色を適切に利用するとフォームの操作性が大きく向上します。色の付いた部分が多すぎると、ユーザーが目を痛める恐れがあります。また、色を多く使用しすぎると、最も目立つべきテキストが目立たなくなります。
アクセシブルなフォームをデザインする際は、色の使用について他にもいくつかのガイドラインを考慮する必要があります。色付きで表示することにより、フォームの任意の部分を強調し目立たせることができます。ただし、色だけで情報を伝えることは避けてください。
例えば、ユーザー入力が必要なテキストフィールドを示すために赤いアスタリスクが使用されることがよくあります。視覚障害を持つユーザーは、赤が見えにくい場合があります。このため、テキストフィールドの種類を「ユーザー定義 - 必須」に設定し、そのフィールドへの入力が必要であることを示すメッセージを定義する方法のほうが、アクセシブルなフォームには適しています。
視覚障害を持つユーザーの多くは、フォームを読むためにテキストと背景のコントラストを大きくします。デフォルトのフォントの色と背景色を使用することを強くお勧めします。白の背景の上に黒というデフォルト設定は、コントラストが大きく、フォームの読みやすさが向上します。これらのデフォルトの色を変更する必要がある場合は、コントラストの大きい、適切な色の組み合わせを選択する必要があります。
Windows コントロールパネルの標準の色設定など、他のアプリケーションやシステム標準に対応したフォームをデザインしてください。視覚障害を持つユーザーは、カーソルが見えにくいことがあります。標準の色設定の使用により、この問題を解消できる場合があります。
フォームをデザインするときは、視覚障害を持つ多くのユーザーがフォームへの入力で使用すると考えられるカラースキーム設定に近い設定を使用して、頻繁にフォームのテストを行ってください。これを実践することにより、デザインプロセスの早い段階で問題を発見し、修正することができます。