Output サービスはデータを Designer で作成したフォームデザインとマージし、さまざまな形式で出力を生成します。データは複数のレコードとして生成されます。レコードは、フォームデザインとマージする 1 組のフォームデータ値が保存される XML 要素を表します。複数のレコードを使用すると、フォームデザインとマージする関連データの複数のグループを表すことができます。出力は出力ストリームとして作成され、ネットワークプリンターやローカルプリンターに送信したり、電子メールの添付ファイルとして送信したり、または PDF ドキュメントとして保存したりできます。このサービスは、オンデマンドのドキュメント生成サービスのように、大量のデータをマージして出力を生成する場合に便利です。
例えば、「
「generatePrintedOutput」操作
」操作を使用すると、10 件のレコードをフォームデザインとマージして各レコードの出力形式を生成できます。フォームデザインはアプリケーションに保存されるため、移植性が極めて高くなります。レコードは XML データソースにあります。その後、
sendToPrinter 操作
操作により、各出力をプリンターに送信できます。
注意:
大量のレコードや入力ファイルを処理する場合は、管理コンソールの「デフォルトのドキュメント廃棄タイムアウト」の値を十分高い値に設定します。。管理コンソールで、設定/コアシステム設定/設定 を選択します。(『
コアシステム設定ヘルプ
』を参照)。
フォームデザインをデータとマージする場合、Output サービスでは次の出力形式を生成できます。
-
PDF ファイル形式での PDF または PDF/A ドキュメント出力
-
Adobe PostScript
-
Printer Control Language(PCL)
-
Zebra Programming Language(ZPL)
-
Datamax Printer Language (DPL)
-
Intermec Printer Language (IPL)
-
TEC Printer Command Language (TPCL)
フォームデザインのテストには OutputIVS サンプルを使用します。フォームデザインのテストは、フォームデザインのトラブルシューティングや、生成した出力へのアクセスを行う場合に便利です。
Output サービスでは、一般的なプリンタープロトコルを使用して出力をプリンターに送信することができます。デフォルトの XDC ファイルを使用してプリンター設定を指定することもできますが、 XDC エディタでカスタム XDC ファイルを作成することもできます。使用するフォームデザイン、データファイル、XDC ファイルは、必要に応じてさまざまな場所に保存できます。具体的には、アプリケーション、AEM forms サーバーのレポジトリ、HTTP 上の場所、ネットワーク上の場所、ローカルファイルシステムなどです。
さらに、インタラクティブ PDF フォームをフラット化することもできます。PDF ドキュメントの
フラット化
を行うと、インタラクティブ PDF ドキュメントが非インタラクティブ PDF ドキュメントに変換されます。PDF ドキュメントをフラット化すると、PDF ドキュメントのフォームフィールドを変更できなくなります。通常、PDF ドキュメントのフラット化はアーカイブや印刷のために行います。ただし、実行可能な操作の内容や、操作時に設定するプロパティによっては、PDF の署名フィールドはインタラクティブな状態のままとなります。
Output サービスの使用に関する詳細は、『
AEM forms サービスリファレンス
』を参照してください。