フォームデザイン上で Paper Forms Barcode オブジェクトを選択すると、オブジェクトパレットの「値」タブに、Paper Forms Barcode の形式設定に使用できるオプションが表示されます。
エンコーディング前にデータを圧縮
Paper Forms Barcode オブジェクトによってデータをエンコードする前に、データを圧縮するかどうかを指定します。デフォルト設定では、データを圧縮しません。
このデータ圧縮では Flate 方式を使用します。このオプションを選択した場合は、バーコードが描画されるときに Acrobat または Adobe Reader 内で圧縮が実行されます。
データを圧縮すると、バーコード内で使用する記憶領域が減るので、より多くのフォームデータをバーコードに保存できるようになります。
注意: ハンドヘルドスキャナーを使用して、または解凍ソフトウェア以外の独自のデコードソリューションを使用してデータをデコードする場合を除き、通常はデータを圧縮する必要があります。データの圧縮について詳しくは、Acrobat ヘルプを参照してください。
自動スクリプティング
バーコードデータを自動的に取得するか、カスタムスクリプティングを使用して取得するか指定します。
フォーマット
自動スクリプティングを使用してバーコードデータを取得する場合、その形式を指定します。オプションを選択すると、関連するスクリプトがスクリプトエディターに表示されます。必要に応じて、定義済みのスクリプトを編集することができます。次の形式のいずれかを選択します。
- XML
- データを XML 形式でエンコードするスクリプトを使用して、バーコードの値を取得します。
- 「区切り」
- データを区切り形式(複数のフィールド値を指定した区切り文字で区切ったフラットな ASCII 表現)でエンコードするスクリプトを使用して、バーコードの値を取得します。
フィールド名を含む
フィールド名を指定した区切り文字で区切ってエンコードします。フィールド名が最初に表示され、その後にフィールド値が続きます。このオプションは、フォーマットリストで「区切り」オプションが選択されている場合に使用できます。
ラベルを含む
(「フィールド」タブに表示される)ラベルをバーコードコンテンツの最初の区切りフィールドとしてエンコードします。このオプションは、フォーマットリストで「区切り」オプションが選択されている場合に使用できます。
レガシーフォーマットを使用
レガシーエンコーディング形式を使用して XML バーコードコンテンツを生成します。レガシーエンコーディング形式は、Designer 7.0 ~ 8.0 の Paper Forms Barcorde XML スクリプトで使用されます。Designer でレガシーエンコーディング形式を使用するフォームを開くと、このオプションが自動的に選択されます。デフォルトでは、Designer は新しいエンコーディング形式を使用します。
Paper Forms Barcode オブジェクトは、2 つの XFA JavaScript 関数 xfa.datasets.saveXML() および xfa.record.saveXML() によって生成される 2 つの XML エンコーディング形式をサポートします。レガシーエンコーディング形式では xfa.datasets.saveXML() 関数を、新しいエンコーディング形式では xfa.record.saveXML() 関数を使用して XML エンコードデータを作成します。レガシーエンコーディング形式では、新しいエンコーディング形式に比べて XML データ出力が長くなります。新しいエンコーディング形式では、生成される XML データ出力がより簡潔になり、バーコードのスペースが増加するので、XML エンコーディングスクリプトに適しています。
区切り記号
エンコードデータでフィールド名、フィールド値およびバーコードラベルを区切るために使用される区切り文字を指定します。このオプションは、フォーマットリストで「区切り」オプションが選択されている場合に使用できます。
注意: 復帰文字はヘッダー行と値行の区切り文字として Paper Forms Barcode の値で既に使用されているので、「復帰」オプションを区切り文字として選択しないことをお勧めします。
区切り文字を指定するにはを参照してください。
文字エンコーディング
バーコードコンテンツで使用される文字セットを指定します。次のオプションのいずれか 1 つを選択します。
- UTF-8
- 文字は Unicode-3.2 で定義されている Unicode コードポイントと、ISO/IEC 10646 で定義されている UTF-8 シリアル化を使用してエンコードされます。バイトオーダーマークはありません。デフォルトでは、このオプションは選択されています。
- UTF-16
- 文字は Unicode-3.2 で定義されている Unicode コードポイントを使用してエンコーディングされます。UTF-16 は ISO/IEC 10646 および ISO-10646 によって定義されています。バイトオーダーマークはありません。
- UCS-2
- 文字は Unicode-3.2 で定義されている Unicode コードポイントと、ISO/IEC 10646 で定義されている UCS-2 シリアル化を使用してエンコードされます。バイトオーダーマークはありません。
- ISO-8859-1
- 文字は ISO-8859-1(Latin-1 とも呼ばれます)を使用してエンコーディングされます。
- ISO-8859-2
- 文字は ISO-8859-2 を使用してエンコーディングされます。
- ISO-8859-7
- 文字は ISO-8859-7 を使用してエンコーディングされます。
- Shift_JIS
- 文字は JIS X 0208(Shift_JIS とも呼ばれます)を使用してエンコーディングされます。
- KSC_5601
- 文字は Code for Information Interchange(Hangul および Hanja)を使用してエンコーディングされます。
- GB-2312
- 文字は簡体中国語を使用してエンコーディングされます。
- Big-Five
- 文字は繁体中国語(Big-Five)を使用してエンコーディングされます。Big-Five に公的な規格はなく、いくつかのバリエーションが使用されています。
- フォントに固有
- 文字はフォント固有の方法でエンコーディングされます。各文字は 8 ビットの 1 バイトで表されます。
- なし
- 特別なエンコードを指定しません。文字は、オペレーティングシステムの環境エンコードを使用してエンコードされます。
注意: 一部のスキャニングデバイスは特定の文字セットをサポートしていないことに注意してください。また、Acrobat および Adobe Reader 7.0、およびそれ以前のバージョンでは文字エンコーディングをサポートしていません。
適用先
選択した形式の適用先を指定します。次のリストの中から選択します。
- フォーム全体のデータ
- 選択した形式のすべてのフォームフィールドのデータをエンコードします。
- コレクションデータ
- 選択したコレクションで指定されているすべてのフィールドのデータをエンコードします。
コレクション
データのエンコードに使用するコレクションを指定します。次のリストの中から選択します。
- コレクション名
- 作成したコレクションの名前です。
- コレクションの新規作成 / 管理
- コレクションリスト内でコレクションを作成、削除、複製、名前変更および修正します。
注意: 「フィールド」タブにある「複数選択を許可」オプションを選択してリストボックスオブジェクトを Paper Forms Barcode のコレクションに追加する場合は、フォームのプロパティダイアログボックスの「デフォルト」タブで「JavaScript で厳密なスコープ規則を強制」オプションも選択する必要があります。選択しないと、フォーム入力者がリストボックスオブジェクトで選択した値が Paper Forms Barcode で正しくエンコードされない場合があります。
変更
現在のコレクションで選択されているフィールドを表示します。またこのウィンドウでは、コレクション内のフィールドを編集したり、コレクション名を変更することができます。