FrameMakerに取り込むことができるのは、PageMaker、QuarkXPress、PDF、RTF、MIF、Microsoft WordおよびMicrosoft Excelの各ファイルです。ファイル/取り込み/ファイルを使用してこれらのファイルを取り込みます。
注: FrameMakerでは、PageMaker 6.5または7.0およびQuarkXPress 3.3または4.1の文書を取り込むことができます。
PDFファイルをFrameMaker文書に取り込むと、PDFファイルがグラフィックとして処理されます。一度にFrameMaker文書に取り込めるのは、PDFファイルの1ページだけです。プロセスとスポットカラーの両方を表示してプリントすることができます。
透明を使用するグラフィックは、PostScriptレベル1またはPostScript以外のプリンターでは期待どおりにプリントされない場合があります。
1)グラフィックの位置を指定します。
2)ファイル/取り込み/ファイルを選択します。
3)取り込むPDFファイルを選択して、「取り込み」をクリックします。
4)PDFファイルに複数のページが含まれている場合、PDFページの選択ダイアログボックスでページ番号を指定します。スライダーを使用して必要なページのサムネール画像を表示し、「選択」をクリックします。
MIFファイルは、FrameMakerと他のアプリケーションとの間で情報を交換することができるテキスト形式です。すべての種類の書式およびページレイアウトの情報は、MIFコマンドに変換されます。FrameMakerでは、MIFファイルのコマンドが解釈され、書式とレイアウトの属性に変換されます。
FrameMakerファイルと同様に、MIFファイルの指定されたフローのテキストを取り込むことができます。コピーして取り込むと、すべての参照およびマスターページがボディページと同様に取り込まれます。ボディテキストは独立したページに表示されます。MIFについては、オンラインマニュアルの『MIF Reference』を参照してください。
FrameMaker文書にMicrosoft Word(.doc、.docx)文書を取り込むこともできます。
Microsoft Word文書をWord 97-2003の形式で保存した場合、Microsoft WordまたはMicrosoft Word 2007フィルターを使用して取り込むことができます。ただし、Microsoft Word 2007文書を取り込む場合には、Microsoft Word 2007フィルターを使用する必要があります。不明なファイルの形式ダイアログボックスでMicrosoft RTF 1.6フィルターを使用すると、RTFファイルを取り込むことができます。
指定された手順を実行してください。ビデオ「Word文書をFrameMakerに取り込む」を参照するもできます。
注: FrameMaker文書に特定の方向のWord文書(LTRまたはRTL)を取り込む場合、取り込み先(文書、表、または段落)のテキストの向きが同じ方向に設定されていることを確認する必要があります。
1)テキストを挿入する文書に挿入ポイントを配置し、ファイル/取り込み/ファイルを選択します。
2)取り込むファイルを指定し、「参照して読み込む」または「文書内にコピー」を選択して、「取り込み」を選択します。
取り込む文書に応じて、不明なファイルの形式ダイアログボックスでMicrosoft WordまたはMicrosoft Word 2007フィルターのいずれかが選択されます。
3)「変換」をクリックします。コピーしてテキストフローを取り込むダイアログボックスまたは参照してテキストフローを取り込むダイアログボックスが表示されます。
注: Word文書内のしおりは相互参照マーカーになります。Word文書内の注釈は参照して取り込むと、コンディションが「コメント」のコンディショナルタグになります。Word文書内の表示されないテキストは取り込むと、コンディションが「非表示」のコンディショナルタグになります。
「参照して取り込む」を選択するか「文書にコピー」を選択するかによって、次のいずれかの手順に従います。
上記の手順2で「参照して取り込む」を選択した場合:
1)「取り込むフロー」セクションで、「ボディページのフロー」または「リファレンスページのフロー」を選択します。
2)「取り込んだフローの書式」セクションで、次のいずれかのオプションを選択します。
–「強制改ページの削除」オプションおよび「その他の書式変更」オプションを選択するには、「現在の書式に変更」をクリックします。
–取り込むコンテキストを標準テキストに変換して文書内に挿入するには、「標準テキスト形式に変更」をクリックします。
–元の書式を保持したままで取り込むコンテキストを文書内に挿入するには、「元の書式を保持」をクリックします。
3)参照してテキストフローを取り込むダイアログボックスの「取り込んだフローの更新」セクションで、次のいずれかのオプションを選択します。
–取り込んだフローのセクションを自動的に更新するには、「自動」をクリックします。
–取り込んだフローのセクションを手動で更新するには、「手動」をクリックします。
4)「取り込み」をクリックします。
上記の手順2で「文書にコピー」を選択した場合:
1).docx文書の取り込みを選択した場合、.docx形式のWord文書を取り込むと、データが失われる恐れがあるという内容の警告が表示されます。そのまま.docx文書を取り込むことも、手順を取り消し、最初にWordで.docxから.docへ変換することもできます。
FrameMakerはWord文書で段落スタイルと文字スタイルを分析し、現在のFrameMakerテンプレートで定義されている段落スタイルと文字スタイルにこれらをマッピングします。
「Wordの取り込み」ダイアログには、取り込み先のFrameMakerテンプレートのスタイルに一致する取り込み元のWord文書のスタイルを示すメッセージが緑で表示されます。一致するFrameMakerのスタイルが見つからない場合は、FrameMakerの文書の形式には元のWordスタイルが適用されます。
重要: スタイルマッピングはWordおよびFrameMaker文書で検出されたスタイルの名前に基づいて行われます。マッピングはスタイルの形式定義には基づきません。
FrameMaker文書形式リストでは、各Wordのスタイルごとに、代わりのFrameMakerスタイルを選択することができます。
2)ドロップダウンリストでは、取り込み先の文書で対応するWordスタイルにFrameMakerに適用したいFrameMakerスタイルを選択します。
FrameMakerテンプレートにマッピングスタイルが含まれる場合、ドロップダウンにデフォルトでFrameMakerスタイルが表示されます。このスタイルを使用するか、またはドロップダウンから別のテンプレートスタイルを選択することもできます。
3)WordスタイルにFrameMakerのマッピングスタイルがデフォルトで見つからない場合、FrameMakerはWordのスタイルの書式設定を適用します。ただし、ドロップダウンから代わりのFrameMakerスタイルを選択することもできます。
4)Wordスタイルに対応するFrameMakerスタイルが含まれている場合は、Wordのスタイルの書式設定を使用するために「Wordの書式設定を維持」をクリックします。
5)各スタイルのマッピングでは、デフォルトオプションの<新規書式を追加>をそのまま保持する場合、または「Wordの書式設定を維持」オプションを選択する場合は、Wordスタイルの定義がFrameMakerに取り込まれます。ただし、Wordで段落スタイルまたは文字スタイルにインラインスタイルが含まれる場合は、FrameMaker文書にインラインスタイルを追加するために「Word文書のインラインスタイルとリスト形式を取り込む」を選択します。
6)Word文書の表ごとに、Word文書で定義されたように表スタイルを使用するか、表ドロップダウンリストからFrameMaker表スタイルを選択します。
7)詳細設定ダイアログボックスでは、Word文書に含まれる自動改ページがある場合は、それを削除することができます。
また、Word文書に含まれる空の段落がある場合は、それを含まないよう選択することもできます。
8)「プリセットファイルを保存する」をクリックし、プレセットファイルへ、段落、文字、表スタイルのマッピング設定など現在の設定を保存します。
後ほど、類似するスタイルを使用した別の文書を取り込み、同じスタイルマッピングを使用する必要がある場合は、「開く」ボタンをクリックし、保存したプリセットファイルを使用します。
XLSまたはXLSXの拡張子が付いているMicrosoft Excel文書をFrameMaker文書に取り込むことができます。
Microsoft Excel文書をExcel 97-2003のワークブック形式で保存した場合、Microsoft ExcelまたはMicrosoft Excel 2007フィルターを使用して取り込むことができます。ただし、Microsoft Excel 2007文書を取り込む場合には、Microsoft Excel 2007フィルターを使用する必要があります。
1)ファイルを挿入する場所をクリックし、ファイル/取り込み/ファイルを選択します。
2)取り込むファイルを指定し、「参照して読み込む」または「文書内にコピー」を選択して、「取り込み」をクリックします。
取り込む文書に応じて、不明なファイルの形式ダイアログボックスでMicrosoft ExcelまたはMicrosoft Excel 2007フィルターのいずれかが選択されます。
3)「変換」をクリックします。コピーしてテキストフローを取り込むダイアログボックスまたは参照してテキストフローを取り込むダイアログボックスが表示されます。
4)「取り込むフロー」セクションで、「ボディページのフロー」または「リファレンスページのフロー」を選択します。
5)「取り込んだフローの書式」セクションで、次のいずれかのオプションを選択します。
–「強制改ページの削除」オプションおよび「その他の書式変更」オプションを選択するには、「現在の書式に変更」をクリックします。
–取り込むコンテンツを標準テキストに変換して文書内に挿入するには、「標準テキスト形式に変更」をクリックします。
–元の書式を保持したままで取り込むコンテキストを文書内に挿入するには、「元の書式を保持」をクリックします。
6)参照してテキストフローを取り込むダイアログボックスの「取り込んだフローの更新」セクションに表示される次のいずれかのオプションを選択します。
–取り込んだフローのセクションを自動的に更新するには、「自動」をクリックします。
–取り込んだフローのセクションを手動で更新するには、「手動」をクリックします。
7)「取り込み」をクリックします。