FREObject

パッケージ:
com.adobe.fre

継承
java.lang.Object

サブクラス
FREArray FREBitmapData FREByteArray

ランタイムバージョン
AIR 3

FREObject クラスは、Java コード内において ActionScript オブジェクトを表します。

メソッド

メソッド

説明

public static FREObject newObject( int value)

32 bit の符号付き整数値を含んだ FREObject を作成します。

public static FREObject newObject( double value)

Java の double 値(ActionScript の Number 型に相当する値)を含んだ FREObject を作成します。

public static FREObject newObject( boolean value)

boolean 値を含んだ FREObject を作成します。

public static FREObject newObject( String value)

文字列値を含んだ FREObject を作成します。

public int getAsInt()

FREObject 内のデータに Java の int 値としてアクセスします。

public double getAsDouble()

FREObject 内のデータに Java の double 値としてアクセスします。

public Boolean getAsBool()

FREObject 内のデータに Java の boolean 値としてアクセスします。

public String getAsString()

FREObject 内のデータに Java の String 値としてアクセスします。

public static native FREObject newObject( String className, FREObject[] constructorArgs )

ActionScript クラスの新規インスタンスを参照する FREObject を作成します。

public FREObject getProperty( String propertyName )

ActionScript プロパティの値を取得します。

public void setProperty( String propertyName, FREObject propertyValue )

ActionScript プロパティの値を設定します。

public FREObject callMethod( String methodName, FREObject[] methodArgs )

ActionScript メソッドを呼び出します。

拡張内の Java コードと ActionScript コードでデータを共有するには、FREObject を使用します。FREObject 変数とそれに対応する ActionScript オブジェクトとの関連付けはランタイムによって行われます。FREObject に関連付けられた ActionScript オブジェクトのプロパティやメソッドにアクセスするには、 getProperty() setProperty() および callMethod() 関数を使用します。

FREObject は汎用的なオブジェクトで、プリミティブ値を表現することも、クラスタイプを表現することもできます。オブジェクト内のデータと互換性のない方法でオブジェクトにアクセスした場合は、FRETypeMismatchException がスローされます。

FREObject は、任意の ActionScript オブジェクトを表現するために使用できます。また、サブクラスの FREArray、FREBitmapData および FREByteArray には、特定の種類のデータを取り扱うためのメソッドが追加されています。

Java から ActionScript コードにデータを渡すには、 FREFunction インスタンスの call() メソッドから取得した FREObject を返します。そのデータは、ActionScript コードには ActionScript Object として渡され、必要に応じて、適切なプリミティブまたはクラスタイプにキャストされます。また、FREObject 参照によって示される ActionScript オブジェクトに対してプロパティの設定やメソッドの呼び出しを行うこともできます。ActionScript メソッドのプロパティまたはパラメーターを設定するには FREObject を使用します。

ActionScript から Java コードにデータを渡すには、FREFunction インスタンスの call() メソッドにパラメーターとして渡します。この引数は、 call() メソッドが呼び出されたとき FREObject インスタンス内にカプセル化されます。引数が何らかの ActionScript オブジェクトに対する参照である場合、Java コードでは、そのオブジェクトに対してプロパティ値の読み取りやメソッドの呼び出しを実行できます。それらのプロパティおよび関数戻り値は、Java コードには FREObject として渡されます。FREObject の各種メソッドを使用すると、データに Java タイプとしてアクセスすることや、該当する場合にはオブジェクトを FREObject サブクラス(FREBitmapData など)にダウンキャストすることができます。

メソッドの詳細

newObject( int )

public static FREObject newObject( int value )

32 bit の符号付き整数値を含んだ FREObject を作成します。

パラメーター:

value
符号付き整数。

戻り値:

FREObject
FREObject。

例:

FREObject value = FREObject.newObject( 4 );

newObject( double )

public static FREObject newObject( double value )

Java の double 値(ActionScript の Number 型に相当する値)を含んだ FREObject を作成します。

パラメーター:

value
double 値。

戻り値:

FREObject
FREObject。

例:

FREObject value = FREObject.newObject( 3.14156d );

newObject( boolean )

public static FREObject newObject( boolean value )

boolean 値を含んだ FREObject を作成します。

パラメーター:

value
true または false。

戻り値:

FREObject
FREObject。

例:

FREObject value = FREObject.newObject( true );

newObject( String )

public static FREObject newObject( String value )

文字列値を含んだ FREObject を作成します。

パラメーター:

value
文字列。

戻り値:

FREObject
FREObject。

例:

FREObject value = FREObject.newObject( "A string value" );

getAsInt

public int getAsInt()

FREObject 内のデータに Java の int 値としてアクセスします。

戻り値:

int
整数値。

例:

int value = FREObject.getAsInt();

getAsDouble

public double getAsDouble()

FREObject 内のデータに Java の double 値としてアクセスします。

戻り値:

double
double 値。

例:

double value = FREObject.getAsInt();

getAsBool

public Boolean getAsBool()

FREObject 内のデータに Java の boolean 値としてアクセスします。

戻り値:

boolean
true または false

例:

boolean value = FREObject.getAsInt();

getAsString

public String getAsString()

FREObject 内のデータに Java の String 値としてアクセスします。

戻り値:

String
文字列値。

例:

String value = FREObject.getAsInt();

newObject( String, FREObject[] )

public static native FREObject newObject( String className, FREObject[] constructorArgs )

ActionScript クラスの新規インスタンスを参照する FREObject を作成します。

パラメーター:

className
ActionScript クラスの完全修飾クラス名。

constructorArgs
ActionScript クラスのコンストラクターに渡す引数(FREObject の配列)。クラスのコンストラクターにパラメーターがない場合は、 null を指定します。

戻り値:

FREObject
ActionScript クラスの新規インスタンスを表す FREObject。

例:

FREObject matrix = FREObject.newObject( "flash.geom.Matrix", null );

getProperty

public FREObject getProperty( String propertyName )

ActionScript プロパティの値を取得します。

パラメーター:

propertyName
アクセスするプロパティの名前。

戻り値:

FREObject
指定したプロパティの値(FREObject)。

例:

FREObject isDir = fileobject.getProperty( "isDirectory" );

setProperty

public void setProperty( String propertyName, FREObject propertyValue )

ActionScript プロパティの値を設定します。

パラメーター:

propertyName
設定するプロパティの名前。

propertyValue
設定するプロパティ値を含んだ FREObject。

例:

fileobject.setProperty( "url", FREObject.newObject( "app://file.txt" ) );

callMethod

public FREObject callMethod( String methodName, FREObject[] methodArgs )

ActionScript メソッドを呼び出します。

パラメーター:

methodName
呼び出すメソッドの名前。

methodArgs
メソッド呼び出しの引数を含んだ FREObject 配列。配列要素はメソッドパラメーターの宣言順に並べる必要があります。

戻り値:

FREObject
メソッドの結果。ActionScript メソッドから Array、Vector または BitmapData のオブジェクトが返された場合は、結果を適切な FREObject サブクラスにキャストして使用します。

例:

FREObject[] args = new FREObject[1] 
args[0] = FREObject.newObject( "assets/image.jpg" ); 
FREObject imageFile = directoryobject.callMethod( "resolvePath", args );