オブジェクトの描画属性には、塗りパターン、境界パターン、線幅、線端、カラーおよび線種(実線または破線)などが含まれます。描画属性の変更は、ツールポッド上のポップアップメニューを使用して行います。
描画属性は、オブジェクトを作成する前に変更できるだけでなく、既に作成したオブジェクトを選択してその属性を変更することもできます。属性を変更すると、それが現在の描画属性になり、この後で作成するすべてのオブジェクトにその属性が適用されます。例えば、線幅を1 ptに変更すると、別の線幅を選択するかFrameMaker を終了するまでは、新しく作成するオブジェクトの線幅がすべて1 ptに設定されます。
同じ属性を別のオブジェクトにも適用すると、外見の似たオブジェクトを作成できます。
カラーポップアップメニューでカラーを変更したり、ツールポッドに表示されている次のオプションをカスタマイズすることもできます。
•線幅ポップアップメニューに表示される線幅の値
•矢じりのない線の外見を決定する線端スタイル
•線種ポップアップメニューで破線を選択したときに使用するパターン(ポップアップメニューに表示されるパターンは変わりませんが、実際には新しいパターンが使用されます。)
線幅の設定を変更すると、次に変更するまで同じ設定が使用されます。線幅以外の新しい設定は、次に変更するかFrameMakerを終了するまで使用されます。
ここで説明した変更は、既存のオブジェクトに自動的に適用することはできませんが、新しいオブジェクトと既存のオブジェクトの両方に新しい設定を適用することはできます。
注: 線が特に太かったり、鋭角であったり、線端がラウンドまたは突出の場合、破線パターンや折れ線が実線として表示およびプリントされることがあります。この問題を解決するには、線端オプションの設定をバットに変更するか、線幅を細くするか、または別の線を使用してオブジェクトを作成し直します。
塗りパターンポップアップメニュー または境界パターンポップアップメニュー
で、パターンを選択します。線、テキスト行および数式以外のオブジェクトはすべて塗りつぶすことができます。
A.境界パターンB.塗りパターン
8種類のグレーの塗りパターンおよび境界パターンは次のパーセント値になっています:100、90、70、50、30、10、3、および0(インクなし、通常は白)。
ヒント: オブジェクトを透明にする場合(背面のオブジェクトが見えるように設定する場合)は、塗りパターンを「なし」に設定します。オブジェクトに境界線を付けない場合は、境界パターンを「なし」に設定します。境界パターンと塗りパターンの両方を「なし」に設定したオブジェクトの境界線を表示する場合は、表示/境界線を選択します。
「線幅を設定」ポップアップメニュー()で、線幅を選択します。テキスト行以外のオブジェクトはすべて線幅を変更できます。
「線端スタイルを設定」ポップアップメニュー()で、線端を選択します。矢じりをまったく付けないか、始点、終点、またはその両方に矢じりを付けることができます。
「破線パターンを設定」ポップアップメニュー()で、実線または破線スタイルを選択します。
1)確認またはコピーする属性を持つオブジェクトを選択します。
2)Shiftキーを押しながら、グラフィック/オブジェクトの属性を選択を選びます。選択中のオブジェクトの属性が、ツールポッド上の現在の属性になります。以後描画したオブジェクトには、この属性が適用されます。
3)この属性を別のオブジェクトに適用する場合は、変更するオブジェクトを選択します。ツールポッドで、選択中のオブジェクトに適用する現在の描画属性をクリックします。
1)ツールポッド上の「線幅を設定」ポップアップメニューから変更します。
2)次のいずれかの操作を行います。
–線幅を変更するには、スライダーをドラッグします。
–線幅を変更するには、「設定」をクリックして新しい線幅を入力します。値の入力順は決まっていません。「設定」をクリックすると、線幅が自動的に小さいものから大きいものへと並び替わります。ポップアップメニューに表示される線幅は変更されません。
–線幅をFrameMakerの初期設定に戻すには、「初期設定」をクリックします。
1)ツールポッドで、線端スタイルを設定ポップアップメニューから「設定」を選択します。
2)線端スタイルを選択して、「設定」をクリックします。
線端スタイルは、次の図に示すように線の先端のスタイルを設定します。
A.バットB.ラウンドC.突出
1)ツールポッドで、破線パターンを設定ポップアップメニューから「設定」を選択します。
2)パターンを1つクリックして、「設定」をクリックします。
カスタムの破線パターンを作成することもできます。
ヒント: 丸い点を使用した点線を作成する場合は、短い破線と丸い線端の破線パターンを使用してください。
矢印は、既定の矢印スタイルの中から選択できます。矢印のスタイルは、底辺の角度、先端の角度および長さで決まります。
A.底辺B.先端の角度C.長さ
ここで説明した変更は、既存のオブジェクトに自動的に適用することはできませんが、新しいオブジェクトと既存のオブジェクトの両方に新しい矢印スタイルを適用することはできます。
1)ツールポッドで、線端スタイルを設定ポップアップメニューから「設定」を選択します。
2)次のいずれかの操作を行います。
–既定の矢印スタイルをクリックして、「設定」をクリックします。
–底辺の角度や先端の角度、長さおよびスタイルを指定して、「設定」をクリックします。カスタムオプションでは次のような値を使用できます。
オプション |
値 |
---|---|
底辺の角度 |
10~175°(先端の角度よりも5°以上大きい値を設定) |
先端の角度 |
5~85° |
長さ |
0~255 pt |
スタイル |
塗りつぶし 白抜き スティック |
スティックスタイルを使用する場合、「底辺の角度」オプションは無視されます。指定した長さは、線幅が1 ptのオブジェクトに適用されます。線幅を太く設定すると、矢じりが長くなります。
次の表は、カスタムの矢印とその設定の例を示しています。
矢印 |
底辺の角度 |
先端の角度 |
長さ |
---|---|---|---|
|
70° |
30° |
10 pt |
|
80° |
30° |
10 pt |
|
70° |
15° |
10 pt |
|
70° |
30° |
5 pt |
|
120° |
30° |
5 pt |