Adobe Connect には 8 つのビルトイングループがあり、各グループはそれぞれ異なるライブラリに関連付けられています。ビルトイングループの各メンバーは、対応するライブラリ内にユーザーフォルダーがあります。会議の主催者グループとトレーニングマネージャーグループの各メンバーには、コンテンツライブラリにもユーザーフォルダーがあり、そのフォルダーのコンテンツを作成できます。
ビルトイングループのアクセス権を変更することはできませんが、個別のユーザーまたはグループを複数のビルトイングループに割り当てることによってアクセスを拡張できます。また、管理者はカスタムグループを作成し、これらのグループに特定のライブラリフォルダーへのアクセス権を割り当てることもできます。
次の 8 つのビルトイングループがあります。
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管理者
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管理者グループ - 制限付き
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会議主催者
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トレーニングマネージャー
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セミナー主催者
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イベントマネージャー
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作成者
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学習者
各グループは、すべてのライブラリで必要とされる特定のアクセス権のセットを反映しています。グループは、購入したアカウント機能ごとに異なります。例えば、イベントマネージャーグループは、アカウントにイベント機能が含まれる場合にのみ提供されます。
管理者は、ユーザーとグループを適切なビルトイングループに割り当てます。ビルトイングループのメンバーは、そのライブラリに関連付けられた機能の新しいインスタンスを作成できます。例えば、会議の主催者であれば、新規会議を作成できます。
管理アクセス権を割り当てない限り、ビルトイングループのメンバーはグループのライブラリの共有フォルダーディレクトリにはアクセスできません。共有フォルダーディレクトリのフォルダーの管理アクセス権は、そのビルトイングループに属していないユーザーに割り当てることもできます。ただし、そのようなユーザーはフォルダーは管理できますが、そのビルトイングループには属していないので、ライブラリにインスタンスを作成することはできません。
次の表に、それぞれのライブラリに対する各ビルトイングループのアクセス権を示します。
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ビルトイングループ
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コンテンツライブラリ
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トレーニングライブラリ
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会議ライブラリ
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セミナーライブラリ
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イベントライブラリ
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追加のアクセス権
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管理者
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パブリッシュ以外のすべて
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管理
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管理
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管理
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管理
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ユーザー、グループ、およびユーザーアカウントの管理。すべてのユーザーのコンテンツフォルダーの表示
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作成者
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パブリッシュ / 管理
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適用なし
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適用なし
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適用なし
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適用なし
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適用なし
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学習者
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適用なし
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適用なし
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適用なし
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適用なし
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適用なし
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適用なし
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トレーニングマネージャー
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個人用フォルダーのパブリッシュおよび管理
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管理
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適用なし
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適用なし
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適用なし
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適用なし
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会議主催者
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個人用フォルダーのパブリッシュおよび管理
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適用なし
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管理
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適用なし
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適用なし
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適用なし
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イベントマネージャー
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適用なし
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適用なし
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適用なし
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適用なし
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管理
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適用なし
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セミナー主催者
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適用なし
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適用なし
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適用なし
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管理
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適用なし
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適用なし
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管理者グループ
管理者は、Adobe Connect システム全体を完全に制御できます。任意のユーザーを管理者グループに追加することによって、そのユーザーを管理者に指定できます。管理者グループのメンバーのアクセス権は、個別のユーザーアクセス権または他のグループアクセス権に優先されることはありません。
管理者は次の操作を実行できます。
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アカウントでのユーザーとグループの管理(ユーザーやグループの作成、削除、編集など)。
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コンテンツライブラリの管理(ファイルやフォルダーの表示、削除、移動、編集)。ファイルのレポートの表示。ファイルやフォルダーのアクセス権の設定。新しいサブフォルダーの作成。
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トレーニングライブラリの管理(ファイルやフォルダーの表示、削除、移動、編集)。ファイルのレポートの表示。ファイルやフォルダーのアクセス権の設定。新しいサブフォルダーの作成。ユーザーの登録、登録者への通知の送信、コースやカリキュラムのアラームの設定。
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会議ライブラリの管理(ファイルやフォルダーの表示、削除、移動、編集)。ファイルのレポートの表示。ファイルやフォルダーのアクセス権の設定。新しいサブフォルダーの作成。
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イベントライブラリの管理(ファイルやフォルダーの表示、削除、移動、編集)。ファイルのレポートの表示。ファイルやフォルダーのアクセス権の設定。新しいサブフォルダーの作成。招待状の送信、コンテンツと電子メールオプションの変更など。
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セミナーライブラリの管理(ファイルやフォルダーの表示、削除、移動、編集)。ファイルのレポートの表示。ファイルやフォルダーのアクセス権の設定。新しいサブフォルダーの作成。
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アカウント情報、アカウント機能、アカウント割り当ておよびアカウントレポートの表示(さらに組織でカスタマイズオプションを購入している場合は、Adobe Connect のブランディングのカスタマイズ)
制限付き管理者グループ
制限付き管理者は、制限された範囲内で Adobe Connect システムを制御できます。任意のユーザーを制限付き管理者グループに追加することによって、そのユーザーを制限付き管理者に指定できます。制限付き管理者に割り当てるアクセス権は、管理者が設定できます。
作成者グループ
ユーザーをこのグループに割り当てると、Adobe Connect によって、コンテンツライブラリのユーザーフォルダーにこのユーザーのフォルダーが作成されます(「マイコンテンツ」というショートカットがこのフォルダーにリンクしています)。デフォルトでは、作成者グループのメンバーには、自分のマイコンテンツフォルダーに対してのみパブリッシュアクセス権と管理アクセス権が割り当てられます。
作成者グループに追加できるユーザーの数は、アカウントによって制限されます。
作成者グループのメンバーは、特定のフォルダーに対するパブリッシュアクセス権を持つ場合、次のすべての操作を実行できます。
トレーニングマネージャーグループ[とれーにんぐまねーじゃーぐるーぷ]
トレーニングマネージャーグループのメンバーは、トレーニングの編成と調整を担当するユーザーです。
ユーザーをこのグループに割り当てると、Adobe Connect によって、トレーニングライブラリのユーザーフォルダーにこのユーザーのフォルダーが作成されます(「マイトレーニング」というショートカットがこのフォルダーにリンクしています)。デフォルトでは、トレーニングマネージャーはユーザートレーニングフォルダー内の自身のフォルダーのみ管理できます。
トレーニングマネージャーは次の操作を実行できます。
イベントマネージャーグループ[いべんとまねーじゃーぐるーぷ]
イベントマネージャーグループのメンバーは、イベントを作成し、イベントライブラリ内の自分のフォルダーを管理することができます。
ユーザーをこのグループに割り当てると、Adobe Connect によって、イベントライブラリのユーザーフォルダーにこのユーザーのフォルダーが作成されます。イベントマネージャーは、ユーザーイベントフォルダー内の自身のマイイベントフォルダーだけを管理できます。イベントマネージャーが共有フォルダー内のイベントを管理できるのは、それらのイベントを主催し、それらのイベントを含むフォルダーに対する管理権限を持っている場合です。
イベントマネージャーは次の操作を実行できます。
会議主催者グループ[かいぎしゅさいしゃぐるーぷ]
会議の主催者グループのメンバーは会議を作成します。
ユーザーをこのグループに割り当てると、Adobe Connect によって、会議ライブラリのユーザーフォルダーにこのユーザーのフォルダーが作成されます。会議主催者は、ユーザー会議フォルダー内の自身のマイ会議フォルダーのみ管理できます。会議主催者が共有フォルダー内の会議を管理できるのは、それらの会議を主催し、それらの会議を含むフォルダーに対する管理権限を持っている場合です。
会議主催者は次の操作を実行できます。
セミナー主催者グループ[せみなーしゅさいしゃぐるーぷ]
セミナーのライセンスのしくみにより、セミナー主催者のアクセス権は他のグループと異なります。
他のライブラリとは異なり、セミナーライブラリにはユーザーフォルダーはありません。セミナーライブラリは共有フォルダーでのみ構成され、このディレクトリ内の各フォルダーは、組織が購入したセミナーライセンスに対応します。これらのフォルダーを管理できるのは、セミナー主催者と管理者だけです。セミナー主催者は、セミナーライブラリ内のすべてのフォルダーを管理できます。
セミナー主催者は次の操作を実行できます。
カスタムグループについて
カスタムグループは管理者が独自に作成するグループです。様々なライブラリ内で、グループに対して特定のフォルダーおよびファイルアクセス権を定義できます。カスタムグループにアクセス権を割り当てるには、グループを適切なビルトイングループに割り当てます。
例えば、会社のオフィスが存在する国(米国、ドイツなど)ごとに 1 つのグループを含む「グローバル」という名前のカスタムグループを作成できます。各国グループの中には、その国内のオフィス(サンフランシスコ、ボストンなど)ごとに 1 つのグループを含めます。これら各オフィス内では、業務ごとにさらにグループを定義して、これらのグループにそれぞれ適切なビルトイングループの指定を割り当てることができます。
この例では、ネストグループと呼ばれる階層構造の一連のグループが作成されたことになります。各グループは階層の 1 つ上のグループに含まれています。デフォルトでは、ネストグループは親グループのアクセス権を持ちます。関連ライブラリでこれらのグループのカスタムアクセス権を設定することで、それらのアクセス権を拡張または制限できます。