フルスクリーンモードのセキュリティ

Flash Player 9 以降、Adobe AIR 1.0 以降

Flash Player 9.0.27.0 以降は、Flash Player で実行中のコンテンツを画面全体に表示できるフルスクリーンモードをサポートしています。フルスクリーンモードに移行するためには、ステージの displayState プロパティを StageDisplayState.FULL_SCREEN 定数に設定します。詳細については、 フルスクリーンモードの操作 を参照してください。

リモートサンドボックスで実行中の SWF ファイルについては、セキュリティ上の考慮事項がいくつかあります。

フルスクリーンモードを有効にするには、SWF ファイルの参照を含む HTML ページの <object> <embed> タグで、次に示すように allowFullScreen パラメーターを追加して、その値を「 true 」に設定します(デフォルト値は「 false 」)。

<object classid="clsid:d27cdb6e-ae6d-11cf-96b8-444553540000" 
    codebase="http://fpdownload.macromedia.com/pub/shockwave/cabs/flash/swflash.cab#version=9,0,18,0"  
    width="600" height="400" id="test" align="middle"> 
<param name="allowFullScreen" value="true" /> 
<param name="movie" value="test.swf" /> 
<param name="bgcolor" value="#333333" /> 
<embed src="test.swf" allowFullScreen="true" bgcolor="#333333"  
    width="600" height="400" 
    name="test" align="middle" type="application/x-shockwave-flash"  
    pluginspage="http://www.macromedia.com/go/getflashplayer" /> 
</object>

HTML ページでは、SWF 埋め込みタグを生成するスクリプトも使用できます。 allowFullScreen 設定が正しく挿入されるように、スクリプトを変更する必要があります。Flash Professional および Flash Builder で生成された HTML ページでは、 AC_FL_RunContent() 関数を使用して SWF ファイルへの参照を埋め込みます。ユーザーは、次のように allowFullScreen パラメーターの設定を追加する必要があります。

AC_FL_RunContent( ... "allowFullScreen", "true", ...)

フルスクリーンモードを開始する ActionScript は、マウスイベントまたはキーボードイベントへの応答としてのみ呼び出すことができます。 別の状況で呼び出された場合、Flash Player は例外をスローします。

コンテンツがフルスクリーンモードに移行すると、このモードの終了および通常モードへの復帰の方法を指示するメッセージが表示されます。 メッセージは数秒間表示された後、消えます。

ブラウザーで実行するコンテンツの場合、フルスクリーンモードではキーボードの使用が制限されます。Flash Player 9 では、Esc キーの押下など、アプリケーションを通常のモードに戻すキーボードショートカットのみがサポートされています。テキストフィールドにテキストを入力したり、画面を移動したりすることはできません。Flash Player 10 以降では、非表示文字を入力する一部のキー(矢印キー、スペースバー、Tab キー)についてはサポートされています。ただし、テキスト入力は依然として禁止されています。

フルスクリーンモードは、スタンドアロンプレイヤーまたはプロジェクターファイルは常に使用できます。 また、これらの環境では、テキスト入力を含むキーボードの使用が完全にサポートされています。

Stage オブジェクトの displayState プロパティを呼び出すと、ステージ所有者と同じセキュリティ Sandbox 内にない呼び出し元について例外がスローされます。この場合のステージ所有者とはメイン SWF ファイルです。 詳しくは、 ステージのセキュリティ を参照してください。

管理者は、mms.cfg ファイルで FullScreenDisable = 1 を設定することで、ブラウザーで実行中の SWF ファイルのフルスクリーンモードを無効にできます。詳しくは、 管理ユーザーのコントロール を参照してください。

ブラウザーでは、SWF ファイルは HTML ページ内に配置されなければフルスクリーンモードになりません。