セルと表を回転する

Adobe FrameMaker でセルや表を回転する方法、およびテキストを回転していないページに回転した表を挿入する方法について説明します。

概要

Adobe FrameMaker では、表内のセルを回転した場合でも、他のセルと同じようにテキストを入力できます。

アンカー枠内に表を配置して、アンカー枠を回転すると、表全体を回転することもできます。 回転した表は、テキストを回転していないページのアンカー枠または回転したページ(回転したマスターページを使用しているページ)に配置できます。 表だけでなく、バックグラウンドアイテム(ヘッダーやフッターなど)や本文テキストも回転する場合は、表を回転するのではなく、回転したページに表を配置します。 回転したページ上の表を編集することはできません。

注意: 構造化文書の場合は、構造化アプリケーション開発者と相談して、構造化アプリケーションが回転した表に設定されているかどうかを調べてください。

セルまたは表を含むページを回転しても、表の構造には影響しません。また、これは書式ルールの変更とは見なされません。

注意: 構造化文書の場合、アンカー枠内の回転した表は、文書の構造化メインフローには含まれません。したがって、SGML/XML へは書き出されません。SGML/XML へ書き出す計画がある場合は、単に表ではなくページを回転することを検討してください。表だけを回転する必要がある場合は、表のデータが失われないようにする方法について、開発者に相談してください。
Figure 1. 回転したページ上の表(左)、通常のページ上の回転した表(右)
回転したページ上の表と、通常のページ上での表の回転

Figure 2. 回転したセル
表内でセルを回転する

表セルを回転する

Adobe FrameMaker で表セルを回転するには、次の操作を行います。

  1. 回転させるセルを選択し、 > /表セルのコンテンツを回転を選択します。

  2. セルの回転角度を指定し、「OK」をクリックします。

ヒント: 回転したセルにテキストを入力するとき、テキストの長さに合わせてセルの高さが変化するので、テキストが折り返すことはありません。回転したセルの高さを制限すると、その高さに達したときにテキストが折り返すようになります。

テキストを回転していないページに、回転した表を挿入する

Adobe FrameMaker でテキストを回転していないページに回転した表を挿入するには、次の操作を行います。

  1. アンカー枠を挿入し、その中にテキスト枠を作成します。

  2. テキスト枠に表を挿入します。

  3. テキスト枠を選択し、 Graphics > Rotateを選択して、テキスト枠を反時計回りに回転させます。テキスト枠またはアンカー枠のサイズを調節して、表全体が表示されるようにできます。

テキストを回転していないページに、回転した表を挿入する(構造化文書)

Adobe FrameMaker で構造化文書内のテキストを回転していないページに回転した表を挿入するには、次の操作を行います。

  1. テキスト内の、表を固定する位置をクリックします。

  2. 空のアンカー枠用のグラフィックエレメントを Elements カタログで選択し、 Insertをクリックします。

  3. アンカー枠の位置ドロップダウンリストから「現在の行の下」を選択し、枠の幅と高さを設定して「新規枠」をクリックします。枠のサイズは、表のサイズより多少大きく設定してください。

  4. アンカー枠内にテキスト枠を作成します。 表示 > /ツールバー > /グラフィックツールバーを選択して、「テキスト枠を配置」ツールをクリックします。ツールツールパネル。ドラッグして枠を作成し、表示されたダイアログボックスの「設定」をクリックします。

  5. テキスト枠内をクリックし、Table > Insert Table を使用して構造化されていない表を挿入します。

  6. Graphics > Rotate を選択し、テキスト枠を回転させます。テキスト枠またはアンカー枠のサイズを調節して、表全体が表示されるようにできます。

他に回転したテキストがあるページに、回転した表を作成する

回転したマスターページを作成して、表を配置するボディページにそれを適用します。

文書の編集で表が別のページに移動した場合は、マスターページを再設定する必要があります。

回転した表を編集する

テキスト枠の回転を解除して、表を編集します。その後、もう一度回転します。