WebDAV

WebDAV サーバーと WebDAV URL について、また Adobe FrameMaker で WebDAV を使用して共同作業する方法について説明します。

WebDAV の技術によって、変更ハイパーテキスト転送プロトコルを使用したファイルの読み取りと書き込みが可能になります。 ファイルは、ディレクトリ構造内のサーバーに常駐しており、ローカルコンピューターにチェックアウトされます。 ローカルコンピューターのディレクトリ構造は、WebDAV サーバー構造とまったく同じなので、ファイルをチェックアウトする場合、ファイルはローカルコンピューターにダウンロードされ、WebDAV サーバー上のフォルダーと同一名のフォルダーに配置されます。

Adobe FrameMaker は組み込みで WebDAV(Web Distributed Authoring and Versioning)サーバー技術をサポートしています。WebDAV はほとんどの CMS(Content Management Systems)によってサポートされる標準のプロトコルです。 WebDAV を使用して、文書のダウンロードとアップロードを行い、文書をロックします。ロック中は、他のユーザーはその文書を変更できません。 WebDAV サーバーを使用すると、バージョン管理を気にせずに、CMS での共同作業環境を利用することができます。

FrameMaker では、WebDAV サーバー上にある XML ファイル、FrameMaker ブックとファイルおよび MIF ファイルをオーサリングしたり、編集したりすることができます。

WebDAV について詳しくは、www.webdav.org を参照してください。

WebDAV サーバー

WebDAV プロトコルを実装しているサーバーです。 FrameMaker と WebDAV クライアントを使用すると、サーバーへのログインアクセスを持っていれば、任意の WebDAV サーバー上でファイルの保存とアクセスを行うことができます。

URL

WebDAV のコンテキスト内で、URL は WebDAV サーバー上のファイル(アセット)へのパスを参照します。 URL を参照ダイアログボックスに URL を指定すると、WebDAV サーバー上の任意のファイルを開くことができます。

WebDAV には、従来のファイルサーバーに優る独特の利点があります。

複数のユーザーは WebDAV サーバーによって管理されているファイルのコピーをダウンロードできますが、ファイルをチェックアウトできるのは一度に一人のユーザーだけです。 ファイルをチェックアウトしたユーザーは、サーバー上のファイルを更新することでチェックアウトしたファイルを保持しながら、他のユーザーと仕事を共有できます。 ただし他のユーザーは、ファイルがチェックインされるまでは、チェックアウト中のファイルを変更することはできません。 このチェックアウト/チェックインシステムにより、複数のユーザーが同じファイルにアクセスできるようになると同時に、お互いの仕事を他のユーザーが上書きしてしまうことを防止できます。

WebDAV は Web アクセス可能ネットワーク上で機能するので、場所は関係ありません。 チームのメンバーは、お互いの距離に関係なくファイルを共有できます。