プロキシサーバーの設定

プロキシサーバーを使用してサーバーに接続するサービスをプロセスで使用する場合は、その接続が成功するように、Workbench および LiveCycle サーバーを設定します。例えば、Web サービスをホストするサーバーにプロキシサーバーを使用して接続するようにネットワークが設定されている場合は、Workbench および LiveCycle サーバーを設定します。

また、サービスの接続プロパティまたはサービス操作を設定するときには、サービス URL など、プロキシサーバーで認識するように設定されている接続パラメーターを使用します。プロキシサーバーはサービスリクエストを受信すると、そのサービスリクエストを正しいサーバーに転送します。

例えば、Web Service サービスが提供する Invoke Web Service 操作では、Web サービス WSDL の URL を指定する必要があります。WSDL URL プロパティの値には、プロキシサーバーが、別のサーバーに渡すサービスリクエストとして認識する値を指定する必要があります。

プロキシサーバーで使用する接続情報について詳しくは、プロキシサーバーの管理者に問い合わせてください。

Workbench の設定

Workbench を設定するには、workbench.ini ファイルに次の行を追加します。

-Dhttp.proxyHost=[name of proxy server] 
-Dhttp.proxyPort=[port used by proxy server] 
-Dhttp.nonProxyHosts=[Names of servers to connect to directly]

プロキシサーバーを使用して複数のサーバーに接続する場合は、それぞれのサーバー名をパイプ文字(|)で区切ります。

例えば、「service1」という名前のサーバーには、「proxy1」という名前のプロキシサーバーを使用して、ポート 80 で接続する必要があります。ただし、foo.com ドメインのサーバーと localhost は、プロキシサーバーを使用せずに直接接続できます。次の行を workbench.ini ファイルに追加する必要があります。

-Dhttp.proxyHost=proxy1 
-Dhttp.proxyPort=80 
-Dhttp.nonProxyHosts=*.foo.com|localhost

workbench.ini ファイルは [install directory]//Adobe LiveCycle Workbench ES3/workbench ディレクトリにあります。[install directory] は、Workbench をインストールした場所です。

workbench.ini ファイルを変更します。

  1. workbench.ini ファイルをテキストエディターで開きます。

  2. プロキシサーバーの使用を設定するために必要な行を追加します。

  3. workbench.ini ファイルを保存して Workbench を再起動します。

LiveCycle サーバーの設定

LiveCycle サーバーを設定するには、サーバーを実行する Java Virtual Machine(JVM)の次のオプションを設定します。

-Dhttp.proxyHost:
プロキシサーバーの名前を示します。

-Dhttp.proxyPort:
プロキシサーバーが使用するポートを示します。

-Dhttp.nonProxyHosts:
プロキシサーバーを使用せずに、直接接続できるサーバーのリストです。

例えば、「service1」という名前のサーバーには、「proxy1」という名前のプロキシサーバーを使用して、ポート 80 で接続する必要があります。foo.com ドメインのサーバーと localhost サービスは、プロキシサーバーを使用せずに直接接続できます。LiveCycle サーバーを実行する JBoss アプリケーションサーバーを設定するには、run.bat ファイルに次の行を追加する必要があります。

set JAVA_OPTS=%JAVA_OPTS% -Dhttp.proxyHost=proxy1 -Dhttp.proxyPort=80 -Dhttp.nonProxyHosts="*.foo.com|localhost"

次の表に、アプリケーションサーバーでの JVM オプションの設定方法に関するヒントが記載されている LiveCycle マニュアルへのリンクを示します。

アプリケーションサーバー

マニュアル

JBoss

LiveCycle ES3 のインストールの準備』ガイドの Jboss 設定ファイルの変更に関するトピックを参照してください。

WebSphere

LiveCycle ES3 のインストールおよびデプロイ(WebSphere 版)』ガイドの JVM 引数およびプロパティの設定に関するトピックを参照してください。

WebLogic

LiveCycle ES3 のインストールおよびデプロイ(WebLogic 版)』ガイドの「JVM 引数の設定」を参照してください。

電子署名およびプロキシサーバー

一部の LiveCycle 環境では、ユーザーは、プロキシサーバーを使用する方法でもサーバーに直接アクセスする方法でも LiveCycle サーバーにアクセスできます。Signature サービスを使用するプロセスでは、すべてのユーザーが同じ方法、つまり直接アクセスするかまたは同じプロキシサーバーを使用する方法で、LiveCycle サーバーにアクセスする必要があります。

例えば、外部ユーザーが PDF フォームに電子署名し、プロキシサーバーに送信するとします。このプロセスでは、LiveCycle サーバーに直接接続する内部ユーザーにフォームが送信されます。この内部ユーザーがフォームを開くと電子署名が無効になり、フォームを送信しようとするとエラーが発生します。