3.2 インストール

この節では、LiveCycle インストールプロセスで、セキュリティの脆弱性を減らすために使用できる方法について説明します。これらの方法では、状況によってはインストールプロセスのオプションを使用します。次の表では、各方法について解説します。

問題

説明

権限

ソフトウェアのインストールには、必要最小限の権限を使用してください。Administrators グループに属していないアカウントでコンピューターにログインします。Windows では、runas コマンドを使用して、管理者ユーザーとして LiveCycle インストーラーを実行することができます。UNIX および Linux システムでは、sudo などのコマンドを使用してソフトウェアをインストールします。

ソフトウェアソース

信頼できないソースから LiveCycle をダウンロードまたは実行しないでください。

悪意のあるプログラムには、データの盗難、改変、削除、サービス拒否などの様々な手段でセキュリティを侵害するコードが含まれています。必ず、Adobe DVD または信頼できるソースから入手した LiveCycle をインストールしてください。

ディスクのパーティション

LiveCycle は、専用のディスクパーティションに配置してください。ディスクのセグメント化とは、セキュリティを強化するために、サーバー上の特定のデータを個別の物理ディスクに保管するプロセスのことです。この方法でデータを整理すると、ディレクトリトラバーサル攻撃のリスクを軽減することができます。システムパーティションとは別に、LiveCycle コンテンツディレクトリをインストールするパーティションを作成することを検討してください(Windows のシステムパーティションには system32 ディレクトリまたはブートパーティションが含まれています)。

コンポーネント

既存のサービスを評価し、不要なサービスを無効化またはアンインストールしてください。不要なコンポーネントやサービスをインストールしないでください。

アプリケーションサーバーのデフォルトインストールには、サーバーの用途によっては必要のないサービスが含まれている可能性があります。攻撃のエントリポイントを最小限に抑えるために、デプロイメントに先立って、不要なサービスをすべて無効にする必要があります。例えば、JBoss では、META-INF/jboss-service.xml 記述子ファイル内の不要なサービスをコメントアウトします。

クロスドメインポリシーファイル

サーバー上に crossdomain.xml ファイルが存在すると、そのサーバーを直ちに弱化させる可能性があります。ドメインのリストに可能な限り制限をかけることをお勧めします。ガイド(非推奨)を使用する場合、開発環境から実稼働環境への移行中に使用される crossdomain.xml ファイルを配置しないでください。Web サービスで使用されるガイドの場合、ガイドを提供するサーバーと同じサーバー上にそのサービスがあれば、crossdomain.xml ファイルはまったく必要ありません。しかし、サービスが別のサーバー上にある場合や、クラスターが関係している場合は、crossdomain.xml ファイルが存在している必要があります。crossdomain.xml ファイルについて詳しくは、http://kb2.adobe.com/cps/142/tn_14213.html を参照してください。

オペレーティングシステムのセキュリティ設定

Solaris プラットフォームで 192 ビットまたは 256 ビット XML 暗号化を使用する必要がある場合、pkcs11_softtoken.so ではなく、必ず pkcs11_softtoken_extra.so をインストールします。