9.6.2 手動でインストールした JBoss 用の Oracle の設定

JBoss から LiveCycle データを格納している Oracle データベースへの接続を有効にするには、LiveCycle 製品を手動でデプロイする場合、次のタスクを実行する必要があります。

9.6.2.1 Oracle 11g データベースドライバーのインストール

[LiveCycle root]/lib/db/oracle ディレクトリから [appserver root]/server/<profile_name>/lib ディレクトリに、JDK 1.6 ドライバーファイル用の ojdbc6.jar をコピーします。JDBC Driver Downloads サイトから Oracle 11g ドライバーをダウンロードすることもできます。サポートされている Oracle 11g ドライバーのバージョンについては、サポートされているプラットフォームの組み合わせを参照してください。

9.6.2.2 adobe-ds.xml ファイルの編集

  1. [DVD_root]/third_party/additional/datasources/lc_oracle/deploy ディレクトリの adobe-ds.xml ファイルを、[appserver root]/server/<profile_name>/deploy ディレクトリにコピーします。

  2. adobe-ds.xml ファイルをテキストエディターで開き、次の行を見つけます。

    <connection-url>jdbc:oracle:thin:@localhost:1521:adobe</connection-url> 
    <driver-class>oracle.jdbc.driver.OracleDriver</driver-class> 
    <user-name>adobe</user-name> 
    <password>adobe</password>
  3. 次の値をデータベースに固有の値に置き換えます。

    • localhostデータベースをホストするコンピューターの名前、IP アドレスまたは完全修飾パス。デフォルトは localhost です。

    • 1521データベースへのアクセスに使用するポート。デフォルトのポートは 1521 です。

    • adobeデフォルト値 adobe をデータベース SID に変更します。

  4. <connection-url> 設定に続く行で、user-name および password 設定を探し、デフォルト値をアプリケーションサーバーがデータベースへのアクセスに使用するユーザー名とパスワードに置き換えます。

  5. (Oracle RAC でのみ)手順 2 で示されている接続 URL を次の接続 URL に置き換えます。
    jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION=(ENABLE=broken) (ADDRESS_LIST=(ADDRESS= (PROTOCOL=TCP) (HOST=yourhost1) (PORT=1521)) (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP) (HOST=yourhost2) (PORT=1521)) (LOAD_BALANCE=on) (FAILOVER=on)) (CONNECT_DATA=(SERVER=dedicated) (SERVICE_NAME=service.yourcompany.com) (FAILOVER_MODE=(TYPE=session) (METHOD=basic) (RETRIES=10) (DELAY=3))))
    注意: このエントリが adobe-ds.xml ファイル内に 1 行で表示されることを確認してください。
  6. (Oracle RAC でのみ)手順 5 で示されている接続 URL に含まれる次のテキストをデータベースに固有の値に置き換えます。

    • yourhost1:データベースをホストするクラスター内のプライマリノードの名前、IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名。

    • yourhost2:データベースをホストするクラスター内のセカンダリノードの名前、IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名。

      注意: データベースをホストするクラスターは任意の数のノードで構成することができます。yourhost1 および yourhost2 は、クラスターが 2 つのノードで構成される場合の例です。
    • service.yourcompany.com:Oracle RAC データベースのサービス名。

  7. データソース接続の最小値と最大値を次のように変更します。

    • IDP_DS:

      <min-pool-size>1</min-pool-size> 
      <max-pool-size>30</max-pool-size>
    • EDC_DS:

      <min-pool-size>1</min-pool-size> 
      <max-pool-size>20</max-pool-size>
      注意: LiveCycle サーバーで処理する負荷が大きい場合は、JDBC 接続の最大数を増やして、すべてのジョブが確実に処理されるようにします。そのような場合は、IDP_DS と EDC_DS の両方で <max-pool-size> を 50 以上に増やします。
  8. ファイルを保存して閉じます。

9.6.2.3 データソースとしての Oracle の設定

Oracle データベースと共に LiveCycle を実行する場合は、Oracle を JBoss のデフォルトのデータソースに設定する必要がありますこの手順では、Oracle JDBC ドライバーが [appserver root]/server/<profile_name>/lib ディレクトリにインストールされていることを前提としています。

  1. [appserver root]/server/<profile_name>/deploy ディレクトリに移動し、hsqldb-ds.xml ファイルを削除します。

  2. [appserver root]/docs/examples/jca ディレクトリの oracle-ds.xml ファイルを、[appserver root]/server/<profile_name>/deploy ディレクトリにコピーします。

  3. [appserver root]/server/<profile_name>/deploy/oracle-ds.xml ファイルをテキストエディターで開き、<local-tx-datasource> エレメントを Oracle の接続設定の内容に変更します。
        <jndi-name>OracleDS</jndi-name> 
        <connection-url>jdbc:oracle:thin:@youroraclehost:1521:yoursid    </connection-url> 
        <driver-class>oracle.jdbc.driver.OracleDriver</driver-class> 
        <user-name>x</user-name> 
        <password>y</password>
  4. 太字の値をデータベースに固有の次の値に置き換えます。

    • OracleDS:この値を DefaultDS に変更します。

    • youroraclehost:この値を Oracle サーバーのホスト名に置き換えます。

    • 1521:Oracle でデフォルトのポートを使用していない場合は、この値を適切なポート番号に変更します。

    • yoursid:この値を Oracle システム識別子に置き換えます。

  5. <connection-url> 設定に続く行で、user-name および password 設定を探し、デフォルト値をアプリケーションサーバーがデータベースへのアクセスに使用するユーザー名とパスワードに置き換えます。

  6. (Oracle RAC でのみ)手順 3 で示されている接続設定を次の接続 URL に置き換えます。
    jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION=(ENABLE=broken) (ADDRESS_LIST=(ADDRESS= (PROTOCOL=TCP) (HOST=yourhost1) (PORT=1521)) (ADDRESS=(PROTOCOL=TCP) (HOST=yourhost2) (PORT=1521)) (LOAD_BALANCE=on) (FAILOVER=on)) (CONNECT_DATA=(SERVER=dedicated) (SERVICE_NAME=service.yourcompany.com) (FAILOVER_MODE=(TYPE=session) (METHOD=basic) (RETRIES=10) (DELAY=3))))
    注意: このエントリが oracle-ds.xml ファイル内に 1 行で表示されることを確認してください。
  7. (Oracle RAC でのみ)手順 6 で示されている接続 URL に含まれる次のテキストをデータベースに固有の値に置き換えます。

    • yourhost1:データベースをホストするクラスター内のプライマリノードの名前、IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名。

    • yourhost2:データベースをホストするクラスター内のセカンダリノードの名前、IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名。

      注意: データベースをホストするクラスターは任意の数のノードで構成することができます。yourhost1 および yourhost2 は、クラスターが 2 つのノードで構成される場合の例です。
    • service.yourcompany.com:Oracle RAC データベースのサービス名。

  8. ファイルを保存して閉じます。

9.6.2.4 login-config.xml ファイルの編集

  1. [appserver root]/server/<profile_name>/conf/login-config.xml ファイルをテキストエディターで開き、<policy> エレメント内に次のテキストを追加します。

    <application-policy name = "OracleDbRealm">  
        <authentication>  
            <login-module code =  
            "org.jboss.resource.security.ConfiguredIdentityLoginModule" flag =  
            "required">  
            <module-option name = "principal">adobe</module-option>  
            <module-option name = "userName">adobe</module-option>  
            <module-option name = "password">adobe</module-option>  
            <module-option name ="managedConnectionFactoryName">  
            jboss.jca:service=LocalTxCM,name=DefaultDS</module-option>  
            </login-module>  
        </authentication>  
    </application-policy>
  2. 太字の値をデータベースに固有の次の値に置き換えます。

  3. ファイルを保存して閉じます。

  4. JBoss を起動します。