックスの選択を解除すると、テキストフィールドの値が左揃えになります。
if (CheckBox11.rawValue == true)
TextField.para.hAlign = "center";
else
TextField.para.hAlign = "left";
「設定値を表示」チェックボックスのスクリプティング
このチェックボックスを選択すると、スクリプトを使用して定義される値がテキストフィールドに表示されます。このチェックボックスの選択を解除すると、(スクリプトを使用して定義される)デフォルト値がテキストフィールドに表示されます。
if (CheckBox12.rawValue == true)
TextField.rawValue = "This is a value set using a script.";
else
TextField.rawValue = "This is a default value.";
「キャプションテキストを変更」チェックボックスのスクリプティング
このチェックボックスを選択すると、スクリプトを使用して定義される代替キャプションテキストがキャプションとして表示されます。このチェックボックスの選択を解除すると、(スクリプトを使用して定義される)デフォルトキャプションがテキストフィールドに表示されます。
if (CheckBox13.rawValue == true)
xfa.resolveNode("TextField.caption.value.#text").value = "Alternate Caption:";
else
xfa.resolveNode("TextField.caption.value.#text").value = "Caption:";
「フィールドの境界線を 3D から実線に変更」チェックボックスのスクリプティング
このチェックボックスを選択すると、フィールドの境界線がボックス(実線)に変更されます。このチェックボックスの選択を解除すると、フィールドの境界線が 3D に変更されます。
if (CheckBox14.rawValue == true)
xfa.resolveNode("TextField.ui.#textEdit.border.edge").stroke = "solid";
else
xfa.resolveNode("TextField.ui.#textEdit.border.edge").stroke = "lowered";
チェックボックスの「すべてをクリア」ボタンのスクリプティング
すべてのチェックボックスをデフォルト値(選択解除)にリセットするには、resetData メソッドを使用します。
xfa.host.resetData();
フォームデザインとフォームデータを再結合するには、remerge メソッドを使用します。この場合、このメソッドはテキストフィールドを効率的に元の状態に戻します。
xfa.form.remerge();