XLIFF 変換の高度な設定

XLIFF 変換処理の設定を構成する方法について説明します。

デフォルトの XLIFF 変換設定は、大部分の基本的な翻訳作業に適しています。一方、高度な処理を行うユーザーの場合、設定ファイルに変更を加えることで、翻訳作業に関連する設定を構成したり、カスタマイズしたりできます。翻訳設定ファイルは、XLIFF 翻訳設定(.xts)ファイルに含まれています。 デフォルトの設定ファイルに変更を加え、変換処理に更新済みのファイルを使用する必要があります。

デフォルト(.xts)の設定ファイルから、設定ファイルを抽出するには、次の手順を実行します。

  1. XLIFF 書き出し設定 ダイアログを使用して 基本設定を構成します。

  2. XLIFF 書き出し設定ダイアログで、「設定を保存」 をクリックして 設定ファイルを保存します。

  3. 設定ファイルの拡張子を .xts から .zip に変更します。

  4. ZIP ファイルを処理できる任意のアーカイブツールを使用して、設定ファイルの内容を展開します。

    デフォルトの .xts ファイルの内容を展開すると、次のスクリーンショット が示すように なります。

    Figure 1. XTS ファイルの内容

    XLIFF 設定ファイルの詳細は次の通りです。

    dita
    dita フォルダー には、DITA 1.3 を XLIFF 1.2 に変換する Internationalization Tag Set(ITS)ルールが含まれています。itsrules_overrides.xml ファイルで ルールを定義する 必要があります。
    Note:

    また、同じフォルダーには itsrules.xml ファイルもあります。itsrules.xml ファイルには一切変更を加えない よう推奨 します。 itsrules_overrides.xml ファイルに 加えた変更は 優先的に扱われ、itsrules.xml ファイルで定義した ルールを上書き します。

    mif
    mif フォルダー には、MIF 2020 を XLIFF 1.2 に変換する ITS ルールが含まれています。itsrules_overrides.xml ファイルで ルールを定義する 必要があります。
    Note:

    また、同じフォルダーには itsrules.xml ファイルもあります。itsrules.xml ファイルには一切変更を加えない よう推奨 します。 itsrules_overrides.xml ファイルに 加えた変更は 優先的に扱われ、itsrules.xml ファイルで定義した ルールを上書き します。

    xml
    xml フォルダー には、カスタム XML を XLIFF 1.2 に変換する ITS ルールが含まれています。itsrules.xml ファイルでルールを定義 する必要が あります。
    srx
    srx フォルダーには Segmentation Rules eXchange(SRX)ファイルが含まれています。 srxrules.xml ファイル を使用して XLIFF 1.2 コンテンツのセグメント化ルールを定義します。
    catalog.xml
    catalog.xml ファイル には、XSD の表示に対する、リダイレクト DocTypes(DTD)とパブリック ID(RelaxNG)が含まれています。カスタマイズした DITA を使用している場合は、DTD / RelaxNG とそのXSD のマッピングを追加する必要があります。
    root_catalog.xml
    root_catalog.xml ファイル には、FrameMaker に最初から実装されている、デフォルトの DITA 1.3 へのパスが含まれています。デフォルトのパスは、 <FrameMaker_Install_Location>\fminit\ditafm\ditaot に指定されています。DTD / RelaxNG / XSD が別の場所で利用可能な場合は、このファイルのパスを更新する必要があります。
    xliffsettings.xml
    xliffsettings.xml ファイル には、XLIFF 書き出し設定ダイアログで 構成した設定が 含まれています。
  5. 設定ファイルに変更を加えたら、任意のアーカイブユーティリティを使用して、すべてのファイルを ZIP ファイルにパッケージ化します。

  6. .zip 拡張子を .xts変更します。

更新した設定ファイルが利用できるようになりました。XLIFF 書き出し設定ダイアログの XTS ファイルの場所の設定で、 このファイルへのパスを 指定します。