ユーザーとドキュメントのコンテンツの正当性を認証する場合は、フォームに署名フィールドを追加します。電子署名には、署名者に関する情報と、署名時のドキュメントの状態が格納されます。Adobe の署名は、RSA MD5、RSA SHA-1 または DSA SHA-1 ハッシュアルゴリズムを使用する Public Key Cryptography Standard(PKCS) #7 をサポートしています。
署名フィールドは、フォーム全体に適用することも、フォーム内のオブジェクトのコレクションに適用することもできます。署名をオブジェクトのコレクションに適用する場合、署名者は Acrobat または Adobe Reader バージョン 8.0 以降を使用する必要があります。
署名をオブジェクトのコレクションに適用した場合、ドキュメントの署名後は、これらのフィールドがロックされ、変更できなくなります。このロックは継承されます。例えば、サブフォームをロックすると、サブフォームに含まれるすべてのオブジェクトにロックが継承されます。
フォームに署名するには、署名フィールドをクリックします。Acrobat での PDF フォームへの署名について詳しくは、
Acrobat ヘルプ
を参照してください。
署名フィールドが電子署名を直接生成しているわけではありません。スクリプトによってサードパーティの署名ハンドラーが呼び出され、署名ハンドラーによって電子署名機能が提供されます。適切な署名ハンドラーがないとユーザーはフォームに署名できません。
オブジェクトをフォームデザインに追加した後でも、必要であれば、階層パレットで署名フィールド名を変更することができます。
フォームデザインに署名フィールドを追加したら、オブジェクトパレットの「署名」タブで、署名のプロパティを定義できます。署名をフォーム全体に適用するかフィールドオブジェクトのコレクションに適用するかを定義したり、デフォルトの署名プロパティを指定したりできます。
オブジェクトパレットの「フィールド」タブでは、キャプションテキストを編集したり、オブジェクトのプロパティを操作したりできます。次のプロパティを定義できます。