インタラクティブ PDF フォームを配布するとき、PDF フォームの標準機能の一部を制限したい場合があります。例えば、PDF フォームでは通常、コメントの追加、ページの挿入と削除、フォームへの署名、テキストのコピー、フォームのコピーの保存を行うことができます。
ファイルメニューからフォームのプロパティダイアログボックスを選択し、「PDF セキュリティ」タブで PDF セキュリティオプションを設定すると、特定の機能へのアクセスを制限することができます。次のオプションを無効にすることができます。
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フォームの印刷
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パスワードなしでフォームを開く機能
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ページの挿入、抽出、回転
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コメントを追加する機能
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署名を追加する機能
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テキストと画像のコピー
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プレーンテキストのメタデータ
PDF フォームの機能に対するアクセスを制限するときは、ファイル内のタグ付き PDF 要素を読み取るスクリーンリーダーの機能にも影響する可能性があることに注意する必要があります。
スクリーンリーダー
は、視覚や身体に障害を持つユーザーがコンピューターを使用できるように支援するソフトウェアテクノロジーです。こうしたユーザーがフォームを確実に使用できるようにするには、スクリーンリーダーデバイスのテキストアクセスを有効にする必要があります。
PDF フォームを開くためのパスワードを設定するには
PDF フォームを開くためにユーザーが入力しなければならないパスワードを設定することができます。このプロセスは 2 つのステップで構成されます。まず、パスワードが必要なことを指定します。次に、フォームを開くときにユーザーが入力しなければならないパスワードを指定します。
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ファイル/フォームのプロパティを選択します。
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「PDF セキュリティ」タブをクリックします。
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「文書を開くときにパスワードが必要」を選択して、「OK」をクリックします。
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フォームを Adobe PDF フォーム(*.pdf)として保存します。
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文書を開くパスワードを設定ダイアログボックスで、次の操作を行います。
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フォームデザインを閉じます。
PDF フォームの印刷を制限するには
PDF フォームがユーザーによって印刷されるのを防ぐことができます。印刷が可能、最低解像度で印刷が可能、高解像度で印刷が可能のいずれかを指定できます。
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ファイル/フォームのプロパティを選択します。
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「PDF セキュリティ」タブをクリックします。
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「権限」領域で、「文書の印刷および編集とセキュリティ設定にパスワードが必要」を選択します。
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印刷を許可リストで、次のいずれかのオプションを選択します。
PDF フォームの編集を制限するには
PDF フォームの特定の編集機能を無効にすることができます。
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ページの挿入、抽出、回転
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コメントの追加
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署名の追加
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テキストと画像のコピー
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プレーンテキストのメタデータの有効化
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ファイル/フォームのプロパティを選択します。
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「PDF セキュリティ」タブをクリックします。
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「権限」領域で、「文書の印刷および編集とセキュリティ設定にパスワードが必要」を選択します。
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変更を許可リストで、次のいずれかのオプションを選択します。
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ページの挿入、削除、回転
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フォームフィールドの入力と署名
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注釈の作成、フォームフィールドの入力と署名
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ページの抽出を除くすべての操作
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以下のオプションのうちの 1 つまたは両方を選択します。
安全なフォームでのスクリーンリーダーによるテキストアクセスを有効にするには
PDF 機能へのアクセスを制限するオプションを設定する場合、これらのオプションが、フォームのタグ付き PDF マテリアルを読み取るスクリーンリーダーの機能にも影響する可能性があることに注意する必要があります。
スクリーンリーダーデバイスからフォームに確実にアクセスできるようにするには、「スクリーンリーダーのテキストアクセス」オプションが選択されていることを確認する必要があります。
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ファイル/フォームのプロパティを選択します。
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「PDF セキュリティ」タブをクリックし、「権限」領域で次の操作を行います。
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