デフォルトの電子メールエンドポイントの設定

サービスの管理ページを使用して、すべての電子メールエンドポイントに共通する属性を設定し、すべての電子メールエンドポイントのデフォルト値を設定することができます。

Process Management でユーザーからの電子メールメッセージを受信および処理するには、Complete Task サービス用の電子メールエンドポイントを作成する必要があります。この電子メールエンドポイントには、Complete Task サービス用の電子メールエンドポイントの作成で説明するように、追加の設定が必要です。

電子メールエンドポイントのデフォルト値の変更

  1. Administration Console で、サービス/アプリケーションおよびサービス/サービスの管理をクリックします。

  2. サービスの管理ページで、「Email: 1.0」をクリックします(コンポーネント ID は、com.adobe.idp.dsc.provider.service.email.Email です)。

  3. 「設定」タブで、デフォルトの電子メールエンドポイント設定を指定して、「保存」をクリックします。

デフォルトの電子メールエンドポイントの設定

Cron 形式:
Cron 形式は、入力ディレクトリのポーリングをスケジュールするために Quartz で使用されます。

繰り返し間隔:
ディレクトリのポーリングを繰り返す間隔です。エンドポイントの設定でこの値を指定しない場合は、デフォルトの繰り返し間隔(秒単位)が使用されます。デフォルト値は 10 です。この値を 10 未満にすることはできません。

繰り返し回数:
入力ディレクトリのポーリング回数です。エンドポイントの設定でこの値を指定しない場合は、デフォルトの繰り返し回数が使用されます。-1 を指定すると、ディレクトリは無限にスキャンされます。デフォルト値は -1 です。

ジョブ開始時に遅延:
エンドポイントをスキャンするジョブを開始するまでに待機する時間(秒単位)のデフォルト値です。デフォルト値は 0 です。

バッチサイズ:
受信時に 1 回のスキャンで処理する電子メールの数です。最適なパフォーマンスのために調整します。-1 を指定すると、すべての電子メールが処理されます。デフォルト値は 2 です。

非同期:
呼び出しを非同期型にするか同期型にするかを指定します。一過性および同期型のプロセスは、同期型でのみ呼び出すことができます。デフォルト値は「asynchronous」です。

ドメインパターン:
受信メールをフィルタリングするために使用されるドメイン名パターンです。例えば、adobe.com を使用すると、adobe.com から受信した電子メールのみが処理され、それ以外のドメインからの電子メールは無視されます。

ファイルパターン:
受信時にプロバイダーが受け付ける添付ファイルのパターンです。特定の拡張子(*.dat、*.xml)が付いたファイル、特定の名前(data)のファイル、名前と拡張子が混在する式(*.[dD][aA][Tt])に一致するファイルなどを指定できます。デフォルト値は「*.*」です。

ジョブの成功の通知先:
ジョブの正常終了を示す電子メールの送信に使用する 1 つ以上の電子メールアドレスです。デフォルトでは、ジョブ正常終了メッセージは常に最初のジョブの送信者に送信されます。最大 100 人の受信者を指定できます。この設定を無効にするには、フィールドを空白のままにします。

ジョブの失敗の通知先:
ジョブの失敗を示す電子メールの送信に使用する 1 つ以上の電子メールアドレスです。デフォルトでは、ジョブ失敗メッセージは常に最初のジョブの送信者に送信されます。最大 100 人の受信者を指定できます。この設定を無効にするには、フィールドを空白のままにします。

インボックスホスト:
電子メールプロバイダーがスキャンの対象とするインボックスのホスト名または IP アドレスです。

インボックスポート:
電子メールプロバイダーがスキャンの対象とするインボックスのポート番号です。この値が 0 の場合は、デフォルトの IMAP ポートまたは POP3 ポートが使用されます。

インボックスプロトコル:
電子メールエンドポイントがインボックスをスキャンするときに使用する電子メールプロトコルです。IMAP または POP3 を選択できます。指定のプロトコルはインボックスホストメールサーバーでサポートされている必要があります。

インボックスタイムアウト:
インボックスに接続しようとするときに、エンドポイントが操作をキャンセルするまでに待機する時間を指定します。タイムアウト値に達する前に接続が確立されない場合、インボックスはポーリングされません。

インボックスユーザー:
電子メールアカウントにログインするためのユーザー名です。電子メールサーバーと設定によって、電子メールのユーザー名の部分だけを指定する場合と、完全な電子メールアドレスを指定する場合があります。

インボックスパスワード:
インボックスユーザーのパスワードです。

POP3/IMAP SSL を有効にする:
選択すると、SSL が有効になります。

SMTP ホスト:
電子メールプロバイダーが結果やエラーメッセージの送信時に使用するメールサーバーのホスト名です。例えば、mail.corp.example.com のように指定します。

SMTP ポート:
メールサーバーへの接続に使用するポートです。デフォルト値は 25 です。

SMTP ユーザー:
電子メールプロバイダーが結果やエラーを通知する電子メールの送信時に使用するユーザーアカウントです。

SMTP パスワード:
SMTP アカウントのパスワードです。SMTP パスワードが不要なメールサーバーもあります。

送信者:
結果およびエラーの電子メール通知を送信するときに使用する電子メールアドレス(user@company.com など)です。「送信者」の値を指定しない場合、電子メールサーバーでは、「SMTP ユーザー」設定で指定されている値と、電子メールサーバーで設定されているデフォルトのドメインを組み合わせて、電子メールアドレスを決定します。使用している電子メールサーバーにデフォルトのドメインがなく、「送信者」の値を指定しない場合は、エラーが発生することがあります。電子メールメッセージに正しい送信元アドレスが表示されるように、「送信者」設定の値を指定してください。

SMTP SSL を有効にする:
選択すると、SSL over SMTP が有効になります。

元の電子メール本文を添付ファイルとして含める:
デフォルトでは、LiveCycle サーバーに電子メールを送信すると、元のメッセージのテキストはメッセージの本文に含まれます。代わりに、テキストを添付ファイルとして含めるには、このオプションを選択します。

元の件名行を結果の電子メールに対して使用する:
デフォルトでは、LiveCycle サーバーは結果の電子メールメッセージを送信する際に、件名行として、「成功の電子メールの件名」と「エラーの電子メールの件名」の設定に指定された値を使用します。代わりに、サーバーに送信された元の電子メールと同じ件名行を使用するには、このオプションを選択します。

成功の電子メールの件名:
電子メールを電子メールエンドポイントに送信してプロセスを開始または続行すると、LiveCycle サーバーから返信の電子メールメッセージを受け取ります。送信した電子メールに問題がなかった場合は、成功の電子メールを受け取ります。送信した電子メールに問題があった場合は、問題の内容を知らせる失敗の電子メールを受け取ります。この設定により、このエンドポイントに対して送信される成功の電子メールメッセージの件名行を指定できます。

成功の電子メールの本文:
この設定により、このエンドポイントに対して送信される成功の電子メールメッセージの本文を指定できます。

エラーの電子メールの件名プレフィックス:
この設定により、このエンドポイントに対して送信される失敗の電子メールメッセージの件名行の先頭に使用されるテキストを指定できます。

エラーの電子メールの件名:
この設定により、このエンドポイントに対して送信される失敗の電子メールメッセージの件名行を指定できます。このテキストは、エラーの電子メールの件名プレフィックスの後に表示されます。

エラーの電子メールの本文:
この設定により、このエンドポイントに対して送信される失敗の電子メールメッセージの本文の最初の行を指定できます。

電子メールの概要情報:
各成功または失敗のメッセージには、LiveCycle サーバーに送信された元の電子メールのテキストを含むセクションがあります。この設定では、そのセクションの上に表示するテキストを指定します。

このエンドポイントの作成/更新の前にインボックスを検証する:
このオプションを選択した場合、エンドポイントを作成する前に、SMTP/POP3 の設定が正しいかどうかを LiveCycle サーバーが確認します。「追加」をクリックすると、インボックスアカウントが有効かどうかを示すメッセージが表示されます。このオプションを選択しなかった場合、LiveCycle サーバーはインボックスを確認せずにエンドポイントを作成します。

文字セットエンコーディング:
電子メールメッセージに使用するエンコード形式です。デフォルトは UTF-8 です。日本以外のほとんどのユーザーはこれを使用します。日本語環境のユーザーは、ISO2022-JP を選択できます。

電子メール送信失敗フォルダー:
SMTP メールサーバーが動作していない場合に結果を保存するディレクトリを指定します。