Rights Management について

Rights Management を使用して、許可されたユーザーだけがドキュメントを使用するように指定できます。Rights Management を使用すると、サポートされる形式で保存した情報を安全に配布できます。以下のファイル形式がサポートされます。

  • Adobe PDF ファイル

  • Adobe Flash® 用の FLV および F4V ファイル

  • Microsoft® Word、Excel および PowerPoint ファイル

  • Parametric Technology Corporation(PTC)Pro/ENGINEER Wildfire 4.0 ファイル

サポートされるファイルタイプをポリシーで保護する方法について詳しくは、Rights Management の関連情報を参照してください。

Rights Management を使用すると、事前定義の機密設定を簡単に作成および保存し、ドキュメントに適用できます。自分の管理の範囲を超えて情報が広がることを回避するために、ドキュメントの配布後に、ドキュメントの受信者によるドキュメントの使用方法を監視および制御することもできます。

ドキュメントを保護するには、ポリシーを使用します。ポリシーは、機密設定および許可されたユーザーの一覧を含む情報の集合です。ポリシーに指定する機密設定によって、ポリシーを適用したドキュメントを受信者が使用できる方法が決まります。例えば、テキストの印刷やコピー、テキストの編集、または保護されたドキュメントへの署名や注釈の追加を実行できるかどうかを指定することができます。

Rights Management ユーザーが、エンドユーザーの Web ページを使用してポリシーを作成します。管理者は、Rights Management Web ページを使用して、許可されたすべてのユーザーに提供される共有ポリシーのポリシーセットを作成します。

ポリシーは Rights Management に保存されますが、クライアントアプリケーションを使用してドキュメントに適用します。PDF ドキュメントへのポリシーの適用方法について詳しくは、Acrobat のヘルプを参照してください。Microsoft Office などの他のアプリケーションを使用してポリシーを適用する方法は、Rights Management Extension ヘルプの各アプリケーションに関するセクションに記載されています。

ドキュメントにポリシーを適用すると、ドキュメントに含まれる情報は、ポリシーで指定されている機密設定で保護されます。また、PDF ドキュメント内のファイル(テキスト、オーディオまたはビデオ)が、機密設定で保護されます。ポリシーで保護されたドキュメントを、ポリシーで許可された受信者に配布できます。

ドキュメントのアクセス制御および監査

ポリシーを使用してドキュメントを保護すると、ドキュメントを配布した後も、そのドキュメントを引き続き制御できます。ドキュメントの監視、ポリシーの変更、ドキュメントへのユーザーアクセスの禁止、およびドキュメントに適用されるポリシーの切り替えを行うことができます。

Rights Management を通じて、ポリシーで保護されたドキュメントを監視したり、許可されたユーザーや許可されていないユーザーがドキュメントを開こうとするなどのイベントを追跡したりできます。

コンポーネント

Rights Management は、サーバーとユーザーインターフェイスで構成されます。

サーバー:中心のコンポーネントです。Rights Management では、ユーザー認証、ポリシーのリアルタイム管理、機密性の適用などのトランザクションをサーバーから実行します。サーバーは、ポリシー、監査レコードおよび他の関連情報の中央リポジトリとしての役割も果たします。

Web ページ:インターフェイスです。ポリシーの作成、ポリシーで保護されたドキュメントの管理およびポリシーで保護されたドキュメントに関連するイベントの監視に使用します。管理者は、ユーザー認証、監査、招待ユーザーへの通知などのグローバルオプションを設定したり、招待ユーザーのアカウントを管理することができます。

この図の各手順は次のとおりです。

  1. ドキュメント所有者が、Web ページを使用してポリシーを作成します。ドキュメント所有者は、自分だけがアクセスできる個人用ポリシーを作成できます。管理者およびポリシーセットコーディネーターは、許可されたユーザーがアクセスできるポリシーセット内に共有ポリシーを作成できます。

  2. ドキュメント所有者はポリシーを適用し、ドキュメントを保存および配布します。ドキュメントは、ネットワークフォルダーまたは Web サイトを通じて電子メールで配布できます。

  3. 受信者は、適切なクライアントアプリケーションでドキュメントを開きます。受信者は、そのポリシーに従ってドキュメントを使用できます。

  4. ドキュメント所有者、ポリシーセットコーディネーターまたは管理者は、Web ページを使用して、ドキュメントを追跡し、ドキュメントへのアクセスを変更することができます。