次の ActionScript コードは、通常はすべてのコントロールに適用されます。一部のコントロールには、追加のビヘイビアーを定義する特定の ActionScript がありますが、これについては、そのコントロールのセクションで説明します。
最初の ActionScript は、各コンポーネントの各状態のクラス名を示す大きなセクションです。 これらのすべてのクラス名は、SkinOverAll.fla ファイルで確認できます。 例えば、「再生」ボタンおよび「一時停止」ボタンについては、コードは次のようになります。
this.pauseButtonDisabledState = "fl.video.skin.PauseButtonDisabled";
this.pauseButtonDownState = "fl.video.skin.PauseButtonDown";
this.pauseButtonNormalState = "fl.video.skin.PauseButtonNormal";
this.pauseButtonOverState = "fl.video.skin.PauseButtonOver";
this.playButtonDisabledState = "fl.video.skin.PlayButtonDisabled";
this.playButtonDownState = "fl.video.skin.PlayButtonDown";
this.playButtonNormalState = "fl.video.skin.PlayButtonNormal";
this.playButtonOverState = "fl.video.skin.PlayButtonOver";
これらのクラス名は、実際の外部クラスファイルを持ちません。ライブラリのすべてのムービークリップについて、リンケージダイアログボックスで指定されているだけです。
ActionScript 2.0 コンポーネントでは、実行時に実際に使用されるムービークリップがステージ上にありました。 ActionScript 3.0 コンポーネントでも、これらのムービークリップは FLA ファイルに含まれていますが、編集の便宜のためだけに用意されています。 現在では、これらはすべてガイドレイヤーにあり、書き出されません。 ライブラリのすべてのスキンアセットは最初のフレームに書き出されるように設定されており、例えば次のようなコードで動的に作成されます。
new fl.video.skin.PauseButtonDisabled();
続くセクションの ActionScript コードでは、スキンの最小の幅と高さを定義します。 スキンの選択ダイアログボックスにはこれらの値が表示されます。これらの値は、実行時にスキンが最小サイズ以下に縮小されないようにするために使用されます。 最小サイズを指定しない場合は、undefined のままにしておくか、ゼロ以下にします。
// minimum width and height of video recommended to use this skin,
// leave as undefined or <= 0 if there is no minimum
this.minWidth = 270;
this.minHeight = 60;
各プレースホルダーには、次のプロパティを適用することができます。
プロパティ
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説明
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anchorLeft
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ブール値。FLVPlayback インスタンスの左側を基準にしてコントロールを配置します。
anchorRight
が明示的に
true
に設定されていない限り、デフォルトは
true
です。それ以外の場合、デフォルトは
false
です。
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anchorRight
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ブール値。FLVPlayback インスタンスの右側を基準にしてコントロールを配置します。 デフォルトは
false
です。
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anchorBottom
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ブール値。FLVPlayback インスタンスの下を基準にしてコントロールを配置します。
anchorTop
が明示的に
true
に設定されていない限り、デフォルトは
true
です。それ以外の場合、デフォルトは
false
です。
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anchorTop
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ブール値。FLVPlayback インスタンスの上を基準にしてコントロールを配置します。 デフォルトは
false
です。
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anchorLeft
プロパティおよび
anchorRight
プロパティが
true
の場合、コントロールは実行時に水平方向に拡大 / 縮小されます。
anchorTop
プロパティおよび
anchorBottom
プロパティが
true
の場合、コントロールは実行時に垂直方向に拡大 / 縮小されます。
これらのプロパティの効果を表示するには、Flash スキンでの使用方法を確認します。 BufferingBar コントロールおよび SeekBar コントロールのみが拡大 / 縮小するコントロールであり、これらは重ねてレイアウトされます。また、両方のコントロールとも、
anchorLeft
プロパティおよび
anchorRight
プロパティが
true
に設定されます。BufferingBar および SeekBar の左側にあるすべてのコントロールでは、
anchorLeft
が
true
に設定され、右側にあるすべてのコントロールでは、
anchorRight
が
true
に設定されます。すべてのコントロールで、
anchorBottom
が
true
に設定されます。
レイアウトレイヤーでムービークリップの編集を試みて、コントロールが下ではなく上に位置するようにスキンを設定することができます。
video_mc
を基準にしてコントロールを上に移動し、すべてのコントロールについて
anchorTop
を
true
にするだけです。