セキュリティの設定

インタラクティブ PDF フォームを設計するときに考慮する必要がある重要なことは、フォームと集めるデータが必ず安全なものであるようにすることです。Designer の次の機能は、フォームにセキュリティオプションを提供します。

PDF セキュリティ設定
PDF フォームに対してユーザーのアクセス権限を定義することができます。フォームのプロパティダイアログボックスでは、フォームを開いて入力するためにユーザーが入力しなければならないパスワードを指定できます。フォームに対する様々なレベルのアクセスを制限することもできます。例えば、ユーザーにフィールドと署名の入力は許可するが、フォームへのコメントまたはページの追加は許可しないという場合があります。

電子署名
署名者を認証したり、署名後にフォームが変更されるのを防いだりすることができます。電子署名フィールドをフォームデザインに追加するには、署名フィールドを使用するか、送信ボタンに関連付けられたデータ署名を使用します。フォームオブジェクトの外観とこれらのオブジェクトに格納される値を保護するには、署名フィールドを使用します。フォームデータの整合性を保護するには、データ署名を使用します。

パスワードフィールド
フォームに対するアクセスを制御することができます。フィールドのオプションとして文字マスキングを設定できるので、データは画面に表示されません。パスワードが任意か、推奨か、必須かを定義でき、また、ユーザーに入力を促すメッセージを設定することができます。ユーザーの入力はすべてスクリプティングを使用して検証できます。パスワードフィールドはデータソースに連結することもできます。

安全な WSDL データ接続
HTTP/HTTPS とメッセージレベル(SOAP)のクライアント認証を使用して WSDL ドキュメントにアクセスし、セキュリティトークン(SOAP メッセージヘッダーに埋め込み)を使用して安全な Web サービスに接続できるようになります。

XML 暗号化
フォームコンテンツに XML 暗号化を適用できます。暗号化するコンテンツ、使用する暗号化アルゴリズム、暗号化の対象となる公開暗号化証明書および公開暗号化証明書のフィルタリング処理に使用する主な使用条件を指定するなどの暗号化オプションを適用できます。