FrameMaker で DITA を使用することにより、コンテンツの作成、格納、管理、および使用方法がどのように変わるかについて説明します。
DITA は、内容の作成、保存、管理および使用方法を刷新します。 また、使用するツールと、内容に対する作成者の考え方も一新されます。
印刷と Web だけでなく、複数のカスタム出力用に内容を再利用できます。 見出しまたは行のレベルでの再利用は、特に企業全体レベルの場合、実装と管理が困難になり、混乱します。 DITA は、より管理しやすい内容レベル、つまりトピックレベルでの再利用を促進します。 <トピック>
とは、単独で意味を持つ情報の最小単位です。 トピックは、トピックを指し示すポインターまたはリンクの階層構造のリストである DITA マップを使用して、文書に組み立てられます。 これらのポインターのことを <topicref>
エレメントと呼びます。
また、トピックは、他のトピックで再利用できます。 各トピックに固有 ID が割り当てられます。トピックから、固有 ID を使用して別のトピックへの内容参照(<conref>
)を含めることができます。より細かいレベルでは、コンディショナル組み立て用に個々のトピックエレメントにプロパティタグを割り当てることができます。
トピックがモジュール化されるので、様々な細かさのレベルで内容を動的に組み立てることができます。 再利用できるトピックから複数の文書を作成できます。 組み立ては、コンディショナル、プロパティに依存またはトピックに付けたメタデータタグに依存が可能です。 例えば、対象読者プロパティは「beginner」または「advanced」、プラットフォームプロパティは「Windows」または「Solaris」です。
DITA は、プレゼンテーションから内容を分離することで、モジュール化されたトピックの再利用を可能にします。 複数のトピックマップにトピックを指定して、トピックを再利用することができます。 例えば、複数のトピックマップに同じトピックを指定し、関係テーブルを使用して新しいコンテキストを設定することができます。 また、内容が書式定義に依存しないので、パブリッシングにも有効です。
「ドキュメントのミニマリズム」とは、特定のタスクを実現するために必要な情報のみをユーザーに提供することを意味します。 この方法では、連続している情報を、再利用できる、より小さくて、簡潔で一貫している単位に分割する必要があります。
モジュール化された、トピックに基づいた内容には固有のトピック ID があります。この内容により、DITA マップ内容の同時オーサリングと変換が可能になります。 この方法により変換コストが減り、市場投入時間が短縮されます。 これらの DITA 機能により、トピックの方向性と内容の再利用に加えて、変換コストを削減できます。
すべての DITA トピックは、Unicode で保存されます。
DITA には、DITA トピックのほとんどすべてのエレメントに言語設定を指定する機能があります。
@translate
属性を使用すると、翻訳できる項目を指定できます。