3.6 インストールに関する考慮事項

3.6.1 ウイルススキャンの無効化(Windows のみ)

インストールの速度を上げるには、インストール中にオンアクセスウイルススキャンソフトウェアを無効にすることができます。

3.6.2 ネットワークドライブからのインストール

LiveCycle は、インストールメディアまたはローカルのディスクドライブからのみインストールすることをお勧めします。ネットワーク経由でソフトウェアをインストールしようとすると、起動およびインストールにおいて大幅な遅延が発生します。また、ネットワークドライブからインストールすると、ディレクトリパスが長くなり、LiveCycle のインストーラーがインストールを続行できなくなる可能性があります。

3.6.3 Luna HSM クラスターでの LiveCycle の使用

SafeNet Luna のイーサネット接続型ハードウェアセキュリティモジュール(HSM)クラスターを使用する場合は、デバイスで HAOnly モードが有効になっていることを確認します。

3.6.3.1 Luna デバイスでの HAOnly モードの有効化

  1. Luna クライアントに付属の vtl ツールを使用して、HAOnly モードが有効になっているかどうかを確認します。次のように入力します。

    vtl haAdmin –HAOnly -show
  2. HAOnly モードが有効でない場合は、次のように入力します。

    vtl haAdmin –HAOnly -enable

3.6.4 手動による Acrobat の使用制限

ネイティブドキュメントの変換に使用する PDF Generator をインストールした場合は、収録されている Acrobat インストールの使用が Generate PDF サービスに制限され、他の使用にはライセンスが供与されません。

3.6.5 一時ディレクトリ

LiveCycle では、ドキュメントオブジェクト用に設定された最大インラインサイズより容量の大きいドキュメントを格納するために一時ディレクトリが必要です。この設定に適切な値を指定することによって LiveCycle サーバーのパフォーマンスを向上させる方法について詳しくは、このドキュメント最大インラインサイズの設定に関するブログを参照してください。

AIX、Linux および Solaris のみ)root 以外のユーザーがアプリケーションサーバーを実行している場合、ユーザーは指定された一時ディレクトリに対して、読み取り、書き込みおよび実行の権限を持つ必要があります。

重要: (クラスターデプロイメントの場合のみ)共有ネットワークディレクトリを一時ディレクトリとして指定した場合、以降のアップグレードが失敗することがあります。

3.6.5.1 クラスター設定での一時ディレクトリ

水平クラスター:一時ディレクトリは、水平クラスターに対して固有の場所にも共有の場所にも設定できます。共有ドライブまたは共有ディレクトリへのネットワークトラフィックを避けるためには、クラスターの各ノードに固有の一時ディレクトリを作成します。

垂直クラスター:共有一時ディレクトリを作成します。通常、共有フォルダーは垂直クラスターと同じローカルシステムに置かれます。

共有一時フォルダーの他に、各サーバーで固有のサブディレクトリが作成され、一時データが格納されます。サブディレクトリの名前は、対応するサーバー名に基づいています。

JBoss のみ)JBoss の各インスタンスに一意の名前が付いていることを確認するには、run.bat ファイルを開き、JVM 引数 -Dadobeidp.serverName=<servername> を手動で変更します。デフォルト値は server1 です。