PrintJob インスタンスの設定は、インスタンスの作成後、いつでも変更できます。例えば、
addPage()
を次回呼び出すときや、プリントジョブが送信または強制終了された後などに、設定を変更できます。
printer
プロパティなどの一部の設定は、個々のページではなく、プリントジョブ全体に適用されます。これらの設定は、
start()
または
start2()
を呼び出す前に設定されている必要があります。
selectPaperSize()
メソッドは、ページ設定ダイアログおよび印刷ダイアログで、デフォルトの用紙サイズを設定するために呼び出すことができます。プリントジョブ中に呼び出して、特定のページ範囲の用紙サイズを設定することもできます。このメソッドは
PaperSize
クラスで定義されている定数を使用して呼び出されます。次の例では、#10 封筒サイズが選択されています。
import flash.printing.PrintJob;
import flash.printing.PaperSize;
var myPrintJob:PrintJob = new PrintJob();
myPrintJob.selectPaperSize(PaperSize.ENV_10);
printer
プロパティを使用して、現在のプリントジョブのプリンター名を取得または設定します。デフォルトで、このプロパティは既定のプリンターの名前に設定されます。利用可能なプリンターがないか、システムでプリントがサポートされていない場合、
printer
プロパティは
null
です。プリンターを変更するには、最初に
printers
プロパティを使用して利用可能なプリンターの一覧を取得します。このプロパティは String エレメントが利用可能なプリンター名であるベクターです。
printer
プロパティをこれらの String 値のいずれかに設定して、対象のプリンターをアクティブにします。アクティブな印刷ジョブの
printer
プロパティは変更できません。
start()
または
start2()
が正常に呼び出された後で、ジョブが送信または強制終了される前にこのプロパティを変更しようとすると、その操作は失敗します。このプロパティの設定例を次に示します。
import flash.printing.PrintJob;
var myPrintJob:PrintJob = new PrintJob();
myPrintJob.printer = "HP_LaserJet_1";
myPrintJob.start();
copies
プロパティは、オペレーティングシステムの印刷ダイアログの部数の値を取得します。
firstPage
と
lastPage
のプロパティによって、ページ範囲を取得します。
orientation
プロパティは、用紙の向きの設定を取得します。これらのプロパティを設定すると、印刷ダイアログの値を上書きできます。これらのプロパティの設定例を次に示します。
import flash.printing.PrintJob;
import flash.printing.PrintJobOrientation;
var myPrintJob:PrintJob = new PrintJob();
myPrintJob.copies = 3;
myPrintJob.firstPage = 1;
myPrintJob.lastPage = 3;
myPrintJob.orientation = PrintJobOrientation.LANDSCAPE;
PrintJob
に関連付けられた次の読み取り専用の設定は、現在のプリンター設定に関する有用な情報を提供します。
-
paperArea
:プリンター用メディアの長方形範囲(ポイント単位)
-
printableArea
:印刷可能な領域の長方形範囲(ポイント単位)
-
maxPixelsPerInch
:現在のプリンターの物理的な解像度(ピクセル/インチ)
-
isColor
:現在のプリンターのカラー印刷機能の有無(現在のプリンターがカラー印刷可能な場合、
true
を返します)
プリントの例:ページ設定とプリントオプション
を参照してください。