BitmapData クラスは flash.display パッケージにあり、ロードされたビットマップイメージや動的に作成されたビットマップイメージ内のピクセルのスナップショットのようなものです。 このスナップショットは、オブジェクト内のピクセルデータの配列として表されます。 BitmapData クラスには、ピクセルデータの作成と操作に便利なビルトインメソッドもあります。
BitmapData オブジェクトをインスタンス化するには、次のコードを使用します。
var myBitmap:BitmapData = new BitmapData(width:Number, height:Number, transparent:Boolean, fillColor:uinit);
width
および
height
パラメーターでは、ビットマップのサイズを指定します。AIR 3 および Flash Player 11 以降、BitmapData オブジェクトのサイズ制限はなくなりました。ビットマップの最大サイズはオペレーティングシステムによって異なります。
AIR 1.5 および Flash Player 10 では、BitmapData オブジェクトの最大サイズは幅または高さで 8,191 ピクセルです。総ピクセル数が 16,777,215 ピクセルを超えることはできません。(したがって、BitmapData オブジェクトの幅が 8,191 ピクセルであった場合、高さは 2,048 ピクセルまでしか指定できません)。Flash Player 9 以前および AIR 1.1 以前では、制限は高さ 2,880 ピクセル、幅 2,880 ピクセルです。
transparent
パラメーターは、ビットマップデータにアルファチャンネルが含まれるかどうかを指定します。含まれる場合は
true
、含まれない場合は
false
です。
fillColor
パラメーターは、背景色を指定する 32 ビットのカラー値です。
true
に設定されている場合は、透明度の値も指定します。次の例では、透明度が 50% に設定されたオレンジ色の背景の BitmapData オブジェクトを作成します。
var myBitmap:BitmapData = new BitmapData(150, 150, true, 0x80FF3300);
新たに作成された BitmapData オブジェクトを画面にレンダリングするには、このオブジェクトを Bitmap インスタンスに割り当てるか、ラップします。 そのためには、Bitmap オブジェクトのコストラクタのパラメーターとして BitmapData オブジェクトを渡すか、BitmapData オブジェクトを既存の Bitmap インスタンスの
bitmapData
プロパティに割り当てます。また、Bitmap インスタンスを含む表示オブジェクトのコンテナの
addChild()
または
addChildAt()
メソッドを呼び出し、Bitmap インスタンスを表示リストに追加する必要もあります。表示リストの操作方法について詳しくは、
表示リストへの表示オブジェクトの追加
を参照してください。
次の例では、赤く塗りつぶした BitmapData オブジェクトを作成し、Bitmap インスタンスに表示します。
var myBitmapDataObject:BitmapData = new BitmapData(150, 150, false, 0xFF0000);
var myImage:Bitmap = new Bitmap(myBitmapDataObject);
addChild(myImage);