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FrameMaker におけるスクリプト

Adobe FrameMaker で ExtendScript スクリプトを作成および実行して、繰り返し作業を自動化する方法について説明します。

このトピックの内容

スクリプトとは

スクリプトは、Adobe FrameMaker の多くの機能を制御および自動化するための強力なツールです。FrameMaker のスクリプト機能は、Adobe ExtendScript によって実現されています。ExtendScript は ECMAScript 3 に準拠しているため、JavaScript に似ています。

スクリプトを使用する理由

仕事の内容はクリエイティブですが、実作業の多くもクリエイティブであるといえます。多くの場合、同じ手順または類似の手順を何回も繰り返すことに多くの時間を費やします。アシスタントがいれば非常に助かります。単純作業を黙々とこなし、指示した作業を完全かつ一貫して実行し、必要なときはいつでも手伝ってくれ、光速ともいえる速さで作業を完了し、しかも請求書を突きつけてこないアシスタントです。スクリプトはそのようなアシスタントの代わりになり得ます。少しの時間をかけるだけで、手間のかかる単純な繰り返し作業を実行するスクリプトを作成するための方法を学習できます。FrameMaker スクリプトは簡単に使い始めることができますが、複雑な仕事をこなせるだけの能力も備えています。スクリプト作成スキルが向上していくと、寝ている間中ずっと作業をしてくれるような複雑なスクリプトを作成できるようになります。

スクリプトの基礎

スクリプトは、一連のタスクを実行するためにアプリケーションに対して命令する一連の命令文で構成されます。これは、アプリケーションが理解できる言語で命令文を書くことになります。FrameMaker はスクリプト言語として ExtendScript をサポートしています。

スクリプトの実行方法は、FrameMaker 内から実行する方法と ExtendScript ツールキット(ESTK)を使用して実行する方法の 2 つがあります。

スクリプトの作成

FrameMaker には、拡張スクリプトツールキット(ESTK)を使用してスクリプトを簡単に作成できるメニュー項目が用意されています。

スクリプトを作成するには、次の操作を行います。

  1. ファイル > スクリプト > 新規スクリプトをクリックします。

  2. 表示された ExtendScript ツールキット(ESTK)でスクリプトを作成します。

  3. スクリプトを保存します。ESTK 内からスクリプトを実行するか、FrameMaker 内からスクリプトを実行します。

スクリプトの実行

FrameMaker には、スクリプトを簡単に実行できるメニュー項目が用意されています。

スクリプトを実行するには、次の操作を行います。

  1. ファイル > スクリプト > 実行をクリックします。 スクリプトを選択… ダイアログが表示されます。

  2. スクリプトを選択… ダイアログで、ファイルリストに表示するスクリプトの種類(*.jsx*.js*.jsxbin)を選択します。

  3. 実行するスクリプトを選択します。

  4. 「開く」をクリックします。スクリプトが実行されます。