コンディショナルテキスト

同じ FrameMaker 文書を使って、複数の出力書式で複数の種類の内容を作成することがあります。 このような文書では、それぞれの種類の出力ごとに、コンディショナルタグとコンディショナルグラフィックを使用できます。 例えば、1 つの文書で PDF プリントバージョンと HTML ヘルプバージョンを作成するには、コンディショナルタグを使用してそれぞれのバージョンごとに異なるコンテンツをマークします。

また、コンディショナルタグを使用して、自分または校閲者用のコメントを含めることもできます。 最終版をプリントする前に、コメントを非表示にすることができます。

コンディショナルタグは文書のバージョンごとに異なります。 非コンディショナルテキストはすべてのバージョンに共通です。

コンディショナルテキストは、ブックまたは個々の文書に適用される条件によって表示したり非表示にすることが可能なコンテンツです。ひとつの文書にまとめてから、コンディショナルテキストを使用して複数の出力を作成できます。

ブック レベルまたは個々の章レベルでFrameMakerのコンディショナルタグを指定できます。 ブックの全チャプターに該当する条件がある場合、ワンクリックでその条件を全チャプターに簡単に適用できます。 ブック レベルの条件タグを適用する。を参照してください。

文書中のコンディショナルテキストは、出力される文書ごとに異なります。他方、非コンディショナルテキストは出力される文書すべてに共通します。

単一の文字から節全体まで、任意の単位でコンディショナルテキストを設定できます。アンカーフレーム、画像、表、相互参照、脚注、マーカー、表の行および列は、コンディショナルにすることができます。

注:  表の行または列のコンディショナルタグの状態が、列の各セルのテキストに適用されるコンディショナルタグよりも優先されます。

2 つのバージョンのデータシート: コンディショナルタグを使用すると 1 つの文書に 2 つのデータシートを作成できます。 両方のデータシートに共通のテキストおよびグラフィックは非コンディショナルです。 一方のデータシートにのみ表示されるテキストおよびグラフィックには、そのデータシートを識別するためのコンディショナルタグが割り当てられます。

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A.アートおよび最初の段落には、コンディショナル、非コンディショナル両方の情報が含まれています。B.非コンディショナルテキスト。