既存フォームデザインに対するページ配置および印刷オプションの指定

Designer 8 よりも前のバージョンで作成されたフォームデザインの場合、ページの繰り返しレンダリングを制御するには、選択したページセットまたはマスターページに対して、オブジェクトパレットで「ページの出現箇所の制限」、「最小値」、「初期値」および「最大値」オプションを指定します。

従来形式のフォームデザインは、更新することでページ配置および印刷オプションを使用できるようになります。これにはオカレンスの指定も反映されます。ページ配置および印刷オプションを使用すると、マスターページを適用するページの指定と、片面および両面印刷の設定ができます。

フォームデザインで片面印刷を指定した場合の結果は、ページセットおよびマスターページのオカレンス値について最小値および最大値を指定した場合の結果とほとんど同様です。したがって、当初はフォームデザインを片面印刷用に更新することをお勧めします。この段階でフォームが正しくレンダリングされることを確認してから、必要に応じて両面印刷用に更新し直すことができます。両面印刷を選択すると、マスターページおよびその他のオブジェクト(サブフォーム、サブフォームセット、テーブル)を奇数ページ(表)と偶数ページ(裏)のいずれに印刷するかを制御できます。

ただし、フォームデザインでページ配置および印刷オプションを選択すると、オカレンスの設定は Designer により無効化されます。これは、ページセットのオカレンス管理が、選択したページ配置と印刷オプションによって行われるからです。したがって、更新を開始する前にフォームデザインをバックアップしておくことをお勧めします。

既存フォームデザインに対してページ配置および印刷オプションを指定するには

  1. 階層パレットで、ページセットを選択します。

  2. オブジェクトパレットの印刷リストから「片面で印刷(表側)」を選択します。「ページの出現箇所の制限」オプションが無効化されることが通知されます。続行するには「はい」をクリックします。

  3. ページセット内の最初のマスターページを選択し、オブジェクトパレットで「マスターページ」タブをクリックします。「ページの出現箇所の制限」オプションは無効化されています。無効になる前は、このマスターページにはページオカレンスの「最小値」および「最大値」の設定項目がありました。これらの項目は、オカレンスが 1 回だけになることを示す「1」に設定されていました。

  4. 「ページ編集」タブをクリックすると、奇数 / 偶数リストと配置リストが有効になっています。このマスターページに対して配置の制約は設定されていません。

  5. このマスターページのオカレンスを 1 回にするには、配置リストで「最初のページ(ページセット内)」を選択します。

  6. 「PDF プレビュー」タブでフォームをプレビューし、このマスターページが 1 回だけ使用されていることを確認します。

  7. ページセット内にある次のマスターページを選択します。

  8. このページセット内で、ページオカレンスの「最小値」が「0」、「最大値」が「1」に設定されていたマスターページに対し、オブジェクトパレットの「ページ編集」タブにある配置リストで次のいずれかのオプションを選択します。

    • 最初と最後のページを除いた途中のページにマスターページを適用するよう設定するには、「残りのページ」を選択します。

    • 最初のページを除くすべてのページにマスターページを適用するよう設定するには、「配置の制限がありません」を選択します。

  9. このページセット内で、ページオカレンスの「最小値」および「最大値」が「1」に設定されていたマスターページに対し、配置リストで「最後のページ(ページセット内)」を選択して、このマスターページを最後のページに適用するよう設定します。

  10. 「PDF プレビュー」タブでフォームをプレビューします。

既存フォームデザインに対して両面印刷を指定するには

  1. 前述した手順に従い、既存フォームデザインに対してページ配置および片面印刷オプションを指定します。

  2. ファイル/フォームのプロパティを選択します。

  3. 「デフォルト」タブをクリックし、フォームを実行するバージョンを選択リストで「Acrobat および Adobe Reader 9.0 以降」を選択します。

  4. 「プレビュー」タブをクリックし、プレビュータイプリストから「印刷フォーム(両面)」を選択します。

  5. (オプション)プレビュー中のフォームを作成したデータソースを使用してテストする場合は、「参照」ボタンを使用してファイルを指定します。また、「データファイル」ボックスにテストデータファイルへの完全なパスを入力することもできます。両面印刷を目的としたフォームをテストする際は、複数のデータソースファイルを用意しておくことをお勧めします。例えば、単一ページにちょうど収まるデータソースファイル、フォームのレンダリング結果が偶数ページで終わるデータソースファイル、フォームのレンダリング結果が奇数ページで終わるデータソースファイルなどを使用してテストしてください。

  6. (オプション)プレビュー中のフォームを、自動的に生成されたデータソースを使用してテストする場合は、「プレビューデータを生成」をクリックします。繰り返しサブフォームまたは繰り返しサブフォームセットが含まれたフォームの場合は、データファイルで各サブフォームまたはサブフォームセットが繰り返される回数を指定します。ファイルの保存先の指定には参照ボタンを使用できます。ファイル名を入力し、「生成」をクリックします。

  7. Adobe XML フォームのプレビュー形式リストから「スタティック PDF フォーム」を選択して「OK」をクリックします。

  8. 階層パレットで、ページセットを選択します。

  9. オブジェクトパレットの印刷リストから「両面に印刷」を選択します。

  10. 「PDF プレビュー」タブでフォームをプレビューします。この作業はフォームをプレビューしながら進めることをお勧めします。意図しない動作がフォームのプレビューで見つかった場合は、フォームデザイン内の該当するサブフォーム、サブフォームセットおよびテーブルに対して、「ページ編集」タブの「配置」と「後」オプションの設定を確認してください。例えば、サブフォームを次の偶数ページに配置するよう設定した場合、フォームの途中で不自然な場所に空白の奇数ページが挿入されることがあります。

  11. フォームを両面印刷用に設定する方法の一覧を次に示します。