ユーザーが認証プロバイダーに認証されると、ジャストインタイムプロビジョニングによって User Management データベースにユーザーが自動的に作成されます。この新しいユーザーには、関連するロールとグループも動的に割り当てられます。エンタープライズドメインおよびハイブリッドドメインに対して、ジャストインタイムプロビジョニングを有効にできます。
以下では、従来の認証が LiveCycle で機能する手順を説明します。
ユーザーが LiveCycle にログインしようとすると、User Management はユーザーの資格情報をすべての利用可能な認証プロバイダーに対して連続的に渡します(ログイン資格情報には、ユーザー名とパスワードの組み合わせ、Kerberos チケット、PKCS7 署名などが含まれます)。
認証プロバイダーは、秘密鍵証明書を検証します。
認証プロバイダーは、次に、ユーザーが User Management データベースに存在するかどうかを確認します。可能性のあるステータスは、次のとおりです。
- 存在する
- ユーザーが登録されており、ロックされていない場合、User Management は認証成功を返します。これに対して、ユーザーが登録されていないか、またはロックされている場合、User Management は認証失敗を返します。
- 存在しない
- User Management は認証失敗を返します。
- 無効
- User Management は認証失敗を返します。
認証プロバイダーが返した結果が評価されます。認証プロバイダーが認証成功を返した場合、ユーザーのログインが許可されます。そうでない場合は、User Management は次の認証プロバイダーに対して確認(手順 2~3)を行います。
ユーザーの秘密鍵証明書を検証する利用可能な認証プロバイダーがなくなると、認証の失敗が返されます。
ジャストインタイムプロビジョニングが有効になっているときに、いずれかの認証プロバイダーがユーザーの資格情報を検証すると、User Management に新しいユーザーが動的に作成されます(上記の手順 3 後)。
ジャストインタイムプロビジョニングが有効になっていないと、ユーザーが認証されても、User Management データベースに存在しない場合は、その認証は失敗します。ジャストインタイムプロビジョニングによって、ユーザーを作成し、そのユーザーにロールとグループを割り当てる手順が認証プロセスに追加されます。