デバイス登録

DRM 証明書はエンドユーザーのマシンにバインドされます。そのため、Flash/AIR アプリケーションでは、ユーザーのマシンが正しい直列化された DRM 証明書オブジェクトを参照するための一意の ID が必要です。次のシナリオでは、デバイスの登録プロセスを示します。

前提として、次のタスクを実行済みとします。
  • Adobe Access サーバー SDK の設定

  • 事前に生成されたライセンスを取得するための HTTP サーバーの設定

  • 保護されたコンテンツを表示するための Flash アプリケーションの作成

デバイス登録の段階では、次の操作が含まれます。
  1. Flash アプリケーションは、ランダムに生成された ID を作成します。

  2. Flash アプリケーションは、 DRMManager.authenticate() メソッドを呼び出します。アプリケーションでは、ランダムに生成された ID を認証リクエストに含める必要があります。例えば、ユーザー名フィールドに ID を含めます。

  3. 手順 2 での操作の結果、Adobe Access が顧客のサーバーに認証リクエストを送信します。このリクエストにはデバイス証明書が含まれます。

    1. サーバーは、リクエストからデバイス証明書および生成された ID を抽出して保存します。

    2. 顧客のサブシステムは、このデバイス証明書のライセンスを事前に生成して保存し、そのライセンスと生成された ID とを関連付けることでアクセス権限を付与します。

  4. サーバーは「成功」のメッセージでリクエストに応答します。

  5. Flash アプリケーションは、生成された ID をローカル共有オブジェクト(LSO)内にローカルで保存します。

デバイスの登録後、Flash アプリケーションは、以前のスキームでデバイス ID を使用したのと同じように、次のようにして生成された ID を使用します。

  1. Flash アプリケーションは、LSO で生成された ID の検索を試みます。

  2. 生成された ID が見つかった場合は、Flash アプリケーションは事前に生成されたライセンスのダウンロードの際に、生成された ID を使用します。Flash アプリケーションは、 DRMManager.storeVoucher() メソッドを使用して、利用されるライセンスを Adobe Access クライアントに送信します。

  3. 生成された ID が見つからない場合は、Flash アプリケーションはデバイス登録手順を実行します。