PDFSignatureFieldProperties

Signature サービスが提供する Modify Signature Field 操作 操作で使用される複雑なデータ型です。PDF ドキュメント内の署名フィールドに関する情報が含まれています。この情報には、署名フィールドが署名される場合にロックされる署名フィールド、および署名の適用時に使用される制約情報が含まれます。

Xpath 式を使用してアクセスできるデータについて詳しくは、データ項目を参照してください。

デフォルトプロパティの設定について詳しくは、データ型固有の設定を参照してください。

データ項目

PDFSignatureFieldProperties 変数に格納されるデータ項目です。

fieldMDP

署名フィールドが署名された後にロックされるフィールドを指定する FieldMDPOptionSpec 値です。次の値を指定できます。

action:
署名フィールドが署名される場合に発生するロックアクションです。

fields:
アクションが適用されるフィールド名のリストです。

seedValue

署名が適用されるときに使用される制約情報が含まれている PDFSeedValueOptionSpec 値です。

データ型固有の設定

PDF 署名フィールドの外観面を設定するプロパティです。

Field MDP Options Spec

署名フィールドが署名された後にロックされる PDF ドキュメントフィールドを指定します。

Field Locking Action

PDF ドキュメントのフィールドのロックに使用するアクションのタイプを設定するリストです。デフォルト値は選択されていません。次のいずれかの値を選択します。

All Fields:
PDF ドキュメント内のすべてのフィールドをロックします。

Include Fields:
「Applicable to Form Fields」オプションで指定したフィールドのみをロックします。

Exclude Fields:
「Applicable To Form Fields」オプションで指定したフィールド以外をすべてロックします。

Applicable to Form Fields

アクションを適用するフィールドまたは適用しないフィールドを示すコンマ区切りリストを設定します。このオプションは、「Field Locking Action」オプションの値を「Include Fields」または「Exclude Fields」に設定している場合に使用できます。

Seed Value Options Spec

ドキュメント署名のプロパティです。

編集可能なリストとしてフォーマットされたプロパティの場合、次のボタンを使用してリストを管理します。

緑のプラス記号。Add A List Entry:
エントリをリストに追加します。オプションに応じて、情報を入力するか、ドロップダウンリストからアイテムを選択するか、またはネットワークの場所やコンピューターからファイルを選択します。コンピューター上の場所からファイルを選択した場合は、実行中、そのファイルが LiveCycle サーバー上の同じ場所に存在する必要があります。

赤い「X」。Delete Selected List Entry:
エントリをリストから削除します。

青色の上向き矢印。Move Selected List Entry Up One Row:
選択したエントリをリスト内で上に移動します。

青色の下向き矢印。Move Selected List Entry Down One Row:
選択したエントリをリスト内で下に移動します。

一部のプロパティでは、Required オプションが横に表示されます。このオプションを選択すると、そのプロパティは必須制約となり、使用しないと署名が失敗します。

Signature Handler Options

署名フィールドの検証に使用されるフィルターとサブフィルターを指定するオプションです。署名フィールドは PDF ドキュメントに埋め込まれており、シード値ディクショナリは署名フィールドに関連付けられています。

Signature Handler

電子署名に使用するハンドラーのリストです。Adobe.PPKLite は、Adobe 固有の署名の作成および検証を表すために選択できる有効な文字列値です。他の署名ハンドラーを使用するには、Entrust.PPEFCIC.SignItVeriSign.PPKVS などの値を入力します。サポートされている署名ハンドラーについて詳しくは、「PDF Utilities」を参照してください。デフォルト値は選択されていません。

Adobe.PPKLite:
PDF ドキュメントの署名用の推奨ハンドラーです。

Required:
署名ハンドラーがシード値に使用されることを指定する場合に選択します。デフォルトでは選択されていません。

Signature SubFilter

サポートされているサブフィルターの名前であり、署名値とキー情報のエンコーディングを示します。署名ハンドラーは、リストのサブフィルターをサポートしている必要があります。サポートしていない場合、署名は失敗します。次の文字列値が公開鍵による暗号化に有効です(「PDF Utilities」を参照)。次を入力する必要があります。

adbe.x509.rsa_sha1:
この鍵には、DER でエンコードされた PKCS#1 バイナリデータオブジェクトが含まれます。このバイナリオブジェクトは、署名者の秘密鍵によるバイト範囲 SHA-1 ダイジェストの RSA 暗号化として取得された署名を表します。この値は、PKCS#1 署名を使用して PDF ドキュメントに署名するときに使用します。

adbe.pkcs7.detached:
この鍵は、署名が含まれている、DER でエンコードされた PKCS#7 バイナリデータオブジェクトです。データは、PKCS#7 で署名されたデータフィールドにカプセル化されません。

adbe.pkcs7.sha1:
この鍵は、署名値を表す、DER でエンコードされた PKCS#7 バイナリオブジェクトです。バイト範囲ダイジェストの SHA-1 ダイジェストは、PKCS#7 で署名されたデータにカプセル化されます。

Required:
署名のサブフィルターがシード値に使用されることを指定する場合に選択します。デフォルトでは選択されていません。

Digest Methods

使用する有効なハッシュアルゴリズムのリストです。デフォルトのハッシュアルゴリズムは指定されていません。アイテムをリストに追加し、暗号化アルゴリズムを選択します。次のいずれかの値を選択します。

SHA1:
160 ビットのハッシュ値を持つ Secure Hash Algorithm

SHA256:
256 ビットのハッシュ値を持つ Secure Hash Algorithm

SHA384:
384 ビットのハッシュ値が含まれている Secure Hash Algorithm です。

SHA512:
512 ビットのハッシュ値が含まれている Secure Hash Algorithm です。

RIPEMD160:
160 ビットのメッセージダイジェストアルゴリズムを使用し、FIPS には準拠していない RACE Integrity Primitives Evaluation Message Digest

Required:
署名の暗号化アルゴリズムをシード値に使用することを指定する場合に選択します。デフォルトでは選択されていません。

Minimum Signature Compatibility Level

署名フィールドへの署名に使用する最小限の PDF バージョンです。デフォルト値は選択されていません。次のいずれかの値を選択します。

PDF 1.5:
PDF バージョン 1.5 を使用します。

PDF 1.7:
PDF バージョン 1.7 を使用します。

Required:
シード値に使用される署名互換性レベルの最小値を指定する場合に選択します。デフォルトでは選択されていません。

Signature Information

電子署名の理由、タイムスタンプおよび詳細を指定するためのオプションのグループです。

Include Revocation Information In Signature

長期検証サポートのために署名の一部として失効情報を埋め込む必要があることを指定する場合に選択します。このオプションの選択を解除すると、失効情報は署名の一部として埋め込まれません。デフォルトでは、このオプションは選択されていません。

Required:
失効確認がシード値に必須であることを指定する場合に選択します。デフォルトでは選択されていません。

Signing Reasons

PDF ドキュメントの署名に使用されるシード値ディクショナリに関連付けられている理由のリストです。アイテムをリストに追加し、理由を入力します。

Required:
関連付けられている理由がシード値に含まれることを指定する場合に選択します。デフォルトでは選択されていません。

TimeStamp Server URL

PDF ドキュメントの署名時に使用するタイムスタンプの場所を指定する URL です。

Required:
タイムスタンプサーバーがシード値に必須であることを指定する場合に選択します。デフォルトでは選択されていません。

Signing/Enrollment Server URL

Web サービスを提供するサーバーの場所です。Web サービスによって、PDF ドキュメントへの電子署名か、または新しい秘密鍵証明書の登録が行われます。

Required:
署名または登録サーバーがシード値に使用されることを指定する場合に選択します。デフォルトでは選択されていません。

Server Type

Signing/Enrollment Server URL オプションに指定されている値に使用するサーバーの種類です。デフォルト値は Browser です。次のいずれかの値を選択します。

Browser:
URL は Web ブラウザーに表示されるコンテンツを参照して、一致する秘密鍵証明書が見つからない場合に新しい秘密鍵証明書の登録を許可します。

ASSP:
URL は、署名 Web サービスを参照します。Web サービスは、サーバー上の PDF ドキュメントに電子署名するために使用します。サーバーは、この操作の「Signing/Enrollment Server URL」オプションで指定します。

Required:
PDF ドキュメントへの署名に Web サービスを使用する場合に選択します。デフォルトでは選択されていません。

Signature Type

署名の追加および法的証明の指定後に加えることができる変更です。

Type of Signature

署名フィールドに適用できる署名の種類を表すリストです。デフォルト値は Any です。次のいずれかの値を選択します。

Any:
フォームへの記入時、ページテンプレートのインスタンス化時、または注釈の作成、削除および変更時に、任意の種類の署名を適用できます。

Recipient Signature:
署名者が Four Corner セキュリティモデルを署名フィールドに適用するように制限します。

Certification Signature:
署名者が指定された権限で証明書の署名を署名フィールドに適用するように制限します。指定された権限は、この操作の Field MDP Options Spec プロパティで設定されます。デフォルト値は選択されていません。次のいずれかの値を選択します。

No changes allowed:
エンドユーザーに対して、フォームの変更を許可しません。変更すると署名は無効になります。

Form fill-in and digital signatures:
エンドユーザーに対して、フォームへの記入、ページテンプレートのインスタンス化、フォームへの署名を許可します。

Annotations, form fill-in, and digital signatures:
エンドユーザーに対して、フォームへの記入、ページテンプレートのインスタンス化、フォームへの署名、注釈の作成、削除および変更を許可します。

Legal Attestations

シード値に関連付けられている法的証明のリストです。法的証明の制約の影響を受けるは、証明書の署名のみです。法的証明を入力して、法的証明をリストに追加します。デフォルトの法的証明は指定されていません。

Required:
法的証明をシード値に使用することを指定する場合に選択します。デフォルトでは選択されていません。

Signing Certificates

電子署名に使用される証明書、鍵、発行者およびポリシーのリストです。Open ダイアログボックスを使用して、証明書、鍵、発行者およびポリシーをリストに追加します。

Signing Certificates

署名の認証および検証に使用される証明書のリストです。

Required:
署名証明書をシード値に使用することを指定する場合に使用します。デフォルトでは選択されていません。

Subject Distinguished Name

ディクショナリのリストです。各ディクショナリには、サブジェクトの識別名(DN)を指定するキーと値のペアが含まれています。DN は、署名に使用するには証明書内にある必要があります。Add Subject DN ダイアログボックスを使用して、DN をリストに追加します(Add Subject DNを参照)。

Required:
サブジェクトの識別名をシード値に使用することを指定する場合に選択します。デフォルトでは選択されていません。

KeyUsage

証明書に署名するために存在する必要がある鍵用途拡張のリストです。エントリをリストに追加し、鍵用途を選択します。DigitalSignature フィールドおよび Non-Repudiation フィールドのデフォルトは両方とも Don’t Care です。

Don’t Care:
鍵用途拡張はオプションです。

Require Key Usage:
鍵用途拡張が存在する必要があります。

Exclude Key Usage:
鍵用途拡張が存在していない必要があります。

Required:
鍵用途拡張をシード値に使用することを指定する場合に選択します。デフォルトでは選択されていません。

その他の鍵用途エントリは、「PDF Utilities」に記載されています。

Issuers and Policies

証明書の発行者、ポリシーおよび関連オブジェクト識別子のリストです。

Certificate Issuers

証明書の発行者のリストです。Open ダイアログボックスを使用して、証明書の発行者をリストに追加します。

Required:
証明書の発行者をシード値に使用することを指定する場合に選択します。デフォルトでは選択されていません。

Certificate Policies and Associated Object Identifiers

証明書のシード値に関連付けられている証明書ポリシーのリストです。証明書ポリシーを入力して、証明書ポリシーをリストに追加します。

Required:
証明書ポリシーおよび関連付けられている識別子をシード値に使用することを指定する場合に選択します。デフォルトでは選択されていません。