フラグメントレイアウトの操作

レターのレイアウトを選択したら、レイアウトのコンポーネントを変更できません。この制約によってコンポーネントの再利用が制限されるので、違いがわずかしかないレターのレイアウトを複数作成する必要があります。ただし、ターゲット領域に連結されているフラグメントを使用することで、作成時にレターを変更できます。異なるサイズのフラグメントを作成し、適切なフラグメントをターゲット領域に連結できます。フラグメントレイアウトでは、次のように一部のテーブルプロパティをカスタマイズすることもできます。
  1. 行数と列数を追加できます。

  2. 追加した行と列にヘッダーおよびフッターのテキストを指定できます。

  3. テーブル列の幅の比率を指定できます。実行時に、指定した比率と空きスペースに基づいてテーブル列がサイズ変更されます。

  4. テーブルがプレースホルダー(空白のセルを 1 つだけ含む)の場合、新しい列のタイプ(ターゲット領域またはフィールド)を指定できます。

  5. ヘッダー行およびフッター行を非表示にできます。

この手順を実行する前に、LiveCycle Designer を使用して XFA フラグメントを作成します。フラグメントには、フィールドとターゲット領域の構成するためのテーブルを含めることができます。LiveCycle Designer では、静的と動的の 2 つのタイプのテーブルを作成できます。静的テーブルの行数は固定されています。静的テーブルには、ターゲット領域とフィールドを含めることができます。これらのターゲット領域とフィールドを、繰り返し DDE に連結することはできません。動的テーブルの行数は、テーブルセルに連結されるデータによって決まります。動的テーブルにはフィールドのみ含めることができ、これらのフィールドは DDE にのみ連結できます。DDE は、繰り返しでも繰り返しなしでも連結できます。

テーブルをデザインする際は、次のポイントを考慮します。
  1. フラグメントレイアウトの作成時に、テーブルをカスタマイズできます。ただし、カスタマイズのオプションはテーブルの親サブフォームがフローの場合のみ有効です。

  2. 動的テーブルの場合、フィールド、繰り返し可能な行およびテーブルではすべて「名前による」の連結を使用し、データが正しくマージされるようにします。

  3. 動的テーブルの場合、テーブルフィールドに連結される繰り返し DDE がすべて同じ階層の一部となるようにします。繰り返しなしの DDE については、このような制限がありません。

  4. フラグメントレイアウトを親ターゲット領域にマージするとき、テーブルが空きスペースに合わせてサイズ変更されますが、サイズ変更はフラグメントレイアウトが最上位のサブフォーム内に直接設定されているターゲット領域またはフィールドを含まない場合のみ行われます。テーブル内のターゲット領域およびフィールドは許可されます。

  5. プレースホルダーテーブルを作成できます。プレースホルダーテーブルには、空白のセルが 1 つだけあります。プレースホルダーテーブルの場合、フラグメントの作成時に次のプロパティをカスタマイズできます。

    • 行数

    • 列数

    • 各列のヘッダーおよびフッター

    • 各列のタイプ(ターゲット領域またはフィールド)

    • 各列の幅の比率

    プレースホルダー以外のテーブルでは、次のプロパティをカスタマイズできます。

    • 行数

    • 列数

    • 追加する列のヘッダーおよびフッター

    • 各列の幅の比率

  6. レターではフラグメントをネストできます。これはフラグメント内にフラグメントを追加できることを意味します。

    Correspondence Management ソリューションは最大 4 レベルのレター内でのネストをサポートします。

    レター->フラグメント->フラグメント->フラグメント->フラグメント

Correspondence Management システムへのフラグメントレイアウトのアップロード

  1. アセットを管理ユーザーインターフェイスを開きます。ソリューションテンプレートとサンプルユーザーがインストールされていれば、http://<server>:<port>/lc/cm/manageassets.html にあるサンプルポータルにアクセスできます。適切な資格情報(ユーザー名 tgoldman およびパスワード password など)を使用してログインします。

  2. 新規フラグメントレイアウトをクリックするか、フラグメントレイアウトアセットを選択して「編集」をクリックします。

  3. レイアウトの次の情報を指定します。

    • 名前:アセットを管理ユーザーインターフェイスのリストに表示される名前。

    • 説明:アセットを管理ユーザーインターフェイスのリストに表示される説明。

    • カテゴリ:レイアウトのカテゴリを選択します。カテゴリはシステム管理者が定義します。

    • サブカテゴリ:レイアウトのサブカテゴリを選択します。サブカテゴリはシステム管理者が定義します。

    • フラグメントファイル:フォルダーアイコンをクリックしてフォルダーを参照し、フラグメントレイアウトファイルを選択します。レターテンプレートのターゲット領域に割り当てると、フラグメントレイアウトのターゲット領域は、レターエディターの左側のウィンドウにあるターゲット領域のリストに追加されます。

    • コメント:アセットを管理ユーザーインターフェイスのリストに表示されるコメント。

    フルサイズのグラフィックを表示
    新しいフラグメントレイアウトウィンドウ - 「一般」タブ
    注意: フラグメントレイアウトにテーブルが 1 つ以上あり、フラグメントレイアウトのルートサブフォームがフローの場合は、「テーブル」タブが有効になります。
  4. テーブル」タブをクリックし、レイアウトの次の情報を指定します。

    • 設定対象:設定対象のテーブルを選択します。フラグメントレイアウトにテーブルが 1 つしかない場合は、ドロップダウンが無効になっています。

    • 静的または動的:このオプションは、プレースホルダーテーブル(セルを 1 つだけ含むテーブル)でのみ有効になります。プレースホルダー以外のテーブルでは、このフィールドには既存のテーブルのタイプが表示され、このタイプを変更できません。動的テーブルの場合、「」プロパティは無効になり、その値は「フィールド」になります。

    • :レイアウトの行数を選択します。元の行数以上に設定する必要があります。

    • :レイアウトの列数を選択します。元の列数以上に設定する必要があります。

    • ヘッダーまたはフッター:これらのチェックボックスは、既存のテーブルにヘッダーまたはフッターがある場合に有効になっています。ヘッダーまたはフッターを非表示にする場合は、これらのチェックボックスの選択を解除します。

    列ごとに、次の内容を設定する必要があります。
    • ヘッダー:ヘッダーとして表示するテキスト

    • フッター:フッターとして表示するテキスト

    • タイプ:追加する列のタイプ。フィールドまたはターゲット領域を設定します。「タイプ」は静的プレースホルダーテーブルで有効です。「タイプ」は列のレベルで指定でき、セルのレベルでは指定できません。拡張された列のセルはすべて同じタイプになります。動的テーブルの場合、すべての列がフィールドタイプになります。プレースホルダー以外のテーブルの場合、追加する列のタイプは指定できません。この場合、拡張された列で追加されたセルのタイプは、その行の最後の列のタイプと同じになり、追加された行のセルのタイプは、その列の最後のセルのタイプと同じになります。

    • Width ratio:テーブル列の幅の比率。

  5. OK」をクリックします。