Scene7 Publishing System にアセットをアップロードする前に、アセットの形式とサイズが適切であることを確認してください。また、Scene7 のアセット命名規則に従っていることを確認する必要があります。フォルダ構成とファイル構造を設定しておくと、ファイルの操作や場所の特定が容易になります。
サポートされているアセットファイル形式
次の表に、Scene7 Publishing System がサポートしているアセットファイル形式を示します。サポートされる Camera Raw ファイルについて詳しくは、
www.adobe.com/go/learn_s7_cameraraw_jp
を参照してください。
アセットファイル形式
|
説明
|
オーディオ
|
AAC、HE-AAC、AC3、WAV、WMA、AIFF、MP3
|
カスケードスタイルシート
|
CSS
|
カラープロファイル
|
ICC、ICM
|
Flash
|
FLA、FLV、SWF、SWC、F4V
|
フォント
|
AFM、OTF、PFB、PFM、PhotoFont、TTC、TTF
|
FXG
|
FXG
|
Illustrator
|
AI、FXG
|
画像
|
BMP、FPX、GIF、JPEG、JPG、PNG、PICT(Windows のみ)、TIF、TIFF
|
InDesign
|
INDD、INDT
|
MS Office
|
DOC、PPT、RTF、XLS
|
PDF
|
PDF
|
Photoshop
|
PSD、FXG、Camera Raw
|
PostScript
|
EPS、PS
|
Scene7 Image Authoring
|
VNC、VNT、VNW
|
SVG
|
SVG、SVGX
|
TAR
|
TAR
|
ビデオ
|
3GP、AVI、F4V、FLV、M2P、M2T、M2TS、M2V、M4V、MOV、MP4、MPEG、MPG、MTS、OGV、TS、VOB、WMV/ASF
|
XML
|
XML
|
ZIP
|
ZIP
|
TAR および ZIP のアップロードサポートには、ファイルを解凍するかどうかを選択するチェックボックスがあります。
アセットタイプ
Scene7 プラットフォームのファイル処理を円滑にするため、必ず推奨のファイル形式とサイズを使用してください。次の表に、アセットタイプを示します。アセットタイプによっては、よく使用されるアセットについて、推奨の形式とファイルサイズを示しているものもあります。
アセットタイプ
|
説明/推奨
|
オーディオ
|
入力オーディオアセット形式には AAC、HE-AAC、AC3、WAV、WMA、AIFF、MP3 があります。オーディオは MP3、AAC および HE-AAC 形式にトランスコードできます。
|
画像(画像のサイズ変更、ズーム、画像セット、スピンセットの場合)
|
画像の長辺のピクセル数は 2000 以上にする必要があります。通常の画像サイズでは、長辺は 1500 ~ 2500 pixel です。推奨の形式は、TIFF ファイルや PNG ファイルのような可逆圧縮の画像形式です。JPEG 画像にする場合は、画質を最高に設定してください。アニメーション GIF ファイルは、SWF アニメーションなどの静的コンテンツと同じように扱われます。
|
eCatalog
|
Adobe® Acrobat® または Creative Suite アプリケーションで作成し、製本版として保存した高解像度 PDF ファイルを使用します。見開き 1 ページ、見開き 2 ページ、複数ページ形式のいずれの形式でも、PDF には必要なフォント、画像、マスク、参照先のグラフィック要素がすべて含まれています。英数字順にファイルに名前を付けて、ページが並ぶようにします。アップロードを簡単にするために、eCatalog のもとになる PDF をすべて同じフォルダに格納してください。アップロード時に切り抜きオプションを選択すると、切り抜きマーク、登録ターゲット、カラーバーのようなトリミング部分を PDF から削除することができます。製本版の PDF ファイルのカラースペースは、ほとんどの場合 CMYK になるため、PDF ファイルとともに使用する CMYK ICC カラープロファイルを取得しておくことが重要です。
|
テンプレート
|
テキスト、画像、およびレイヤーを含めることができるレイヤー画像またはレイアウトデザイン。変数データをカスタマイズできるように、画像レイヤー、テキスト文字列、色やサイズなどの属性をパラメータ化することができます。テンプレートで使用する画像の要件は、ほかの画像の要件と同様です。Photoshop などの画像編集プログラムでグラフィックを作成し、それぞれのグラフィックを TIFF または PNG 形式の平滑化透過ファイルとして保存します。用途に対して画像解像度が適切であることを確認してください。印刷用の画像は 300 ppi である必要があります。
|
ビデオ
|
Scene7 は、FLV、F4V、OGV および MP4 形式で保存したビデオファイルをサポートします。アップロード時に、ファイルを MP4 形式にトランスコードすることができます。
詳しくは、
サポートされているアセットファイル形式
を参照してください。
|
フォント
|
アップロードされた TrueType、Type1(Windows のみ)、OpenType フォント、PhotoFont
|
画像
|
画像ファイルとレイヤー画像ファイル。
|
画像セットとスウォッチセット
|
ビューアで表示可能な関連性のある一連の画像。
|
ICC プロファイル
|
アップロードした画像を、ソースカラースペースから異なるカラースペースに変換するためのカラープロファイル。
|
ビューア SWF
|
各種 Scene7 ビューアの「スキン」として使用可能なカスタム設計 FLA ファイル。
|
ビネット
|
Image Authoring プログラムでオーサリングした画像および関連付けられているファイル。
|
コンテンツファイル
|
Adobe InDesign、Illustrator または Photoshop コンテンツファイル。
|
FXG ファイル
|
プリント、Web、電子メール、デスクトップおよびデバイス向けにカスタマイズ可能な出力用テンプレートを作成するのに使用する、解像度に依存しないグラフィック形式ファイル。
|
SVG ファイル
|
画像サービングサーバがレンダリングすることができるスケーラブルベクタグラフィックファイル。
|
XML ファイル
|
パスと要求のクエリ部分を変更するのに使用する事前処理規則を定義するファイル。
|
カスケードスタイルシートファイル
|
HTML5 ビューアのカスタマイズ用に CSS スキンをアップロードします。これは、Flash ビューア用のビューアスキン(SWF)をアップロードすることと似ています。
|
JavaScript ファイル
|
JavaScript ファイルは、アカウント情報を保持するためのビューア実装として使用されます。Adobe ではセキュリティ上の理由から、配信用に別ドメインを持っているクライアントアカウントに対してのみ推奨します(クロスサイトスクリプトを避けるため)。
|
注意:
画像ファイルや PDF を Scene7 Publishing System にアップロードすると、それらのファイルは P-TIFF(ピラミッド TIFF)ファイルに変換されます。変換後の P-TIFF ファイルは、後で Scene7 Image Server に公開されます。Scene7 でピラミッド TIFF ファイル形式が採用されている理由は、この形式が様々なズーム比を含んでいるためです。この性質により、Scene7 ズームビューアで表示したときに、高速なズーム操作が可能となります。
サポートされている静的ファイルの形式
Scene7 では静的ファイルのいくつかの形式をサポートしています。静的コンテンツは「そのまま」公開されるアセットで、XML、PDF、SWF、CSS などがあります。
次のファイルの種類を公開できます。
Scene7 では、静的コンテンツのプレビュー URL を生成するオプションは提供されません。
ファイル名の要件
ファイル名の拡張子はアップロード処理中にファイル名から取り除かれるため、システム上で同じルート名を持つファイルを共存させることはできません。Scene7 システムでは、アセットのファイル名からファイル拡張子を取り除いた部分は、アセットに割り当てられるアセット ID になります。したがって、同じ名前のアセットは存在しません。
会社内のユーザー全員が、以下のファイル命名規則を理解していることを確認してください。
-
同一の名前を持つ複数のアセット ID はシステムで許可されません。
-
アセット ID 名は大文字と小文字が区別されます。
-
アセット ID にはスペースを含む名前(black jacket.tif や blue jacket.jpg など)を使用しないことをお勧めします。アセット名に基づいて URL 文字列が生成されるときに、アセット名の中のスペースは ASCII エンコードされます。このような ASCII コードは見づらいので、URL が読みづらくなります。
-
言語固有の文字はファイル名で使用できます。一方、次の文字はファイル名で使用できません。
\ ; / ? : @ & = + $ , * " < > | ' { } %
ファイル名に上記の文字が 1 つ以上含まれている場合、その文字はアップロード時にファイル名から削除されます。
ほとんどの場合、アセットファイル名は、項目番号、製品の SKU、または次のようなその他の名前と同じになります。
項目
|
ファイル名
|
アセット ID
|
896649
|
896649.jpg
|
896649
|
48A3_2X
|
48A3_2X.tif
|
48A3_2X
|
フォルダの整理と構造
コンテンツを Scene7 Publishing System にアップロードする前に、システムのコンテンツに合わせてフォルダとサブフォルダを整理および構成します。この作業を事前に計画しておくと、2 つの大きな利点があります。
-
FTP 経由で Scene7 Publishing System にコンテンツをアップロードする場合、アップロード実行時にフォルダ構成を複製するようにシステムに指示することができます。こうしておくと、コンテンツの保存先のフォルダとサブフォルダが、Scene7 Publishing System とコンピュータまたはネットワークで同一になります(Scene7 Publishing System にフォルダ構成を複製する場合は、FTP 経由でアセットをアップロードする際に、「サブフォルダを含める」オプションを選択します。
-
ファイルのアップロード後にシステムのフォルダ構成を変更するのは、最初からフォルダ構造を慎重に検討した場合に比べて、はるかに難しくなります。
Scene7 Publishing System における、コンテンツの保存先にするフォルダの構成と命名方法は、組織の要件により異なります。フォルダ構成の例を以下に示します。
-
SKU ベースのフォルダ構成
-
SKU または項目番号に従って、フォルダに名前を付けます。例えば、0-、20-、30- のように番号の系統別にフォルダを作成します。
-
ブランドベースのフォルダ構成
-
ブランドの系列が分かれているメーカーや、別の企業のブランドを別ブランドとして販売している小売業者の場合は、それぞれのブランドに対応した名前が付けられた製品フォルダに、ファイルを保存するようにします。
-
プロジェクトベースのフォルダ構成
-
開始日、終了日、プロジェクト名に従って、フォルダ構成を決めます。eCatalog の作成を主に行うクライアントには、このフォルダ構成が適しています。
-
Web サイトのフォルダ階層のミラー
-
Web サイトのフォルダー構成と同じ階層構造を持つフォルダー構成であり、例えば、製品カテゴリに基づいてフォルダーの名前を付けます。
|
|
|