ファイルとパスのオプション

ファイルとパスのオプションによって、パッケージに含まれるすべてのファイルを指定します。ファイルとパスのオプションでは、次のシンタックスを使用します。

files_and_dirs -C dir files_and_dirs -e file_or_dir dir -extdir dir

files_and_dirs :AIR ファイルにパッケージ化するファイルとディレクトリです。空白文字で区切って、任意の数のファイルとディレクトリを指定できます。ディレクトリを指定すると、隠しファイルを除き、そのディレクトリ内のすべてのファイルとサブディレクトリがパッケージに追加されます(また、直接またはワイルドカードやディレクトリの展開によってアプリケーション記述ファイルが指定された場合は、無視され、パッケージにもう一度追加されることはありません)。指定するファイルとディレクトリは、現在のディレクトリまたはそのサブディレクトリのいずれかに含まれている必要があります。現在のディレクトリを変更するには、 -C オプションを使用します。

重要: –C オプションに続く file_or_dir 引数では、ワイルドカードを使用できません(コマンドシェルでは引数を ADT に渡す前にワイルドカードを展開するので、ADT が誤った場所のファイルを検索することになります)。ただし、現在のディレクトリを表すドット文字(.)は使用できます。例えば、「 -C assets . 」と指定した場合は、サブディレクトリを含め、assets ディレクトリ内のすべてのコンテンツが、アプリケーションパッケージのルートレベルにコピーされます。

-C dir files_and_dirs :アプリケーションパッケージに追加された後続のファイルおよびディレクトリ( files_and_dirs で指定)を処理する前に、作業ディレクトリを dir の値に変更します。ファイルまたはディレクトリはアプリケーションパッケージのルートに追加されます。– C オプションは、ファイルシステムの複数の箇所からファイルを含めるために何度でも使用できます。 dir に相対パスを指定した場合、そのパスは常に元の作業ディレクトリを基準に解決されます。

パッケージに含まれるファイルとディレクトリを ADT で処理するときに、現在のディレクトリとターゲットファイルの間の相対パスが格納されます。パッケージがインストールされるとき、これらのパスがアプリケーションのディレクトリ構造に展開されます。したがって、 -C release/bin lib/feature.swf と指定すると、ファイル release/bin/lib/feature.swf は、ルートアプリケーションフォルダーの lib サブディレクトリに配置されます。

-e file_or_dir dir :指定したパッケージディレクトリにファイルやディレクトリを配置します。このオプションは、ANE ファイルをパッケージ化する場合は使用できません。

注意: アプリケーション記述ファイルの <content> エレメントで、アプリケーションパッケージのディレクトリツリー内における、メインアプリケーションファイルの最終的な場所を指定する必要があります。

-extdir dir dir の値は、ネイティブ拡張(ANE ファイル)を検索するためのディレクトリの名前です。絶対パス、または現在のディレクトリに対する相対パスを指定します。 -extdir オプションは複数回指定できます。

指定したディレクトリには、アプリケーションで使用するネイティブ拡張用の ANE ファイルが含まれます。このディレクトリ内の ANE ファイルには、それぞれ .ane という拡張子が付きます。ただし、.ane という拡張子を除くファイル名は、アプリケーション記述ファイルの extensionID エレメントの値と一致している必要はありません。

例えば、 -extdir ./extensions を使用した場合、 extensions ディレクトリは次のようになります。

extensions/ 
    extension1.ane 
    extension2.ane 
    
注意: -extdir オプションの使用方法は、ADT ツールと ADL ツールで異なります。ADL では、このオプションは、サブディレクトリを含んだディレクトリを指定します。各サブディレクトリにはパッケージ化されていない ANE ファイルが格納されています。ADT では、このオプションは、ANE ファイルが格納されているディレクトリを指定します。