アセットの再公開と CDN の遅延

Scene7 アセットは、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)上で配信されます。CDN は、ネットワーク化された複数のコンピュータサーバで構成されたシステムで、透過的に連携してコンテンツ(特に、サイズの大きいメディアコンテンツ)をエンドユーザに配信します。CDN システムでは、Web コンテンツはインターネット全体に存在する Web キャッシュに格納されます(エッジキャッシュネットワークといいます)。迅速な配信を実現するために、Web コンテンツはこれらの Web キャッシュからエンドユーザに配信されます。

ある閲覧者が初めて Web ページをダウンロードしたときに、アセットは CDN Web キャッシュサーバに配信されます。アセットはこのサーバに格納されます。その後同じ地域の閲覧者が Web ページにアクセスすると、キャッシュされているコンテンツが迅速に配信されます。これは、コンテンツがエンドユーザに近い場所にあるためです。CDN により、高速な Web ページの表示が可能になります。また、コンテンツは毎回中央サーバから配信されるのではなく、エッジキャッシュネットワークから配信されるため、中央サーバの帯域幅の需要も低下します。

新たに公開された Scene7 コンテンツは、直ちにエンドユーザが利用できるようになり、すばやくエッジキャッシュネットワークに配信されます。ただし、新たに再公開したコンテンツ(Image Server に以前公開された画像と同じ名前の画像)は、CDN 上で最大 10 時間更新されません。エンドユーザには、新たに再公開したコンテンツの代わりに CDN ネットワーク上の Web キャッシュの内容が表示されます。このため、Scene7 の再公開したアセットが 10 時間にわたってエンドユーザに表示されないことがあります。

新たに再公開した画像アセットを 10 時間よりも短い遅延時間で利用できるようにする場合は、CDN 上の Web キャッシュをフラッシュできます。これらの Web キャッシュをフラッシュすると、CDN Web キャッシュから古いコンテンツが削除され、最新の公開アセットで置き換えられます。

キャッシュをクリアするには、SPS 画面から、ファイル/CDN を無効にするをクリックします。選択されているすべての URL が CDN キャッシュから削除されます。キャッシュクリア可能な URL がない場合または現在のユーザが会社管理者ではない場合、「CDN を無効にする」オプションは使用できません。