ファイル/取り込み/ファイルコマンドを使用すると、すべてのプラットフォームでテキストを取り込むことができます。この方法は、クリップボードを使用するよりも柔軟性があります。
ただし、1つのプラットフォームで作業している場合、プラットフォーム固有の手法を使用することがあります。詳しくは、「オブジェクトを埋め込む」を参照してください。
取り込むテキストの書式を設定したり、しなかったりすることができます。書式設定されていないテキストには、フォント、インデント、行間、自動番号などの情報がなく、単語のみが含まれています。書式設定されたテキストには、3種類の情報が含まれています。
以下のソースから書式設定されたテキストをFrameMaker文書に取り込むことができます。
•同じ文書の別の部分からのテキストフロー
•別のFrameMaker文書からのテキストフロー
•MIF(変換書式)ファイルである別のFrameMaker文書からのテキストフロー
•フィルターがインストールされているMicrosoft Wordなどの他のアプリケーションで作成したファイル
別のFrameMaker文書からテキストを取り込む場合、相互参照、脚注、変数、マーカー、表およびアンカー枠も取り込めます。さらに、フロー内のコンディショナルタグも取り込めます。別のアプリケーションからテキストを取り込むと、別のアプリケーションの機能および使用されているフィルターによっては、これらの特殊なアイテムの一部が取り込まれる可能性があります。
1)テキストを挿入する場所をクリックし、ファイル/取り込み/ファイルを選択します。
2)取り込むフローおよび取り込み方法を含むファイルを指定します。
3)「取り込み」をクリックします。
4)不明なファイルの形式ダイアログボックスが表示されたら、ファイルの種類を選択して「変換」をクリックします。次に表示されるダイアログボックスは、手順 2で選択した取り込み方法によって決まります。参照してテキストフローを取り込むダイアログボックスには、取り込むフローの更新方法を指定する設定が含まれています。ボディページフローまたはリファレンスページフローを選択します。通常、テキストはボディページから取り込みます。リファレンスページには、ボディページで使用するボイラープレート用のテキストまたはグラフィックを含むことができます。
5)次のいずれかの操作を行って、取り込むテキストの書式を設定する方法を指定します。
–タグが一致するたびに取り込むテキストに現在の文書の書式を適用するには、「現在の書式に変更」をクリックします。タグが一致しない場合、取り込むテキストの書式設定は影響を受けません。通常は、取り込むテキストが同じタグを持つ現在の文書のテキストのように表示されるように、強制改ページおよびその他の書式変更(フォント属性やタブ設定など)を削除するオプションも選択します。
–取り込むテキストから書式設定を削除して、挿入ポイントの位置で使用する文字および段落の書式設定を適用するには、「標準テキスト形式に変更」をクリックします(表またはアンカー枠内のテキストでは、ソース文書で設定されていた書式が保持されます)。
–ソース文書の書式設定を保持するには、「元の書式を保持」をクリックします。取り込むテキストの書式は、現在の文書の書式カタログには追加されません。後で現在の文書の書式を変更する場合、現在の文書と取り込むテキストのタグが一致する場合でも、取り込むテキストの書式は影響を受けません。
6)参照してテキストを取り込んでいる場合には、次のいずれかの操作を行って、テキストインセットの更新方法を指定します。
–文書を開くたびにテキストインセットを更新するには、「自動」をクリックします。
–指定した場合のみ更新するには、「手動」をクリックします。
7)「取り込み」をクリックします。テキストは参照して取り込むと、テキストインセットとして表示されます(テキストインセットはソース文書にリンクされているので、ソース文書外では編集できません)。
書式設定されていないテキストファイルからテキストを取り込む場合には、コピーによって取り込むか、参照によって取り込むかを指定し、テキストファイル内の行の処理方法を指定します。取り込むテキストには、挿入ポイントの位置で使用されている文字および段落の書式設定が採用されます。
1)テキストを挿入する挿入ポイントを配置し、ファイル/取り込み/ファイルを選択します。
2)取り込むテキストファイルおよび取り込み方法を指定します。
3)「取り込み」をクリックします。表示されるテキストボックスは、選択した取り込み方法(「参照して読み込む」または「文書内にコピー」)によって異なります。
4)次のいずれかの操作を行って、取り込むテキストの書式を処理する方法を指定します。
–空白行のある位置でテキストを段落に分割する場合は、「各行末で改行しない」をクリックします。このオプションは、文書テキストを含むファイルのように、段落を重視するテキストファイルで使用します。
–各行末でテキストを段落に分割する場合は、「各行末で改行」をクリックします。このオプションは、コンピューターコードを含むファイルのように、行を重視するテキストファイルで使用します。
–取り込んだテキストを表に変換するには、「表に変換」をクリックします。表書式とその他の設定を指定します。このオプションは、データベースプログラムから出力されたテキストなど、区切りテキストを含むファイルのみで使用します。
5)参照してテキストを取り込んでいる場合には、次のいずれかの操作を行って、テキストインセットの更新方法を指定します。
–文書を開くたびにテキストインセットを更新するには、「自動」をクリックします。
–指定した場合のみ更新するには、「手動」をクリックします。
6)必要に応じて、エンコード形式ポップアップメニューから文字のエンコード形式を選択します。事前に選択されているエンコード形式が不適切であることが分かっている場合のみ、この操作を行います。不適切なエンコード形式を強制すると、文字の置換が行われ、一部の文字が疑問符で表示されることがあります。
7)「取り込み」をクリックします。テキストは参照して取り込むと、テキストインセットとして表示されます