帯域外ライセンス

Flash Player 11 以降、Adobe AIR 3.0 以降

storeVoucher メソッドを使用してディスク上およびメモリ内に証明書(ライセンス)を保存することで、ライセンスを(Adobe Access ライセンスサーバーを使用せずに)帯域外で取得することもできます。

暗号化されたビデオを Flash Player および AIR で再生するには、各ランタイムでそのビデオの DRM 証明書を取得する必要があります。DRM 証明書にはビデオの復号化キーが含まれており、この証明書は顧客がデプロイした Adobe Access ライセンスサーバーによって生成されます。

Flash Player/AIR ランタイムは通常、ビデオの DRM メタデータ( DRMContentData クラス)内で指定された Adobe Access ライセンスサーバーに証明書のリクエストを送信することで証明書を取得します。Flash/AIR アプリケーションは、 DRMManager.loadVoucher() メソッドを呼び出して、このライセンスのリクエストをトリガーできます。または、ディスク上やメモリ内にコンテンツのライセンスが存在しない場合には、Flash Player/AIR ランタイムによって、暗号化されたビデオ再生の開始時にライセンスが自動的に要求されます。どちらの場合でも、Flash/AIR アプリケーションのパフォーマンスは Adobe Access ライセンスサーバーとの通信の影響を受けます。

DRMManager.storeVoucher() を呼び出すと、Flash/AIR アプリケーションは、Flash Player/AIR ランタイムの帯域外で取得した DRM 証明書を送信できます。次に、ランタイムはライセンス要求プロセスをスキップして、転送された証明書を暗号化されたビデオの再生に使用できます。DRM 証明書は、帯域外で取得される前でも Adobe Access ライセンスサーバーによって生成される必要があります。ただし、外部に公開される Adobe Access ライセンスサーバーではなく、任意の HTTP サーバー上で証明書をホストすることもできます。

DRMManager.storeVoucher() は、複数デバイス間での DRM 証明書の共有をサポートするためにも使用されます。Adobe Access 3.0 では、この機能は「ドメインサポート」と呼ばれます。デプロイ環境でこの使用法がサポートされる場合は、 DRMManager.addToDeviceGroup() メソッドを使用してデバイスグループに複数のマシンを登録できます。あるコンテンツに対する、ドメインにバインドされた有効な証明書を持つマシンがある場合は、AIR アプリケーションでは DRMVoucher.toByteArray() メソッドを使用して直列化された DRM 証明書を抽出し、 DRMManager.storeVoucher() メソッドを使用して、他のマシンでその証明書を読み込むことができます。