再描画領域

プロジェクトを作成するときは必ず再描画領域オプションを使用します。

レンダリングを改善するには、プロジェクトを作成するときに再描画領域オプションを使用することが重要です。このオプションを使用すると、Flash Player がレンダリングおよび処理している領域を確認できます。このオプションを有効にするには、デバッグバージョンの Flash Player のコンテキストメニューで「再描画する領域を表示」を選択します。

注意: 「再描画する領域を表示」オプションは、Adobe AIR およびリリースバージョンの Flash Player では使用できません(Adobe AIR の場合、このコンテキストメニューはデスクトップアプリケーションでのみ使用できますが、「再描画する領域を表示」などの組み込みまたは標準のメニューアイテムは用意されていません)。

以下の画像は、タイムライン上のシンプルなアニメーション MovieClip に対してこのオプションを有効にしたところです。

フルサイズのグラフィックを表示
再描画領域オプションの有効化

このオプションは、プログラムから flash.profiler.showRedrawRegions() メソッドを使用して有効にすることもできます。

// Enable Show Redraw Regions 
// Blue color is used to show redrawn regions 
flash.profiler.showRedrawRegions ( true, 0x0000FF );

Adobe AIR アプリケーションでは、このメソッド以外に再描画領域オプションを有効にする方法はありません。

再描画領域を使用して、最適化に適した機会を特定します。表示オブジェクトの中には表示されないものがありますが、レンダリングは行われているので、そうしたオブジェクトが CPU サイクルを消費する可能性があります。次の画像は、これを示しています。走るキャラクターのアニメーションが、黒いベクターシェイプに覆い隠されています。この画像は、表示オブジェクトが表示リストから削除されておらず、レンダリングが続行していることを示しています。これにより、CPU サイクルが浪費されています。

パフォーマンスを改善するには、非表示の走るキャラクターの visible プロパティを false に設定するか、表示リストから削除します。また、そのタイムラインを停止します。これにより、表示オブジェクトがフリーズし、CPU の使用を最小限に抑えることができます。

開発サイクル中は必ず再描画領域オプションを使用してください。このオプションを使用すると、不必要な再描画領域や未対策の最適化領域がプロジェクトの最後に見つかってあわてるという事態を予防できます。